
2021年の5月から半年間アルファジリでインターンをさせて頂いていました、Harukaです。
第1回のブログはこちら。
インターンの半年間は本当に自分との戦いでした。
インターン開始当初の私は、責任感がなく人任せで適当という最悪な性格でした。日本では人に甘えながら、特に怒られもせずにぬくぬくと生きていました。厳しい環境に自分を置かなかったというのもあります。
インターン中にぶつかった壁はいくつもありますが、今回は人との関わりではなく、自分自身の成長や成し遂げたことについて書こうと思います。ケニア人社員と働く上での苦労などは次回書く予定です。
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1. どこに行っても何もできない
アルファジリに来て、今まで向き合うことから逃げてきた自分の弱みを、初めて薬師川さんと西田さんに指摘していただきました。
具体的にはコミュニケーション能力、受け身な姿勢、思考力の低さなどです。
役員のお二人はインターン生のことをとてもよく見てくださっています。自分では気がつかなかったことを的確に、ストレートに指摘してくださるので本当にありがたかったです。
そんな中でもずっと心に残っているのは
「このままだとどこに行っても何もできない」です。
今までのインターン生に比べあまりにもコミュニケーション能力が低く、店のオペレーションを心配した薬師川さんが私に言った言葉です。本当にその通りだったので何も言い返す言葉が見つからず、悔しくて、涙が止まりませんでした。
絶対にできるようになりたい。
言われたことを全部直すと決意し、反省ノートを作りました。怒られた内容、日付、役員からの指摘、改善策を記録するノートです。
課題に対して改善策を自分の中で明確にしないがゆえに、PDCAサイクルが回らずにいました。なので、少しづつでも成長できるよう、そして自分に自信をつけるため、怒られるたびにこのノートに書き留めました。
今まで特に怒られることなく生きてきた私にとって、ほぼ毎日、厳しい指摘を受けるのは正直とてもつらかったです。これがアルファジリで味わった人生で初めての挫折です。
仕事を抜け出してトイレで一時間号泣したことも、今ではいい思い出です。
2. 一人でため込まない
私は自己開示が苦手で、インターン前半は仕事の悩みを他のインターン生や役員のお二人に相談できずにいました。
ビーガンキムチの開発をしていた際に、あまりにも私の効率が悪いので、なぜそんなに時間がかかるのかと西田さんに呼び出されました。
各材料の重さを計算するのに時間がかかる、一番効率のいい試作の仕方が分からない、ということを相談しました。算数が苦手な私に、小学生に教えるように図に書いて説明してくださりました。こんな簡単なことも理解できない自分が情けなく、西田さんの貴重な時間を使ってしまうのがとても申し訳なく感じて謝りました。
そうしたら西田さんが、「アルファジリでインターンをしている以上インターン生の相談には乗るし、何が分からないか分からないときは頭がぐちゃぐちゃなまま相談にきたらいい。」と仰ってくれました。
今までは申し訳ないという気持ちが勝ち、相談できずにいましたが、その言葉を聞き心が軽くなりました。それから、仕事での悩み事が発生したら役員に質問や相談ができるようになりました。他の人にとっては何てことないかもしれませんが、受け身な性格でコミュニケーションの取り方を何度も指摘されていた私にとっては、大きな一歩でした。
相談中毎回号泣していた気がしますが、そんな私に根気強く向き合って下さったお二人には心から感謝しています。
3. インターンで成し遂げたこと
(1). 新商品開発
役員に相談に乗ってもらうことで自分がインターン中に達成したいこと、やりたいことが明確になっていきました。そのうちの一つが商品開発です。
加工をすることで商品に付加価値をつけ、売り上げに貢献したいと思ったのがきっかけです。
新商品を開発するにはリサーチが欠かせないので、キッチンの業務が忙しくないときは積極的に店に立ち、お客さんと会話をすることを心掛けました。(インターン生がキッチンとフロントでそれぞれ業務を担当していて、私はキッチンを担当していました)
