ボーダレスグループには、社会問題の解決を目指して起業した社会起業家だけではなく、彼らとともに事業をつくるスペシャリストも集まっています。ここに来た理由は「社会貢献に携わりたい」「新しいことに挑戦したい」「自分のビジネス力を試したい」など様々。

この「シゴトファイル」では、そんなスペシャリストたちに、働き方や仕事のスタンスをインタビューしています。

第2弾は、「オペレーション構築」と「営業」のスペシャリストとして、様々な事業をバックアップする呉原祐香。ボーダレスグループ広報担当の加藤がインタビューしました。

"実は、最初は入社するつもりじゃなかったんです(笑)"

―ユカちゃんは第二新卒みたいな形でこの会社に入ってきましたが、入社前はどんなことをしていたんですか?

「大学卒業後、オーストラリアへ行きました。英語をまだまだ勉強したかったのと、海外で仕事をするという経験をしたくて。有名なリゾート地でサービス業中心の仕事をしていました。それが面白かったので、今度はサービスではなく、事業を動かすような経験を積もうと思い、マレーシアの日系企業でインターンをしていました

―なるほど。マレーシアという国を選んだ背景や、企業選びの軸は何だったんですか?

「正直、場所はどこでもよかったんです。私がキーワードとしていたのは“社長直下”、“創業時”、”立ち上げ”の3つ。仕組みが出来上がった場所でルーティン業務を回したいわけではなかったんですよね。ゼロから創りあげられて、仕事の量も任される範囲も広いもの。自分でやらないといけない環境に身を置いて、短期間で学びたかったんです。私が働いていた会社の主な事業は、ゲームでしたが、マレーシアに進出している日系企業のプラットホームになるようなサイトの運営やマッチングを始めたところだったんですよ。そこが面白そうだなと思い、インターンを始めました」

―日系企業だとはいえ、正社員としての就職経験ほぼゼロの状態から海外でインターン。どんなことを学んだのでしょうか。

「まずは営業の方法ですね。そのあとは戦略の立て方、商談の仕方、ビジネスメールの送り方、インタビューの取り方、文章の書き方。とにかく初めてだったので自分で勉強しなくてはならない領域もそれなりにありました」

―とにかく体当たりで挑戦している様子が目に浮かびます。すごく充実した期間だったと言っていましたよね。ちなみに、当時は終了後のキャリアをどう考えていましたか?

「マレーシアという国が大好きになったのと、インターン時代にお世話になった方々から、お仕事のお話もいただいたので、一度帰国したあとはマレーシアに戻って就職しようと思っていました。その頃、双子の姉(郁香)はすでに新卒でボーダレスに入社していたんですが、いつか2人で起業することを目指していたので、違う会社で違う経験を積んだ方が良いと思ったんです。その方がお互いの学んだことで倍の力になるなと。ボーダレスに入るつもりはさらさらなかったですね(笑)」


(インターン時代の1枚)

「そんな中、『ビジネスレザーファクトリー(以下BLF)の短期アルバイトで福岡に来ないか』と姉に言われました。帰国直後だったので当然仕事もしてないし、遊びに行くついでと思って。2日間限定の販売員として行きました。その時に当時BLFのリーダーだったボスから『将来なにしたいの?』と聞かれて『マレーシアの社会問題を解決するビジネスをしたい』って言ったんですよ。現地にいる時に、移民や生粋のマレーシアの人たちの間で裁判が違うだとか、田舎の人は売春しかできないとか、いろんな話を耳にしていたんです。そのために何かしたいと話をしました」

―そこまで明確に見えていたんですね。マレーシアに帰ると決めていた中で、いつ気持ちが変わったんでしょう?

「私がしたいことをボスと話した時に、『それボーダレスで実現可能だね』ってなったんですよ。実力つけて、自分でボーダレスの仕組みを使ってやればいいって。話を聞いてみると、事業もいくつかあるみたいだし、姉の郁香がいても違うところで学んで、その上で事業を立ち上げていけばいいなって思いました」

―それで入社を決めたんですね!入ってからは、具体的にどんな仕事をしていましたか?

