
「地方で暮らす人を増やし、消滅可能性都市をなくす」ことを移住促進を中心に行っている、きら星(株)の伊藤です。
コロナ禍で進むパラダイムシフト
ウイルスとの共生社会において、過密である都市的な暮らし方が見直される風潮が出てきました。
テレワークが半強制的に進む環境下で「電車に乗って通勤しなくても、できる仕事がある」という事実に触れた人も少なくはないでしょう。
打合せがオンライン上で完結するようになり、契約書の交付や書類申請などが紙じゃなくても良くなる。
営業、採用、広報、バックオフィスなど多くの事務的職種は働く場所への依存度が下がるということが実証されました。
チームビルディングのためであったり、現場仕事であったり、リアルな会社オフィスという機能が無くなることはないとは思いますが、オフィスの場所に縛られて住む場所が制限されるという時代ではなくなってきています。
地方に広がる回帰の流れ
地方においてはチャンスということで、今後ますます地方回帰への流れは加速すると思います。
象徴的な動きとしては、私たちが事業エリア・新潟県出身の起業家、フラー(株)渋谷社長の新潟移住が挙げられます。
渋谷社長のnote:故郷の新潟に骨を埋める覚悟を決めました。
フラー(株)はアプリの分析などを主軸に、米国からも資金調達をして急成長しているIT企業です。
今まで、
・最高の教育環境は都市に集まっている
・最新のトレンドは都市に集まっている
・だから都市でビジネスが集積していく
という論理で物事が進んできました。
これからはデジタル化によって就業・教育の地域間格差が埋まっていくものと見ています。
人より動物の方が多い田舎でも、最高学府の教育が受けられる。
田んぼの真ん中で、数百億円の経済価値を生む。
こんなことが当たり前にできるようになってくる。考えただけでワクワクしませんか?
いまこそ求められる地域づくり
地方に人を呼び寄せるチャンス。
何もしなくても、地方に人が戻ってくるようになるのでしょうか。
私は、それは違うと思います。
このチャンスを生かすも殺すも、そこに住む人々次第だとーーー。
多くの地域では、せっかく来てくれた人が嫌になって出ていく。
そんなことがあり得ると思っています。
私自身、地方へ回帰して改めて痛感したのが「地方の排他性」でした。
新しいことへの強いアレルギーであったり、差別・偏見の強さなど。
グループ内のボーダレスハウスの課題感と同じものですが、残念なことに、国籍が違う人たちだけではなく、同じ国内でも「よそから来た人」と地元の人との線引きがあると感じています。また、新しい技術や取り組みが認められにくく、多文化共生とは隔たりがまだまだあるというのが地方の現実でしょう。
地域づくりの主役は、そこに住む人、一人ひとり。
勢いのある「誰か」がやってきて、地域を盛り上げてくれればそれでいいということはありません。
古き文化や伝統、慣習などを守っていくこと、新しい風を取り入れていくこととのバランスを取りながら、そこに住む人自身が変容していくことも必要なのではないでしょうか。
地域づくりは人づくり。
地方に住む人自身の意識が変わってくれば、チャンスは活かされると思います。
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・5/30(土) 10:00〜12:00:移住の羅針盤づくりワークショップ(有料イベント)