株式会社ボーダレス・ジャパン(所在地:福岡県福岡市、代表取締役CEO:田口一成、以下:ボーダレス・ジャパン)と株式会社Ridilover(所在地:東京都文京区、代表取締役:安部敏樹、以下:リディラバ)が企画運営を行う経済産業省・日本貿易振興機構(ジェトロ)が主催する「J-StarX(学生社会起業家創出コース)社会起業家アクセラレーションプログラム ゼロイチ」(以下、ゼロイチ)は、2025年2月26日(水)に「ゼロイチファイナルピッチ2025」を開催しました。
社会課題解決につながる社会性と事業性を兼ね備えた、有望な事業プラン2つが選出され、「最優秀賞」には日本の寄付市場の活性化に取り組むさん小室 拓巳さん、「オーディエンス賞」にはペットのサプライチェーンの透明化に取り組む鈴木 瑠花さんが選出されました。

ゼロイチファイナルピッチ2025とは?
ゼロイチファイナルピッチ2025は、ゼロイチプログラムの参加者(以下、ゼロイチ生)が解決に挑む社会課題に関する事業プランを発表する場として、2025年2月26日(水)にOpen Collaboration Hub LODGEで開催されました。
ゼロイチ生は、2024年8月のプログラム開始から約7カ月間にわたり、専任メンターの起業家総勢10名と、誰の何の課題を解決するのかというソーシャルコンセプトの設計や顧客の見極めなどビジネスプランの構想、そのプランにおけるサービスやプロダクトのβ版開発などに取り組んできました。
その集大成として事業プランのピッチが行われ、中でも特に有望な事業プランに、「最優秀賞」や参加者からの投票で決まる「オーディエンス賞」が贈られました。
アワード結果
【最優秀賞】小室 拓巳さん(日本の寄付市場の停滞問題)
4つの観点(社会性・事業性・共感性・起業家力)から6人の審査員が採点し、その得票数が一番高かった事業プランが選出されました。
【オーディエンス賞】鈴木 瑠花さん(ペットサプライチェーンの問題)
会場およびオンライン視聴の参加者が「最も社会を変える期待感を感じた事業プラン」に投票し、その得票数が一番多かった事業プランが選出されました。
●アワード受賞者のコメント(一部抜粋)

<最優秀賞>
副賞:三井不動産様より東京ミッドタウン4階テンポラリーオフィスの1年間の利用券
及び「ボーダレス・ラジオ」及び「あべラジオ」の2つの配信メディアへの出演権
●2025/05/27配信「ボーダレス・ラジオ」
【特別編】寄付を日本のカルチャーに|ゼロイチ受賞者・小室拓巳
受賞者:小室 拓巳さん(日本の寄付市場の停滞問題)のコメント
「ここまでやってこれたのは、明確にこういう社会を作りたいというビジョンや軸を自身でもっていたことももちろんですが、このゼロイチメンバーとの7か月間一緒に高めあっていけたことが何よりも自身にとっての財産だと感じています。この場はファイナルピッチという名前ですが、自身は事業を本格的にスタートさせることを宣言する場だと捉えているので、しっかりと皆さんの日常の移動や買い物のシーンに寄付のサービスを組み込んでいけるように引き続き頑張っていきたいと思います。」
審査員:株式会社コーチェット 代表取締役 櫻元 真理氏 のコメント
「誰が賞をとってもおかしくないくらいの接戦の中、小室さんが選ばれたのはこういう世界があったら良いという希望を作ってくれたことと、このプログラムが終わってもこの事業をやり続けて実際に形にしてくれる実行力がある起業家という点が最後の決め手になりました。今後続けながら色んなハードルがあると思いますが、世界に希望を与えるサービスであり、たくさんの方に応援される事業だと思うので引き続き応援しています。」
<参考情報>
小室さんの取り組みについては、下記よりご覧いただけます。
https://www.instagram.com/komuro_takumi/

<オーディエンス賞>
副賞:「ボーダレス・ラジオ」及び「あべラジオ」の2つの配信メディアへの出演権
●2025/05/19配信「ボーダレス・ラジオ」
【特別編】いのちを守るペット流通をつくる|ゼロイチ受賞者・鈴木瑠花
受賞者:鈴木 瑠花さん(ペットサプライチェーンの問題)のコメント
「実際にたくさんの方からサポートしていただいて今の事業があると思っています。今後も支えて下さる方の想いと自分の想いを一緒に形にしていきつづけたいと思います。」
審査員:株式会社taliki 代表取締役CEO talikiファンド代表パートナー 中村 多伽氏 のコメント
「審査員からも非常に評価が高く、オーディエンスの皆様も同様に感じられたのだろうと思います。私自身も伺っていて、意外とありそうでなかったいい仕組みだと思いました。課題に対してもクリティカルですし、ぜひ今後も頑張っていただきたいです。
そして、私自身が社会起業家の支援を通して1番感じていることですが、応援され続けている限り生き延び続けられます。まさに今回、オーディエンス賞の受賞ということで、鈴木さんが応援される人だということがこの場で証明できたと思うので、この場にいる方たちを巻き込みながら今後も活躍をしていただけたらと思います。」
<参考情報>
鈴木さんの取り組みについては、下記よりご覧いただけます。
https://www.instagram.com/wankono_mado.jp/
ゼロイチファイナルピッチ2025 レポート