そんなある日お客さんに、「アルファジリは、他店の商品を真似している。」と言われ、滅茶苦茶悔しい思いをしました。真似したつもりはもちろんありませんが、他店ですでに販売していて、後からアルファジリが売り出した商品がいくつかあるのは事実でした。アルファジリにしかないオリジナリティのある商品を作ってやる!と思い開発したのがビーガンチョコレートブラウニーです。
接客をしていてビーガンスイーツの需要を感じ、ビーガンだけどおいしいスイーツは何だろうと考えた結果、ブラウニーにたどり着きました。
材料のほとんどを会員農家さんたちがいるミゴリのもの(豆腐、豆乳、きな粉、キャッサバ粉、サトウキビのシロップ)を使い、ビーガンだけど、美味しいブラウニーが完成しました。ビーガンではない方にも人気で、ナイロビに滞在している協力隊員の方から一度に15個の注文を頂いたときにはとても達成感を感じました。
他にも廃棄を減らすためのブロッコリースープ、豆サラダなどを販売しました。
帰国までに目標の数を開発できなかったのは少し心残りです。
(2) イベント出店
二つ目はイベント出店です。(ナイロビでは週末にファーマーズマーケットやフードイベントが様々な場所で開かれています)
アルファジリがキベラエリアに新形態の店舗を出し始めた時期、薬師川さんが朝から晩まで毎日キベラの店に立っていました。その姿がかっこよくて、私にも何かできることはないかと思ったのがきっかけです。
それまで薬師川さんが担当していたイベント出店を、申し込みから準備、出店まですべてやらせてもらいました。
アルファジリのいいところは、やりたいと提案したことを自由にやらせてもらえる環境だと思います。日々の業務をこなすだけで精一杯ですが、何でも問題意識を持ったり、自分にできることはないかと考え続ける力がついたと思います。
イベント責任者との英語でのやり取り、イベントに持っていく物の準備などいろいろやることがある中で、一番苦労したのは英語での接客です。売上と知名度を上げることが目的なので、英語できちんと接客をすることは必須です。商品ごとの推しポイントや栄養素がスラスラと説明ができるように、接客が得意なケニア人メンバーに練習に付き合ってもらいました。
イベント当日、はじめは緊張しましたが、様々な国のお客さんと話すことが楽しく、自分の練習した接客で商品を購入してもらえる、アルファジリを知って好きになってもらうことが楽しかったです。
商品を売る以外にもできることはないかと考え、情報収集にも努めました。ナイロビの店舗よりも一人のお客さんとゆっくり話す時間があるので、試食をしてもらいフィードバックを集めたり、ほかのベンダーに評判の良いイベントを聞いて回りました。出店地域ごとのお客さんの好みの違いや、自分たちの予想よりキムチの知名度が低く、潜在顧客がまだいることが判明しました。
また、私は3回イベントに参加をしたのですが、アルファジリが参加した過去9回のイベントのうち、2番目に高い売り上げを上げられたことは自信にも繋がりました。
(3) Instagramのストーリーの投稿
3つ目はInstagramです。アルファジリのInstagramの投稿はすべて薬師川さんが担当していましたが、投稿写真に統一感を出したり改良できると思い、Instagramの投稿に関わりたいと提案したところ、私がストーリー、もう一人のインターン生が投稿用の写真撮影を任せてもらうことになりました。
ストーリーに関しては、常に店にいる私が担当することでタイムリーな投稿が可能になりなした。ユーザーの気を引くために二択の質問や新商品に関するアンケートを実施しました。
結果、Instagram経由のWebサイト訪問者が1か月で7倍に増え、Wedからの注文数を増やすことができました。
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インターン開始当初は、自分の考えを否定されるのが怖くて意見を言えませんでした。ですが、意見やアイデアを求められる環境で数か月働くうちに、イベント出店やInstagramの投稿など、段々とやりたいことが言えるようになっていきました。
毎日怒られ、失敗し、改善しての繰り返しで何度も心が折れましたが、”変わりたい”という一心で、何とかふんばっていたと思います。
「やってみたら?」と自由にやらせてもらえる環境
社長、副社長から直接フィードバックやサポートをしてもらえる環境
こんな素晴らしい環境なかなか無いと思いませんか?
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