座右の銘

今の失敗や苦しみも5年後には笑い話

メッセージ

これまで、国内の貧困、目に見える身近な問題としてホームレス問題に注目してきました。
2年近くのヒアリングや炊き出しを通して、日本で、路上やネットカフェで生活しているホームレス状態の人は、倒産、虐待、被災等の不可抗力な要因を抱えていると知りました。働きたくても働く機会のない若者も増えています。
彼らの就労自立の道を探すうちに、過疎化によって人手不足と空き家の管理に困っている農家と結びつけることを考えるようになりました。ホームレス状態の人の雇用と生活を農業で成り立たせるなら、農家の生活と収入も安定してなくてはなりません。どちらも厳しい条件ですが、ホームレス×農業に強い可能性を感じました。
これをボーダレスで事業化して、問題解決を実現します。

わたしの履歴書


 中学生の頃、元青年海外協力隊の担任が見せてくれたビデオに衝撃を受けました。映像の中では、自分と同い年くらいのアフリカの子ども達が学校に行けず、毎日働いていました。彼らをなんとかしなくちゃと思ったのが、貧困問題の解決を志すようになったきっかけです。
 大学入学後、まずは国内外問わずできる支援活動をしたいと思い、大学内のTABLE FOR TWOという団体の代表として途上国の子ども達に給食支援活動を行いました。大学内の寄付の給食数を増やすための広報活動はもちろん、時には学生食堂と共同で試食会やメニュー考案会を実施したり、大学近隣のカフェに寄付メニューを導入したりと、様々な活動を実施しました。
 そのうちに、現地の状況を見なくては、そこの人が本当に求めている支援が出来ないと思うようになったんです。
 大学2年生の夏には約一ヶ月間、支援地のケニアを訪れ、農村部の電気ガス水道といった生活インフラのない環境で小学校のボランティア活動を行いました。現地の住民は私が抱いていたイメージとは裏腹に、貧しい生活の中でも笑顔があり、厳しい生活を家族みんなで乗り越えていました。更に、交流していた現地の学生に「日本にはそんなに家のない人がいてかわいそう」と言われ、途上国で貧困問題のために働きたいと考えていた私は、日本にも貧困問題があることに気付きました。それ以来、自分の目に見える身近な日本の貧困として、路上で生活している人、いわゆるホームレス状態の人の実態と現状を知りたいと思うようになりました。



 帰国した後は、ホームレス問題に向き合うために日本各地の日雇い労働者の街を巡り、炊き出しを通して80人程度の当事者にヒアリングをしました。毎回の炊き出しに東京や大阪くらいの都市だと2、300人が参加します。多い時には、支援団体の方と一緒に500皿程のカレーや丼飯を作って配給しました。また、ビッグイシューという社会的企業のインターンに参加して、ホームレス状態の人達が雑誌を路上で販売するサポートもしていました。
 活動するうちに、彼らの背景には倒産、虐待、被災等の不可抗力な要因が重なっていることに気付きました。そして単に路上で生活している人だけでなく、ネットカフェ等で生活している人もホームレス状態に含むこと、また彼らの中には働きたくても働く機会のない20代30代の若者も多くいることを知りました。
 そんな彼らが自立するための雇用を見出すには、どの分野で挑戦すればいいか。答えを探す日々が続きました。
 当初は都市部で活動していましたが、次第に地方のホームレス状態の人にも関心を持つようになって、北海道、福井、岩手などの地方を訪問。そこでは、都市部のホームレス問題とは異なる実態と、また別の問題として、人手不足の農家と空き家の多さを知りました。
福井県の農家でホームステイ・農業体験をしたときに、「家と仕事を同時に得られるのが農家だ!」と気付き、ホームレス状態の人が農家を継ぐ可能性について聞きました。
 「ホームレス状態の人を見たことはないけど、働いてくれるなら抵抗はないよ、いいと思う」。そう言ってもらったことで、次第に、ホームレス状態の人を農業と繋げられるかもしれないと考えるようになりました。



 そんな中、サークルのイベントでボーダレスの鈴木さんと出会いました。ソーシャルビジネスや会社の話を聞いて、「あ!この会社だ!」と思ったのを覚えています。
 これほど色々なジャンルの事業を行っている会社だったら、ありとあらゆる方法でホームレス問題解決のために柔軟に挑戦することが出来そうだし、働いている人も「社会問題を解決したい」と思っている人達だから一緒に頑張れそう、と思ったんです。
 また、今は農業が問題解決に有効な手段だと考えていますが、別の手段のほうが良さそうでシフトしたいと考えた時に、起業するよりも事業として取り組む方が、小回りが効きそうだなと思いました。
 ボーダレスで、将来的には個人単位の農業ではなく、地域で集団的に行う農業を提案する予定です。様々な人と一緒に働くことで、彼らは仕事のやりがいや人との繋がりを得て、農家は人手を得ます。そのような労働力の不均等をなくす仕組みを作り、農作物に価値をつけてビジネスとして長く続けられるようにします。
 そのために現在は販路の確保の仕方やオンラインショップの運営を勉強し、”活動地”と”農業をやる意志のある人”を探して全国を飛び回っています。お金をただあげたり現地に行かないと参加できないような活動ではなく、例えばTABLE FOR TWOのように、参加する側も気軽にできるような仕組みを農業分野で作りたいんです。
 私は小さい頃から人を笑わせて、笑顔を見ることが好きでした。まずは国内の身近な人を笑顔にして、国内外の問題どちらも見られるような人になりたいと思っています。

※入社時の内容のため所属が異なる場合があります。