こんにちは。ボーダレスキャリア やまとです。

わたしの信念は「人の力で、人は変えられる」です。一緒に働くメンバーにはもちろんのこと、外部の人に話をする時も、事業説明資料の中でもこのことを言っています。いろんな所でこれを言っていると、「他人と過去は変えられないよ。とか「人を変えるなんて傲慢だ。」という意見をもらうこともあります。

実は「人の力で、人は変えられる」というのは、かなり言葉を省いた表現でして。「風が吹けば、桶屋が儲かる」と同じで、人が変わるまでの間にはいくつかの段階があります。今回はそのことについて詳しく書きたいと思います。

ちなみに「風が吹けば、桶屋が儲かる」というのは、以下の流れになります。 
1,風が吹くと土ぼこりが立つ
2,その土が目に入り、目の病気を患う人が増える(盲人が増える)
3,目が見えなくなると、三味線で生活していこうとする
4,三味線を買う人が増える
5,三味線に使う猫皮が必要になり、猫の数が減る
6,猫が減るとネズミが増える
7,ネズミは桶をかじる
8,桶の需要が増え、桶屋が儲かる

人が変わるには順番がある

「人はそんなに簡単に変わるのか?」もちろん簡単には変わりません。特にその人の性格や価値観というものは、長年の積み重ねで形成されてきたものなので他人が変えるのは困難です。では、他人が変えられるのはどの部分までか?わたしの考えの根本にあるのが、ヒンズー教のこの教えです。(有名なので知ってる人も多いでしょう)


心(意識)が変われば、態度が変わる。
態度が変われば、行動が変わる。
行動が変われば、習慣が変わる。
習慣が変われば、人格が変わる。
人格が変われば、運命が変わる。
運命が変われば、人生が変わる。

ここにあるように、一番最初は、その人の心=意識に働きかけるのです。

例えば、ステップ就職に相談に来る方は、働くことに対して大きな不安を抱えています。自分の学歴やこれまでの経歴にコンプレックスを持っていて極端に自信がない状態です。

そんな状態ではいきなり面接を受けるということはなかなかハードルが高く、最初の一歩が踏み出せません。その状態から動き出すには、「きっかけ」と「安心感」が重要です。

なのでステップ就職では、まずは職場見学に行くところからスタートします。面接でも会社説明会でもない、会社の雰囲気とかどんな人が働いているのかを自分の目で見ることで、求人票だけでは伝わらない部分を感じてもらいます。

この見学にはスタッフが同行するのと、見るべきポイントなどもアドバイスしながら進めるので、見学に参加するだけでも少しづつ自分が働くイメージを持てるようになってきます。そして何より、「就職に向けて動き出した自分」というのを感じることができます。これを一人平均で3〜4社行っていくと、徐々に「意識」と就活に対する「態度」に変化がでてきます。

次のステップは「行動する」こと。実際にその会社で働いてみる「1日体験」に進みます。ここでは、見るだけでなく、自分がやってみてどう感じるのか?業務的にやれそうか?周りの雰囲気についていけそうか?をメインに確認します。実際に「働く」という「行動」に移すことで、本人の自信もついてきます。

そして次は「習慣化」です。ここでは、就職を希望する会社で長期で働いてみる「プレ就職=お試し就職」を行います。短い時間では気づかなかった点、例えば毎日の通勤は大丈夫かとか、人間関係は上手くやっていけそうかなどを最長半年かけて確認していきます。ここで活躍するのが、習慣化のサポートしてくれる就活パートナーです。本人との面談や日々のやり取りを通して、どうやったら続けられるかを相談しながら進めていきます。また本人と企業の間に立ち、双方のコミュニケーションで不具合はないかもチェックしています。これを続けていくことで、本人のモチベーションを維持し、徐々に働くことを「習慣化」していくのです。

他人が変えられる部分の限界

わたしたち(他人)が関われるのは、この「習慣化」まで。ここからはその人自身が、自分の力で変わっていかないといけない部分です。

でも、この「習慣を変える」というところまでできれば、多くの人は自分の力で歩いていけると、わたしは考えています。中には途中で挫折する人も出てきますが、そしたらまたやり直せばいい。「失敗したら何度でもやり直せる」というのも、わたしたちが大切にしている考え方です。

もう一つ、「人の力で、人は変えられる」の「変えられる」という表現には受け身の意味もあります。わたしも、相手を変えようとして関わっていると、結果的に自分も相手によって変えられるという経験が何度もあります。人ってこうして互いに影響を与え合っているのです。でも、これって最初から「どうせ人は変わらない」というスタンスで接していたら、お互いが影響を与え合うという関係性にはならないと思います。

だから、わたしは「人の力で、人は変えられる」そう信じて人と関わることを大切にしているし、時にはおせっかいと言われようとも、「何か少しでも相手の為になることがあるんじゃないか?だったらやろう!」というのがわたしのスタンスです。
 

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