これまで41人の死者が出た熊本地震。今、このブログを書いている17日(日)午後9時までに、震度1以上の地震が470回以上発生、今もまた揺れた。僕が住む福岡でもけっこう揺れて家族も怖がっているが、揺れの頻度も規模もこの比じゃないことを考えると、熊本の被災者たちの不安は計り知れない。。。

そんな被災地の方々のために、僕たちに何ができるのだろうか?

まずは、緊急援助。水や食料・生理用品など、被災地で困っているものを届けてあげたいと思いますね。僕らボーダレス・ジャパンの福岡オフィスでも、明日支援物資をオフィスで取りまとめて、現地で支援活動をするNPO団体にお渡しする予定です。

しかし、被災地で必要なものは刻一刻と変わっていくし、現地に必要以上の量が集まった場合は、逆にゴミになっちゃうし、ゴミの保管にも処理にも自治体はお金がかかるので一番良いのは何かなぁ?と考えてしまう訳です。

熊本地震募金箱

『ふるさと納税で被災地支援』

そうすると、現地に必要なときに必要なモノに変えられる“お金を送る”というのは一つの選択肢になって、ボーダレスが運営する各店舗でも店頭に募金BOXを設置し、募金を集めることにしました。

「お金を送るだけ」というのは、なんだか冷たい感じがして、上から目線な気がして、今いち自分の気持ちが納得しない部分はあるかも知れませんが、それはこちらの勝手であって、本当に被災地のことを考えると、寄付金というのは僕らにできる有効な選択肢な気がします。

ただ、寄付金と言っても、パッと送れる金額には上限がありますよね。この5千円で、この1万円でどれだけ現地のためになるだろうか、、、と考えてしまいます。

もちろん、“塵も積もれば山となる”わけで、そんな心配なんかする必要ないんですが、それでももっとできることないのか?と考えしまう訳です。

その気持ち、大切にしましょう。その気持ち、カタチにしましょう。そこで、考えたいのは「今後」の生活。緊急援助はすごく大切。でも、その後はもっと大切。

どうやって、元の姿に戻るのか、これからも被災地で生きていく人たちの生活をサポートできないか?つらい経験をした分、幸せに暮らして欲しいと願います。

そんな時に思い出したいのが「ふるさと納税」。僕も今までちゃんと知ろうとしなかったですが、“特定の自治体に直接お金を送れる”ってことですよね。これは被災した自治体を直接支援できる、とても有効な手段な気がして調べてみました。

南阿蘇村のふるさと納税サイト

ふるさと納税=ほぼ無料でできる寄付!?

さっそく、総務省のふるさと納税ポータルサイトを見てみました。

納税とか控除とかいう言葉が並んでるのでややこしそうですが、「納税って言葉が使われてるけど、実際は自治体への寄付 みたいなもの」「2,000円は自己負担だけど、それを超えた寄付金は本来払わないといけない住民税や所得税から引かれる」ってこと。

ふるさと納税の仕組み

ざっくりいうと「自己負担2,000円だけで、地方の自治体へ結構な額が寄付できる制度」みたいな理解です。ほぼ無料でできる寄付。今まで知らなったけど、かなり画期的な制度ですね。

このふるさと納税を使って熊本の被災した自治体に寄付金を送れば、被災地復興の大きな支えになるかも知れません。僕と同じように「でも具体的なやり方が?」って人が多いと思うので、僕実際にやってみました。

1.総務省のふるさと納税ポータルサイトから「熊本県」を選択。ふるさと納税の自治体一覧が出てました。

ふるさと納税「熊本県」

2.今回一番被害が大きかった南阿蘇村に、寄付してみることにしました。

ふるさと納税「南阿蘇村」

3.リンク先の南阿蘇村のふるさと納税ページを見ると、インターネットから寄付ができるとのことなので、指定のリンク先「さとふる」に飛びました。

南阿蘇村のふるさと納税ページ

4.南阿蘇村の特設ページがありました。

南阿蘇村のふるさと納税サイト

阿蘇牛や南阿蘇産のそばなど、ふるさと納税に対するお礼品がたくさんありましたが、今回は義援金として受け取って欲しいので「寄付のみ」を選びました。

南阿蘇村ふるさと納税のお礼の品一覧

5.まずは会員登録をします。こういうの面倒ですが、今回だけは仕方ない(笑)

ふるさと納税会員登録

6.寄付する金額を指定します。
※自分がいくらまで寄付金控除されるのかは、年収とかで変わるみたいですが、こちらで簡単に計算できます。

ふるさ納税の方法

7.ちゃんとクレジットカードでの支払いが選択できました。

ふるさと納税のクレジットカード納税

8.これで完了!

ふるさと納税完了画面

寄付の使い道の指定もできるようですが、

ふるさと納税使用用途の指定

“指定がない場合は、地域で使い道を決めて活用します”とあったので、僕は「指定なし」にしました。やっぱりこういうのはその地域の人たちが自分たちで決めるのが一番で、お金を出すだけの僕らがどうこう言うのはおこがましいと思っています。


■最後に、寄付金の控除を受ける手続き■

1.同サイト上から申請書をダウンロードできます。

ふるさと納税寄付金控除

申請書はこんな感じ。これをプリントアウトして記入するだけです。

ふるさと納税ワンストップ申請書

2.そして、マイナンバーまたは住民票/運転免許証のコピーを同封して、寄付した自治体に郵送するだけ。

ちなみに、南阿蘇村の送付先住所は『〒869-1411 熊本県阿蘇郡南阿蘇村河陰145-3』でした。

3.あとは自動的に「寄付金額から2,000円を引いた額」が来年6月からの住民税から減額されるそうです!


これだけで全て完了。『2,000円の自己負担で100,000円寄付する』ことができました。

こういう事務手続きが全くもって苦手な僕でも簡単にできたので、皆さんもやってみてはいかがでしょうか?

お礼品をもらっても良いと思います。ガチガチ真面目にやらなくても、僕らがひと手間かけてふるさと納税をやってくれたことを被災地の方は喜んでくれるだろうし、その後の復興にとっても実質的な貢献になると信じています。

被災地に何ができるか?と考えていましたが、自分としては納得感のある一つ方法を見つけることができました。“ふるさと納税で被災地支援” が少しでも広がればと思い、ブログに書きました。

これを機に僕は東北・福島へのふるさと納税もやろうと思います。被災した現実は変えられませんが、被災後の生活はみんなで支えられると思います。これからも、私たちの助け合いの精神・思いやりを大切にしていきましょう。

PS
法人でも同じ仕組みで“ふるさと納税”できるみたいです。会社を経営されている方は検討されてみてはいかがでしょうか?ボーダレス・ジャパンでも明日さっそく総務のみんなに検討してもらおうと思います。