「BLFに配属となり、まずは品質管理担当として、バングラ工場との直接のやりとりを任されました。そのあとECのセクションにも携わり、催事運営→営業→店舗統括→副社長と、ありとあらゆるものを経験させてもらいました。タイミングが何かと良かったので、私が一番なんでも経験できたと思います

―そんな中、今の強みでもある”オペレーション構築のスペシャリスト”としての転機はいつだったんですか?

「直接的なきっかけではないですが、『自分がやらないと!!』と強く思えたのは店舗統括を任されたときですね。ギアを入れ直せました。まだまだBLFのブランド自体が創業期だったので、仕組み作りがとにかく大切だなと気づいたし、そこにおいての責任感も増しました。結果的に、今まで以上に事業の隅々まで気が回るようになったと思います。

"オペレーション構築"とは、思いやりのシゴト

―BLFにおけるオペレーション構築としては、どんな仕事がありますか?

「具体的にはバングラデシュへの発注、納品指示、輸送手続きとそれにまつわる経理関係、棚卸し管理、スケジューリングなどがメインです。それに加えて、発注から販売までの流れにおける、ボトルネックを見つけて改善することと、これから起こりうる問題を先に発見することをしていますね。なるべく数字を使って分析し、改善案の提案をして、実行する時は自分1人で進めるのではなく、みんなを巻き込むのがポイントです。今は在庫連動のシステム導入や、新くできる出荷拠点でメンバーが動きやすい導線を考えたレイアウトづくりなども担当しています」

―元々、オペレーション構築に向いている”気質”がユカちゃんにはあるなと思うんですが、必要な力は何だと思いますか?

「”サキヨミ力”と”スケジュール管理”ですかね。確かに私はもともと得意なんですよ(笑)。性格上、几帳面なので。整えることが基本的に好きなんです」

―どんなところがこの仕事の魅力だと思いますか?

すぐに結果がわかるところですかね。例えば”バナーをつくる”とか“デザインをする”みたいな仕事って、結果における賛否はあるし、一定の数字は測れても満場一致で正解という風にはならない部分ってあると思うんですが、この仕事はそれがない。確実に誰かのためになっているところが良いですね

―それはユカちゃんの、白黒付けたいところも合っているんでしょうね。

「そうですね。私は、まず自分がやるとした場合にどうかな?やりやすいかな?って考えるんですよ。やりにくいなーとか、不便だなーって思っている人の顔がまず先に出てきます。大変な思いをさせてしまわないためにやるんです。例えて言うなら、”渋滞整備”みたいなもんなのかなと。線をここに1本引けば右に通る人と左に通る人と別れることができて、ストレス減らせるよねーって。すぐ計算しちゃうところがあって」


(「最近どうですか?」いつでも現場の声を最優先に反映させる。)

―オペレーションって奥が深いですね。ただ管理するだけではなく、そこには人への思いやりや配慮が溢れている。ちなみに、どんな人にこのシゴトをしてもらいたいと思いますか?

「そうですね、まずはコミュニケーションが好きな人。なぜなら人ありきのシゴトだからです。『先に伝えておけばこの人助かるだろうな』『ここをこうしておけばこの人働きやすくなるだろうな』って考えられる人。というより、これまで人の為にそうしてきたお節介な人ですかね。あとは、キッチリしてる人。LINEやメールが溜まっていることに絶えられない人がいいです(笑)。例えば家でも消耗品切れてること気にしない人とか、いつでも買い忘れる人とかは、向いていないと思います(笑)」

―最後に、ユカちゃんの今後の目標や挑戦したいことを教えてください。

「こういったオペレーション整備や実行力、あとは得意な営業や戦略は、確実に強みになっているのでこの領域を深めていきたいと思っています!この二軸でボーダレスジャパンの、あらゆる新規事業の立ち上げをアシストしていきたいですね。どんな事業体でもどんなモデルでも、成功するベースを作って成長させられたらと思いますし、これまで渋滞をほどくことをやりまくってきたので、何もないところに地図を描くことももっとしていきたいです。そしてゆくゆくはやっぱり自分で事業をしたいので、勉強しながら貢献して、挑戦し続けて、そこにたどり着きたいって思います」

-ありがとうございました!