こんにちは。やまとです。

自戒の念を込めて、今回は喉元過ぎれば熱さ忘れるについて書きたいと思う。

1、忘れてもいい「熱さ」とだめな「熱さ」

「喉元過ぎれば熱さ忘れる」

誰もが知っていることわざだと思うが、一応意味を調べると

"熱いものも、飲みこんでしまえばその熱さを忘れてしまう。転じて、苦しい経験も、過ぎ去ってしまえばその苦しさを忘れてしまう"

とある。

私自身もまさにこのタイプで、嫌なことや辛いことがあっても時間が経つと忘れてしまう。後に引きずらないという点では、これは自分の長所だと思っている。「ただ単にお前が鈍感なだけ!」という人もいるので、なぜなんだろう?と自分でも考えてみた。

私の分析ではポイントは2つ。1つは、現実の自分を俯瞰して見てるもう1人の自分の存在。これは小さい頃からなのだが、自分の身に大変なことが起こっている最中にそんな自分を空から見ているもう1人の自分がいて、「うわ~、あいつとんでもない目に合ってるな~。かわいそ~笑」みたいな感じで、人の不幸を楽しんでいる。そしてこう囁いてくる「いいじゃん、今はつらいかもしれないけど後で話のネタになるんじゃない?!」そう言われると、現実の自分は「確かに。これもいい経験だと思って頑張ってみよう。」と辛さが和らぐのだ。

もう1つは、自分の中だけでため込まずに人に話すこと。大抵家に帰ると妻に「今日仕事でこんなことがあった。」とか「今こんなことで悩んでいる。」など話している。相手が聴いてくれてようがなかろうが一方的に話すので、ほぼ独り言のようになっていることも多い。(ほぼと言うか、完全に独り言だ。)

さらに、実はこのことわざにはもう1つ意味があって、それがこちら。

"苦しいときに助けてもらっても、楽になってしまえばその恩義を忘れてしまう"

最近こんなことがあった。提携先となる企業開拓をやっている関係で毎月数十名の経営者の方と会って話をするのだが、その中にこんなことを言う人がいた。

「この前採用した若い社員が使えないんだよな~。こっちから指示して手取り足取り教えないと動けない。」
「まったく、私が新人の時は彼の数倍は仕事できたよ。」
「若くて即戦力になる人はいないもんかね~?!」

本当か?あんたはそんなに仕事ができたのか?
仮にできたとしても、最初から自分の力だけでできたのか?
そんなはずはない。きっと当時あなたを育てようと一生懸命仕事を教えてくれたり、その人が活躍できるように支えてくれた先輩や同僚がいたはずだ。

なのに、人は自分ができるようになると、そのことを忘れる。できない人の気持ちを理解しようとしなくなる。例え喉元を過ぎても、そういう恩は忘れちゃだめだ。

2、「恩送り」を拡める

最後にもう1つ大切なことがある。そうやって受けた恩は、自分にやってくれた人には返せない場合が多い。やっと自分も一人前になって余裕ができた時には、その人は近くにいないということはよくある。

ではどうするのか?誰に返せばよいのか?

私は、「恩は次の人に送るもの」だと考えている。自分の後輩、次の世代を担う若者など自分の力が必要な人がいたら、その人たちにできることをしてあげるべきだ。もちろん自分も見返りは求めない。

そして、その人たちが次の世代へ恩を送り、またそれがさらに次の世代へ繋がっていく。ステップ就職が目指すのも正にこれ。

育ってきた環境の影響によるハンディがあったとしても、本人の意思次第で自分の特性を活かせる仕事に就くことで仕事にやりがいと誇りを感じながら働けるようになる。そうして自分が教えられる立場になった時には、次の後輩に働く意義や喜びを伝えていく。こういう「恩送りの文化」を社会に拡めていきたい。

と、最後は大きい話になったが、まずは「人の振り見て…」ということわざがあるように、改めて謙虚さと感謝の心を忘れず、日々精進します。

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