
はじめまして!22卒でボーダレス・ジャパンにジョインする、崎濱花鈴(さきはまかりん)と申します。沖縄県出身です。
私が解決したい社会課題は、豆腐製造の過程で出る“おから”が腐りやすく活用が難しいため、年間65万tが産業廃棄物や肥料・飼料として扱われており、処理に多くのコストがかかり豆腐屋さんの負担になっているという問題です。
もちろん、おからの問題は日本全国で起こっていることですが、特に沖縄県の“島豆腐”は他の県とは違った生絞り製法で作られているためさらに腐りやすいという問題点があるため、まずは沖縄県内のおからの問題から解決していきたいと考えています。
<目次>
1.豆腐文化を守り、沖縄経済を支えたい!
2.これまでの取り組み
3.ソーシャルビジネスで取り組む理由
4.最後に
1.豆腐文化を守り、沖縄経済を支えたい!
私がこの問題を解決したいと考える理由は大きく分けて2つあります。
1つ目は“豆腐文化を守りたい”からです。
私がインタビューをしたお豆腐屋さんでは、1日に2t、1ヶ月で60tものおからが排出され、その処理に月に120万円がかかっていると仰っていました。
日頃私たちがスーパーなどで目にする“食用おから”は全体の1%にも満たない、ということに驚き、なぜおからはこんなにも活用されないのかと衝撃を受けました。
そのお豆腐屋さんは、売上とおからの処理コストが見合わず、自分の代でお店を畳むと言っていました。
その言葉を聞いて、このままでは豆腐文化がどんどん廃れていってしまうのではないかと不安に感じ、自分にできることはないかと考え、この活動をはじめました。
2つ目は“豆腐製造という第二次産業を盛り上げることで沖縄県の経済を支えたい”からです。
私はひとり親家庭に生まれ育ち、相対的貧困といわれる状況で育ったことから沖縄の経済に非常に関心を持っていました。
沖縄県の産業は観光などの第三次産業が85%以上を占めており、第二次産業の基盤が整っていないことが輸入型経済を作り出し、経済の不安定化が起きているといわれています。
そこで、豆腐屋さんの課題である“おから”の問題を解決し、第二次産業である島豆腐製造を盛り上げることで産業の基盤を整えることができると考えています。
(廃棄されるおから)
2.これまでの取り組み
これまで取り組んできたことは大学3年次に“Hult Prize”という国連が提携している社会課題解決のビジネスコンテストに参加し、「おからのペットフード」のアイデアで“Tokyo Impact Summit”にて東アジアTop6に選出していただくことができました。
その後はRyukyufrogsという人材育成プログラムや九州の地方銀行が開催するx-tech Innovationというピッチコンテストなどに参加しました。
また、現在通っている琉球大学から大学発ベンチャー基金をいただいておからの商品開発を行っています。
その他には愛知県の勤労食という会社さまと共同開発で“おからでできた食べられるスプーン”を開発し、2021年10月から販売を行い、現在4000本ほど売り上げています。
3.ソーシャルビジネスで取り組む理由
大きく分けて2つあります。
1つ目はお金を持っている人が偉い、という資本主義や大量生産大量消費に疑問を感じているからです。
お豆腐屋さんの経済的負担をなくしたい!と言うと、「お金持ちになって処理費用を代わりに払ってあげたらいいのでは?」「もっと豆腐を売ればいいのでは?」と言われることが多くあります。
その解決方法だと、お豆腐屋さんとフェアな関係を築けませんし、豆腐を増やせば増やすほどおからも増え、それに伴って排出されるCO2も増えてしまいます。
そのため私はお豆腐屋さんと二人三脚で、そしてもったいないものを活用する、そんな方法で課題を解決したいと考えました。
2つ目は仲間が沢山できるということです。
ソーシャルビジネスでは、利益を出すと同時にソーシャルインパクトを出すことを目指すため、同じような事業をしている人も競合ではなく仲間として応援することができます。
また、自分がソーシャルビジネスに取り組むことで他の社会課題解決に取り組んでいる人に親身になって応援することができるようになりました。
4.最後に
私がボーダレス・ジャパンで取り組む理由は、恩送りのエコシステムが本当に素敵だと感じたからです。
誰かから投資を受けるのではなく、仲間同士で支えあう、というのが本当のファミリーのようで、私もその輪の中に入りたいと感じました。
そして、ボーダレスグループの皆さんが本当にキラキラしていて、“働く”ということにとても希望を持てる場所だと思っています。
素敵な先輩方、そして同期の仲間と一緒にソーシャルインパクトを出し続けて、皆で良い社会にしていきたいです。
おからがいつか産業廃棄物から資源に変わるよう、そしてお豆腐屋さんが安心してお豆腐を作り続けられる社会を目指して全力で取り組みます!
崎濱 花鈴
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