みなさん、こんにちは!

2021年4月にボーダレスジャパンに新卒社会起業家として入社し、現在は日本を自然エネルギー100%の社会にするべく、初期費用0円で導入できる太陽光発電サービス「ハチドリソーラー」の代表を務めている池田将太です。

今回は、入社3か月目からソーシャルビジネスの立ち上げを行い「今」取り組んでいる事業とこれから目指していく社会起業家としての「未来」についてお話させていただきます!

「今」解決すべき、日本は自然エネルギー比率と自給率が最低水準な問題

1960年代の日本では国内のエネルギー自給率は60%近くありました。
国内の天然資源である石炭・石油を中心に電気を供給していましたが、天然資源を輸入に頼るようになったことで国内のエネルギー自給率は2018年度では、11.8%まで減少してしまいました。
このようなエネルギー自給率の変化により、先進国の中でも低水準のエネルギー自給率となっているのが今の日本です。

さらに、石油や石炭などの天然資源は有限であるにも関わらず、80%の電気を火力発電で提供している状況です。
そのため、持続可能な電源の確保が非常に重要であるため、現在20%弱の自然エネルギーを主電源に変化していかなければいけません。限られた国土面積の中で、どのように自然エネルギーを増やしていくかがとにかく大切です。

環境負荷を最小限に自然エネルギーの普及を行うビジネスモデルを

日本の自然エネルギーを増やすことを考える上で持たなくてはいけない視点は発電量を増やすインパクトと環境負荷を最小限に抑えることだと私は考えています。

FIT(固定価格買取制度)の買取価格が高かった時代は太陽光発電の投資が流行し、山や森林を切り崩して発電するメガソーラーも急増しました。
さらにダムや大型の水力発電などの発電設備への投資も行われ、再エネを増やしていく動きが大きく進んだと言えます。

一方でこのような「大規模発電」によって環境への負荷が大きくなっている実態もあります。
持続可能な発電のかたち」として自然エネルギーが注目されているにも関わらず、環境を壊す開発を続けることは本質的な解決とはいえないと思います。

そこで私たちが考え続けてきたのが環境負荷最小限×インパクトが大きい発電のかたちです。未活用の場所を利用して自然エネルギーを増やしていくことで、環境への影響を抑え、日本の自然エネルギーを増やしていく仕組みを広げていくべきと考えています。

事業構想の中で住宅の屋根には大きなポテンシャルがあると感じました。
日本には約2.900万の戸建住宅が存在しており、太陽光発電を設置している住宅はたったの9%ほどです。一住宅に設置可能な太陽光パネルの容量は一般的に4~5kWと言われているため、10軒に太陽光パネルを設置すれば、小さな高圧の発電所1つ分に匹敵します。

これは大きな可能性だと考えています。

たくさんの戸建住宅住まいの方々が太陽光パネルを設置することで、「家庭の発電所」が増えていく、そして将来的には隣の家で発電して、余った電気を地域で共有することができれば、大規模な発電所に頼ることなく、地域で自立した電源を活用することができます。

大規模に時間とお金、環境への負荷をかける発電の形ではなく、一つ一つは小さくても「みんなで増やしていける発電のかたち」を創っていくことが大切だと思っています。

個人も法人も初期費用0円で設置できる太陽光リースを

小さく発電すると言っても太陽光パネルを屋根に設置するには100万円以上の高額な設置費用がかかってしまいます。

そこで高額な初期費用を0円で設置できる太陽光発電サービス「ハチドリソーラー」を設立しました。
「環境のためにできることをしたい」「自然エネルギーの普及に貢献したい」そんな想いを持っているすべての方が参加できる発電のかたちをハチドリソーラーは大切にしています!

サービスをリリースしてから家庭向けにサービスを展開してきましたが、7月から法人にもサービスの幅を広げ、さらなるソーシャルインパクト拡大を目指していきます!

ハチドリソーラーは日本を100%自然エネルギーの社会を実現します。

そして社会起業家としてこれから目指す「未来」

私は、解決したい社会問題を一つに絞ることができませんでした。
学生の時から訪れた国や地域、出会った人たちが直面している課題を知り、「なんとかしないといけない」と思うことが、たくさんありました。

しかしながら当時の自分には、その大きすぎる問題を解決する力もない、解決する方法もわからない。ただただ、無力さを感じて「解決」ではなく、「貢献」という表現を使って活動していました。
でも今は、社会起業家としてスタートを切った以上、「貢献」という曖昧な形の取り組みではなく、問題の抜本的な「解決」に取り組みたいと思っています。

そして、解決する社会問題も1つじゃなくていい。出会った問題すべてを、自分の人生をかけて解決して行きたいと思っています。

そのために、自分が極めたいと思うことは「0から1を最短で生み出す起業家としての力」です。1つの事業を構想してから立ち上げるまで、そしてそれをその地域にフィットする形で仕組みとしてインストールするまでを最短・最速でできる起業家を目指したいと思っています。
「自分が死ぬまでに、今ある社会問題を何個解決できるか?」それを常に考えながら働いています。

次は大洋州にあるミクロネシア連邦の「人口流出問題」を解決するソーシャルビジネスの立ち上げを行います!

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▼ボーダレスマガジンVol.63(2022.02.10)
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