
こんにちは。やまとです。
今回は私が入っている中小企業の経営者で組織されたグループ”中小企業家同友会”から、「この会社すげーな!」と思う会社を紹介したいと思う。
まずは簡単に中小企業家同友会(以下:同友会)がどんなものかについて。
同友会は「よい会社をつくる」「すぐれた経営者をめざす」「よりよい経営環境をつくる」という三つの目的のために、中小企業の経営者が集まり組織された団体だ。
会は単なる異業種交流の場としではなく、各社が抱える課題や学びをシェアしたり、社員の採用・育成も共同で行っていたりと活動の幅は広い。また、日本の企業の99%は中小企業ということもあり、国の産業や雇用を支える存在として行政との繋がりも持っている。
私はその中で主に東京同友会の”多様な働き方推進委員会”(以下:多様性委員会)というところで活動している。(一応、副委員長だ)多様性員会とは、言葉の通りで様々な特性を持った人たちが働き活躍できる環境を中小企業がどうやって作っていくのか?そういった会社をどうやって増やしていくのか?をテーマに活動している。
障害者、高齢者、外国人、LGBTs、ニート、傷病を抱え働く人、元受刑者など、その対象となるのは本当に様々だ。今回はその中でも障害者の雇用に取り組む川田製作所という会社を紹介したい。ボーダレスグループでも障害者の雇用に取り組んでいるジョッゴという事業があるが、この川田製作所さんの取り組みもまた素晴らしい。
川田製作所は神奈川県の小田原市にある会社で精密プレス加工や金型制作などを行っている。30年以上前から障害者雇用に取り組み、近年は高齢者、外国人雇用にも力を入れていて経済産業省が主催する「新・ダイバーシティ経営企業100選」にも選ばれている。
金属を精密加工する技術は一級品
「良い雇用の場を作る」という考えの元、全社員20名のうち1/4が障害者、半分が高齢者や外国人スタッフだ。また、ただ雇用するだけではなく一人ひとりが力を発揮し組織として機能することで事業も伸ばす仕組みを構築している。
私も実際に会社を見に行かせてもらったのだが、これを実現するためにやっている具体的な取り組みは必見だ。
障害を持つ方が作業内容と時間を管理するための表
同じくスタッフの方が使いやすいように開発したオリジナルのカウンター
職場の仕事風景(このスタッフの方も障害を抱えている)
外国人スタッフのため各箇所に英語表記がされている
そして何より凄いと感じたのが、複雑なことはやっていないこと。スタッフの方の意見を聞き、その人が使いやすい形でやっていることだ。シンプルかつ低コストなのでやろうと思えば誰(他の会社)でも真似ができるのだ。
職場全体の働きやすさも考えチームで5S活動に取り組んでいる
働けないんじゃなくて、企業側のやり方次第で様々な特性のある人でも活躍できるようになる。お金が掛かるとか時間が足りないと言ってなかなか行動に移さない企業が多いが、この取り組みを見たらそんな言い訳はできなくなるんじゃないかな?自社も含めてこれは見習わないとと強く感じた。
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