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ソーシャルインパクトとは?意味や事例、創出する企業

近年、ビジネスや社会活動において「ソーシャルインパクト」という言葉をよく耳にするようになりました。ソーシャルインパクトとは、事業が社会や環境にもたらす良い影響のことを指します。本記事では、ソーシャルインパクトの概念、その指標や生み出し方、具体的な事例、そしてこの価値観を実践している企業についてご紹介します。

ソーシャルインパクトとは

ソーシャルインパクトとは、ビジネスや活動を通して解決したい社会問題に対して与える影響のことを指します。例えば、海外の貧困層の人々に雇用を生むための工場を運営する際には、工場で雇用できた人数といったことがソーシャルインパクトにあたります。

世の中には多くの企業が存在し、そのほとんどが「誰かの役に立ちたい、地域や社会に貢献したい」という志をもって創業されています。しかし、事業を継続する中で、次第に事業の目的が売上や利益を経営における最重要指標に置くようになり、本来の目的から遠ざかってしまっている現状があります。ソーシャルインパクトの考え方を事業や活動の重要指標に置くことは、社会や環境に良い影響をもたらし、持続可能な社会を築いていくために大切です。

ソーシャルインパクトの指標や生み出し方

ソーシャルインパクトを測るためには、さまざまな指標が用いられます。例えば、CO2の削減といった環境負荷の軽減、障がいのある方の雇用数、有効利用された耕作放棄地の面積などがその一例です。

ソーシャルインパクトを生み出すには、社会課題の解決を目的としたビジネスモデルを構築し、社会や環境に配慮した活動を行うことが必要です。社会課題の解決を目的としたビジネスモデルを考えるときには、誰の・どんな問題を・どのように解決するのかを明確にするソーシャルコンセプトを設計することが重要です。

ソーシャルインパクトの事例

SDGsの浸透に伴い、世界中でソーシャルインパクトを追求する企業や組織の事例が増えています。社会問題をどのように解決しているのかを明らかにしながら、ソーシャルインパクトの事例を見ていきましょう。

ソーシャルインパクトを創出している企業

ボーダレスハウス株式会社

ボーダレスハウスは、外国人への差別偏見の問題の解決に取り組む国際交流シェアハウス事業です。国際交流シェアハウスには、留学生を始めとする外国人と現地の住民が半数ずつ住むことで暮らしを共にしながら異文化理解を育む体験を提供しています。日本や韓国、台湾で70以上のシェアハウスを運営し、シェアハウスの利用者数をソーシャルインパクトにおいています。

ボーダレスハウスについて詳しくはこちら

JOGGO株式会社

JOGGOは、バングラデシュの都市部の貧困問題を解決するカスタムオーダー革製品ブランドです。親のいない若者層や障がい者といった人々を直接雇用し、革職人として育成することで安定的な収入かつ高賃金を実現しています。革製品の生産を通して、100名の雇用を生み出しています。

JOGGOについて詳しくはこちら

ワオフル株式会社

発達障害や繊細な気質などの理由で、日本の画一的な義務教育や学校内の人間関係と相性が合わず不登校になり、子どもの自己肯定感が低下してしまう問題を解決するために、不登校専門のオンラインスクール事業「夢中教室」を運営しています。

入会生徒数をソーシャルインパクトに設定し、たとえ学校が合わなくても、「それでも人生は生きるに値する面白さがある」と実感できるような人や居場所、夢中になれる体験と出会える機会を提供することで、自己肯定感が温まり、他の人と比べることなく、主体的に生きていくサポートを行っています。

夢中教室について詳しくはこちら

ハチドリソーラー株式会社

ハチドリソーラーは、火力発電に依存し、自然エネルギーで生み出されている電気はたったの20%という日本のエネルギー自給率の低さや気候変動といった環境問題を解決する初期費用0円の住宅太陽光発電事業です。

太陽光発電の設置件数とどれだけ発電したかを示す設置容量をソーシャルインパクトに置き、環境負荷の少ない自然エネルギーが主電力となる社会の実現を目指しています。

ハチドリソーラーについて詳しくはこちら

SISTERS inc.

SISTERSは、性暴力の被害者が誰にも相談ができないという問題を解決するために被害者が安心して相談できる支援に取り組んでいる事業です。性暴力被害の予防授業などに取り組んでいることから、ジェンダー教育を届けた人数をソーシャルインパクトに設定しています。

SISTERSについて詳しくはこちら

むすびば株式会社

むすびばは、技能実習生が日本語を話せないことで仕事に支障が出てしまい失踪する問題を解決するために、技能実習生向けの日本語教育を行なっている事業です。日本語教育を受けた技能実習生の数をソーシャルインパクトに置き、技能実習生が「日本に来てよかった」と思える社会の実現に取り組んでいます。

むすびばについて詳しくはこちら

ソーシャルインパクトを創出する企業の採用

社会問題は、解決が難しいとされ市場から放置されてきた問題がほとんどのため、事業の難易度は非常に高いです。近年、社会問題への関心の高まりから、企業でスキルを磨いてきたプロフェッショナル人材がソーシャルインパクトを軸にソーシャルビジネスに取り組む企業に転職するケースも増加しています。また、社会問題の解決する活動に取り組む学生も増えていることから、新卒採用の際にも社会性に注目して企業を選ぶ学生も増加しています。

高い視座をもつプロフェッショナルや学生がソーシャルビジネスに取り組む企業で働くことで、より大きなソーシャルインパクトを生み出すことで持続可能な社会づくりを実現していくことができます。

ソーシャルインパクトを創出する企業で働きたいならボーダレス

ボーダレスの世界14か国50以上のすべての事業がソーシャルインパクトを最重要指標として設定し、より良い社会の実現に向けて取り組んでいます。気候変動や貧困、難民、地方創生といった様々な社会問題に取り組む事業があり、現在多くの事業で共に働く仲間を募集しています。社会問題を解決する新規事業開発にも力を入れており、新卒・キャリア採用ともに仲間を募集しています。

「磨き上げてきたスキルを社会のために使いたい」というプロフェッショナルの方や学生時代に社会問題に向き合ってきた学生の方・第二新卒の方は、ぜひボーダレスの採用ページをご覧ください。

ボーダレスの採用ページはこちら

また、何としても解決したい社会課題があり、社会起業家としてソーシャルビジネスを立ち上げたい人には、90日間でボーダレスのフェロー起業家を目指す「インキュベーションプログラム」を実施しています。

インキュベーションプログラムはこちら

社会の課題を希望へと変えていく、そんな仲間を待っています。