皆さんこんにちは、ラディッシュです!ミャンマーに来て5ヶ月が過ぎようとしています!

今回はAMOMAがハーブ栽培を行っている村と、村が抱える農薬の問題について少しご紹介したいと思います。

また、このブログをきっかけに私たちが行っているソーシャルビジネスについて、ミャンマーについて少しでも興味を持って頂けたら嬉しいです!

 

さて、私たちがハーブ栽培を行っているのは、ミャンマーのシャン州にある州都タウンジーから悪路を1時間越えたところにあるリンレイ村です。

約300世帯が住むこの村は、パオ族という民族が住んでおり、ほぼ全ての農家が葉巻タバコとして使われるタナペという作物を栽培して生計を立てています。

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これが葉巻タバコに使われているタナペの木です。雨季になると毎日のように葉を収穫しないといけません。背の高いタナペの木から葉を収穫して、家まで運ぶのは大変な労働です。

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収穫した後乾燥したタナペの葉。収穫した葉はその日のうちに各家庭にある乾燥機を使って、乾燥します。ミャンマーでは古くからこの葉を使って葉巻タバコが作られています。

早朝から夜遅くまでの過酷な畑仕事。過度な農薬の使用による健康被害。タナペの乾燥のために大量の木を伐採することによる森林破壊。村ではタナペ栽培によって様々な問題があり、私たちはオーガニックハーブの栽培を通してそれらの問題解決を試みています!!

 

―なぜ農薬による健康被害が起きるの?-

リンレイ村のほぼ100%の村人はタバコの葉を栽培するのに、多量の農薬を使っています。日本でもしばしばに「残留農薬が食品に含まれていた。」といったニュースが出ることもあり農薬について知っている方も多いと思いますが、リンレイ村で使われている農薬は日本ですでに使用禁止になった殺虫剤や除草剤も含まれており人体に影響があるとされているものが多いのです。

また殺虫剤の一部は、人間に毒性がないとされながらも神経に影響があり、何より洗ってもその成分は落ちないものや、残留性があり地中に長期間残留するものまで多岐に渡ります。

そして一番怖いのは「農薬を散布したあとは顔が熱くなる」と農民が言うように、農薬を多量に散布するときに手袋やマスクを使用しないことによって起きる健康被害です。このように農薬を多量に使うことによって、土、水、そしてもちろん人間にも悪影響があります。 この深刻な問題を解決するために、私たちはオーガニックハーブの栽培を勧めています。

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写真はオーガニックで栽培中のスペアミント!!

オーガニックとは農薬や化学肥料を一切使わず、ハーブそのものが持つ生命力を生かした、自然にやさしい農法です。農薬を使わなくても、植物が本来持つ力を最大限に活かせるよう栽培管理します。そうすることで、環境だけでなく、農家の人も健康被害に苦しむことなく農業ができます。

農業は人間生活の根底にあるものです。その農業を営む人たちが健康被害で苦しむことなく、生き生きと生活ができるよう、AMOMAはこれからもオーガニックハーブを栽培して農家をサポートしていきます!!

これから一人でも多くの農家さんをオーガニックハーブでサポートできるよう、頑張ります!!!