【主なコンテンツ】
・オープニング挨拶(経済産業省「ゼロイチ」担当 荒川氏)
・トークセッション「インパクトスタートアップと大企業が描く未来」
・ゼロイチ生によるビジネスプランピッチと審査員による講評
・閉会の挨拶 (経済産業省 イノベーション創出新事業推進課長 桑原 智隆 氏)
・交流会

イベントは、経済産業省「ゼロイチ」担当 荒川氏の挨拶から始まりました。
その後、開催されたトークセッションには、株式会社丸井グループの相田氏とライフイズテック株式会社の水野氏が登壇。トークセッションでは「インパクトスタートアップと大企業が描く未来ー社会課題解決への挑戦ー」をテーマに、大企業と社会課題の関わり方、社会課題解決のために事業を展開していく経験をもとにお話しいただきました。
その後、300組から選ばれたゼロイチ生がプログラムを通じてつくりあげてきた事業プランを発表するピッチが行われ、事業プランに対し審査員よりフィードバックを送りました。
クロージングでは、ゼロイチ主催者の経済産業省 イノベーション創出 新規事業創造推進課長 桑原智隆氏からプログラム全体への総評コメントをいただき、閉会となりました。
桑原氏コメント(一部抜粋)
「ゼロイチの皆さん一人一人の成長や真剣な取り組みに深く敬意を表します。若い世代が社会課題を自分ごととして行動に移す姿勢に、大きな可能性を感じました。起業が当たり前の選択肢となりつつある今、スタートアップ支援の強化は重要です。仲間との挑戦も大きな財産です。皆さんのこれからの活躍を心から期待しています。」
最後に、閉会後は交流会を行い、ゼロイチ生のブースの前で商品・サービスを紹介する様子や、社会課題解決に取り組む同世代の参加者、応援者の方々と共に語り合う様子が見られました。
【トークセッション登壇者紹介】

(写真左から順)
会社丸井グループ 常務執行役員CDO 相田 昭一 氏
株式ライフイズテック株式会社 代表取締役 CEO 水野 雄介 氏
中小企業基盤整備機構 創業・ベンチャー支援部部長 石井 芳明 氏(モデレーター)
【ファイナルピッチ登壇者紹介】

【審査員紹介】

(写真左から順)
株式会社コーチェット 代表取締役 櫻本 真理 氏
一般財団法人KIBOW KIBOW社会投資ファンド(代表パートナー)、グロービス経営大学院(教員) 山中 礼二 氏
株式会社taliki代表取締役CEO / talikiファンド代表パートナー 中村 多伽 氏
経済産業省 イノベーション・環境局 イノベーション創出新事業推進課長 桑原 智隆 氏
株式会社Ridilover(リディラバ) 代表取締役 安部 敏樹 氏
株式会社ボーダレス・ジャパン 代表取締役社長 田口 一成 氏
【ゼロイチ プログラム運営事務局について】
株式会社ボーダレス・ジャパンと株式会社 Ridiloverの2社協働で事務局を運営しています。
■ 株式会社ボーダレス・ジャパン

「ソーシャルビジネスで世界を変える」ことを目指し、社会起業家が集うプラットフォームカンパニーとして2007年3月設立。貧困・環境・教育・地方の過疎化など、様々な社会問題を解決する50を超える事業を世界14カ国で展開。2024年度の売上高は100億円を超える。社会起業家を次々と生み出すビジネスモデルを評価され、「グッドデザイン賞 ビジネスモデル部門(2019)」「大切にしたい会社大賞・審査員特別賞(2019)」「CSA賞〜20代に薦めたい「次世代型⼈材」創出企業〜」を受賞。
所在地:東京都新宿区市谷田町 2-17 八重洲市谷ビル 10F
設立 :2007 年
代表者:代表取締役CEO 田口一成
事業内容:社会問題の解決を目的とした事業展開(ハーブティー事業、革製品事業、クラウドファンディング事業、ソーシャルビジネススクール事業)
URL : https://www.borderless-japan.com/
■ 株式会社 Ridilover(リディラバ)

「社会課題をみんなのものに」をミッションとして、2009 年に事業を開始し、2013 年に法人化。現在は、教育旅行事業、企業研修事業、メディア・コミュニティ事業を実施。社会課題解決に向けた資源投入を行なう事業開発や政策立案事業も手掛けます。設立以来 14 年間、400 種類以上の社会課題を各事業において扱ってきました。
所在地:東京都文京区本郷 3-9-1 井口ビル 2 階
設立 :2013 年
代表者:代表 安部敏樹
事業内容:社会問題を扱うウェブメディア・コミュニティ事業、社会問題に関する教育・研修事業、カンファレンス事業、教育事業、企業・官公庁との協働事業
URL : https://ridilover.jp/