
世界には未だに7,000万~1億個も埋められているといわれています。地雷自体の危険性や除去への高額な費用など様々な問題を生んでいます。そうした地雷除去のためのプロダクトとして開発されたのが、風の力を利用するMine Kafonです。
地雷問題の現状
アフガニスタンやパキスタンなど情勢が不安定もしくは紛争が続いている地域やカンボジア、コロンビアなど最近まで混乱が続いた国には、今もなお多くの地雷があります。
2019年には55の国と地域で5,554人が被害にあい、2,170 人が死亡しています。被害者の80%は戦争と関係ない市民で、そのうち43%は子どもだったそうです。※1これらは把握されている数字にすぎず、実際にはより多くの人が被害にあっています。
風に乗って地雷を除去するMine Kafon
デザイナーのMassoud Hassaniはアフガニスタン出身、近くに地雷原のある場所で生活をしていました。なんとか地雷を簡単に、安価に除去する手段はないものかと考えていた時に着想を得たのが、子ども時代に遊んでいた、風に乗って転がるボールです。
そして、生まれたのがMine Kafonです。鉄製の核に、竹製の脚をたくさんつけたボール状のオブジェクトで、風の力で転がります。
そして対人地雷を感知する重さがあります。爆発しても失うのは足数本で、その後も転がり続けることができる優れものです。
GPSを搭載することで、どこのルートを通ったかも確認することができます。
さらにMine Kafonが優れている点は、コストが劇的に低下する点です。
対人地雷の除去は、人が行うと1つの除去に1200ユーロ(164,000円)ほどかかるといわれており、大変なリスクとコストがかかります。
しかし、Mine Kafonであれば、転がすだけで地雷除去ができる上に、鉄製の核以外は竹やプラスチックなど安価な材料を使うため、コストが40ユーロ(5,470円)程度で済みます。
つまり、コストは30分の1になる上に、地雷除去を行う人の命というリスクもなくなるというわけです。
Mine Kafonは、現在ドローンを利用した空中から地雷を除去するシステムを開発し、普及に努めています。
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※1 PEACE BOAT「地雷の基礎知識(2021年版)」