
今年の4月から20卒としてボーダレスジャパンに入社した相原恭平です。
僕は日本で働く外国人労働者、技能実習生が抱えている問題を解決するために入社することを決めました。
今回はなぜ僕が技能実習に興味を持ったのか、なぜ新卒として働く会社をボーダレスに決めたのか書いていきます!
人生で一番大きな衝撃を受けたスリランカの出来事
僕は大学に入るまで誰かのためになる活動や仕事をしたいと考えたことは全くありませんでした。しかし、大学1年の時に転機となる経験をしました。
海外に行ってみたいと昔から思っていた僕は1年の夏休みに2週間スリランカの孤児院でボランティアをすることに決めました。その時ボランティアには全く興味がなかったのですが、1人で海外に行くのは不安だったことから複数名人員を募集していたスリランカのボランティアを選びました。
スリランカで主にやったことは孤児院にいる子供達と遊ぶことでした。そこには生まれた時から親がいない子供や、親から暴力を受けて家族から引き離された子供がいました。
今まで、東京と神奈川という『とても小さな世界』でしか生活したことがなかった僕にとって、親と暮らせない子供達がいること、学校にいけない子供達がいることはかなりショックな出来事でした。
このことから、僕はとても恵まれた環境で育ったことに気づき、自分のためではなく誰かのために何かしたいと強く思うようになり、自分に何ができるか模索するようになりました。
スリランカでのボランティア以降、社会課題を解決するリーダーの輩出を目指している学生団体アイセックに所属し3年間活動しました。
大学3年生が終わりに近づいた時に、
このまま社会人になっていいのかと不安に思うようになりました。それは、1年の時に訪れたスリランカのことが忘れられなかったからです。
貧困・教育などの社会問題に関心を持っておきながら直接行動を移せていない自分に違和感を感じるようになり1年間休学しトビタテ留学Japanを利用してインドとベトナムでインターンをすることに決めました。
ベトナムで出会った1人の女性に心を揺さぶられた
ベトナムでインターンしている時に2つ目の転機となる経験をします。
ベトナムでは孤児院の子供達と将来日本で働きたいと考えているベトナムの学生に日本語を教えるインターンをしていました。
そこでベトナムの学生たちになぜ日本語を学ぶのか聞いたところ
「日本人の働き方はプロフェッショナルだから」
「日本人は優しいから」
「給料が高いから」
など日本にとてもポジティブな印象を持っていることがわかりました。
しかし、1人のベトナム人女性との出会いをきっかけに日本はまだ外国人を受け入れる体制が整っていないことに気づかされました。
ある日、ベトナムで道に迷っていた僕にその人は日本語で親切に道を教えてくれました。話をしているうちに2ヶ月後から日本で技能実習生として働く予定だと言っている。しかしながら、働く先のホテルの名前を知らなかった上にまだどんな仕事をする予定か詳しく知らないと話してくれます。彼女は3年間ベトナムから日本へ1人で働きに行くにもかかわらず働く企業のことも詳しく知らないのはおかしいと感じそこから技能実習制度について調べるようになりました。
そこで技能実習制度を通して受け入れる企業の7割が賃金未払いなどの法令違反をしていたこと、実習生が借金を抱えて日本へ行くこと、一部の企業でハラスメントがあることなど様々な問題があることを知りました。(もちろん技能実習生に対して働きやすい環境を整えている企業がほとんどで問題行動がある企業は一部です。)
ベトナムの人に親切にしてもらったこと、そして何より日本にポジティブな印象を抱いているにもかかわらず日本で悲しい思いをする人がいること。
これは自分がどうにか変えたい、もっと日本を外国人が働きやすい国にしたいとこれらの経験から強く思うようになり、この問題を解決することを軸にキャリアを選択しようと決意しました。
ボーダレスを選んだ理由
技能実習制度に関わる問題を解決したいとは思っていたのですが起業することは全く考えていなかったです。就職活動を始めた当初は、人材紹介会社に入って新規事業として技能実習問題に取り組もうと考えていました。
しかし、就活も終わりに差し掛かろうとしていた5月頃に自分の中で3つの疑問が生まれてきました。
「新規事業を任せてもらうのはいつになるのだろうか」
「いざ働いたら仕事が楽しくなり給与が上がり会社から辞めたくなくなるのではないか」
「年収の高い人向けのサービスが多い人材紹介会社でお金になりにくい技能実習問題をやらせてくれるのだろうか」
そこで改めて企業を探し始めたところ、社会課題を解決するためにソーシャルビジネスをたくさん立ち上げている「ボーダレスジャパン」を知りました。
起業することへの不安はもちろんありましたが、たくさんの起業家を輩出していること、起業家へのサポートがたくさんあることなどから段々挑戦したいと思うようになりました。
ここなら自分がやりたい問題を解決するための事業ができると思い入社することに決めました!
さらに今年からは起業家育成プログラムRISEがあるのでこれからがとても楽しみです!