ミャンマー国内でも有数の観光地「インレー湖」。

この湖の上には、30以上の少数民族が住んでおり、水上に家を建てて暮らしてます。私たち「BORDERLESS LINK」も、この水上村に食料品や生活用品を届けています。
陸上から村へは、小舟でしか行けません。水上に住んでいる村人は、買い物・学校・病院などどこへ行くにも湖の上を小舟で移動します。
今、この美しい湖とそこに住む人々は発展という変化の時にあります。

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水上村へモノを届けているところ

急速な発展が生み出す弊害
村人たちは、昔からインレー湖の水を飲料水、炊事、洗濯、入浴、排泄など生活用水として使用し、インレー湖とともに生きてきました。しかし近年、洗剤や水上畑の化学肥料や農薬などによる水質汚染が進み、湖の水は見た目からしてそのまま飲むことができるとは思えません。

また海外からの観光客も増加し、次々と大型ホテルが建設されています。これらのホテルから流出される汚染水も環境破壊の原因の一つとなっています。実際に、周辺の村では下痢や赤痢などの汚水摂取を原因とする病気で亡くなる人もいます。村の人々は、湖水が不衛生で飲むべきではないとわかっていても、経済的な理由で仕方なく使用しています。

恵みの水を与えてくれるインレー湖、急速な発展がこの美しい湖を汚染し始めています。
誰もが発展を望み、便利さを求めています。でも、その先に失うものもある。
インレー湖の辺りで仕事をしていてそんなことを考えさせられました。

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村へ向かう道

さて、ミャンマーでは5月下旬から雨期が始まります。雨がたくさん降ると湖は増水し、水上移動が困難になります。小舟で町(陸上)まで行き、食料品や生活用品を買うことができません。
そこで、私たち「BORDERLESS LINK」が、今の時期に村に多くの飲料・食料品、生活用品をストックしておき、村の人たちが困らずに済みます。合わせて汚水問題についても、私たちに何かできないかメンバーで考えているところです。

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どこへ行くにも小舟で移動する村人

ちなみに、私たちはいつもインレー湖の周りの村で仕事をしていますが、観光客が絶賛する湖の内部へは行ったことがありません。
観光専用の船で行けるらしく、旅行者からいつもオススメされるので、お近くに来た際はぜひインレー湖へ!