あなたの夢、成し遂げたい志は何ですか。
すべての人が自分の人生に・明日に夢や希望を抱くことができる社会、そしてその夢に向かってチャレンジすることのできる社会を創ること。
インドやフィリピンで見た自分より幼い子供達の死んだような目。彼らの口から夢なんていう言葉は出てこなくて、そしてそんな彼らに向かってなんて言葉をかけていいか分からない自分がいました。帰ってきた日本でも生まれ育ってきた環境・今いる環境によって明日に希望を抱けずに生きる人たちがいる。
「死んだように生きたくない、生きているように生きたい」
ある小説で読んだことがあります。僕もそう思うし、出来たら周りの人にも死んだように生きて欲しくはないと思います。だからそんな社会を作りたい。すべての人が、自らの可能性にワクワクしながら生きていくことのできる社会を。

仲間と達成することの素晴らしさを感じた学生時代。
学生時代はテニスとゼミに明け暮れていました。
「高ければ高い壁の方が登った時気持ちいい」
まさにその通りで、昼夜明け暮れたテニスでは、一つの事に打ち込む大切さと何より仲間と共に目標を達成することの素晴らしさを感じました。同時に自分のアドバイスが役に立って友人が勝てた時・何かがうまくいった時がものすごく嬉しかった。自分ってこういう事をしたいのだと感じました。ゼミで学んだのは法律。社会を法という窓を通して視た時、いろんな風景が見えました。少年犯罪や冤罪、死刑制度。犯罪を犯す人・被害者。
どうして?と研究していくうちに、僕の心は社会的に弱い立場にいる人に向かうようになっていきました。
豊かなもの(プラス)をより豊かに、というよりはマイナスをプラスに。そんなことに人生をかけたいと思ったのはちょうどこの頃でした。

「覚悟があるなら来なさい」でボーダレスに決めた。
「社会問題を、ビジネスを通して解決する」
学生生活で途上国と呼ばれる国へ行き、そして日本に帰ってきてから所属したNGO。大学のゼミ活動を通し、僕は「貧困を始めとする社会問題を解決すること」に人生を賭したいと思い、そのやり方として一方的な寄付とかではなくて、循環していく仕組み・自立できる仕組みを作りたいと考えていました。そしてそこにビジネスという可能性を見つけました。
まずは自分にビジネスをやる力・物事を変える力をつけたいと思って始めた就職活動、その中でたまたま出会ったのがこの会社でした。
「お前の回り道を世界は待ってくれるの?」
「明日死ぬとしてもお前はその決断をするの?」
この問いかけがグサっと心に刺さりました。
「本当に覚悟があるのなら来なさい」
帰りの中央線(電車)で、僕の心は決まっていました。

Corvaで消費のスタンダードを変えていく。
今は、バングラデシュから児童労働をなくすお揃い服ブランドCorvaの店舗統括をしています。
入社初年度に配属された貧困農家のためのAMOMAでは入社10ヶ月で韓国へ法人の立ち上げへ行かせてもらいました。色々なチャンスを与えられながら現在4年目。Corvaの店舗立ち上げを任され、事業の中心を担っています。決断力と実行力という事業家にとって大切なことを肌で感じる日々です。
これから何がしたいか?と問われれば、まず僕はCorvaを日本中に広めたい。
ファストファッションが流行して消費社会と呼ばれるこの国において、本当に良いものを長く使って欲しい、そんな思いも込めて消費のスタンダードを変えたいです。
そして何より、バングラデシュで子供達が自分の可能性に心をときめかせて生きていけるよう多くの家族の雇用を生んでいき、彼らを誇れるもの作りに携わっていきたいと思います。
※このインタビューは2016年2月に実施しました
