こんにちは!JOGGO高橋(2号)です!

バングラデシュの労働環境と貧困問題の解決を目的とし、2014年から事業をスタートしたJOGGOが、この度、日本国内で工場をオープンしました。

「障害者の雇用環境を変えたい」という入社当時の私の強い思いから、精神疾患を抱えた人が働く革製品製造工場の立ち上げにいたりました

なぜ、国内工場で障害を抱えた人を雇うことにしたのか?ここで、自分の想いを書きたいと思います。

障害を障害と感じないような環境を

今月7日に、国内製造工場をオープンしました。
きっかけは、自分が障害者になって感じた『生きにくさ』でした。

私は、18歳の時に交通事故に遭い、それから今に至るまで車いす生活を送っています。もともと健常者だった私は、車椅子生活を送る中で、“障害”を感じることが多々ありました。

例えば、車いすに乗り初めのころは、外出をした時にみんなの視線が集まることや、目が合うと気まずそうな顔で会釈されたりすることなどにとても嫌な気持ちになりました。車いすに乗っていることが、大きなデメリットであるように感じていました。

一方で、リハビリでいったアメリカでは、日本で感じたような「生きにくさ」は感じませんでした。自分に視線が集まることもなく、むしろ、目が合うと笑顔がかえって来るくらいでした。

この経験が、日本での「生きにくさ」を感じる一つのきっかけとなりました。それと同時に、アメリカのように「障害を感じないような環境」づくりをしたい、という今に続く、自分の人生の目標を持つきっかけにもなりました。

どうしたら『壁』を取っ払えるか

障害者になって、生きにくさを感じる原因はなんだろう?

考えていく中で、いろいろ原因はあるものの、一番は健常者と障害者の間に「壁」があることだと思うようになりました。

健常者のイメージからすれば、障害者は年金や各種助成金の受給者であり、「働く」という当たり前のことすらできない人なのかもしれない。そんな思いが、両者の間に壁を生む一つの要因かもしれない。

だとしたら、当たり前のことを当たり前にやることが大事。障害者が健常者と同じように働き、納税者になれば解消できるのではないだろうか。

「障害者」を「受給者」から「納税者」に変えたい。

自分(障害者)から何を変えれば、「壁」を取っ払えるのか考えて出た結論でした。

障害者の働くゴールは?

国内で製造拠点を持ちたいと考えた時に、自分のやりたい障害者雇用も実現できると思い、
実際に障害者雇用の問題点はどこにあるのかを調べていきました。

障害者は、ほとんどが障害者枠でしか雇われていなかったり、そもそも正社員雇用ではなく
契約社員やパートアルバイトも多く、「戦力」として見られていない現状。そして、障害者雇用の就労のゴールが、『就労し継続すること』という現状維持のみのとても低い目標設定を行なっていること。

一方で、健常者のように(戦力として)働くこともできる障害者はいると、就労支援に携わる人たちは言います。問題は、企業が障害者を戦力として働けると考えておらず、そのような採用教育を行っていない点にありました。

じゃあ、今自分が健常者と同じように働いているように、同じように働くことのできる環境と、疾患による体調面には配慮していけばいいのではないか、と私は考えました。

私たちの目指す障害者雇用のゴールは、「健常者と同じように働けること」

このゴールを達成したときに、障害者就労のゴールは変わると確信しているし、障害を持つ人が自分が働くときに少し上の目標をもつ希望になると本気で思っています。

次回は、なぜ障害を持っていても健常者と同じように働くことができると私たちが考えているのか、採用の時の話を交えながら書いていきたいと思います。お楽しみに!

◆他の社会起業家の記事を読む◆
ボーダレス・トルコ、START!
ミャンマーで農業ビジネス。最大の敵はやっぱり天候!!!
バランス崩壊!身体で覚えるビジネスの「判断ステップ」