座右の銘

葛藤は成長の合図

なぜこの仕事をするか

こどもたちの可能性を、こどもたち自身が信じることのできる社会を創りたいからです。どんな困難に直面するこども達でも、自分らしく、自分の人生を歩める、そんな社会を目指して頑張ります!

わたしの履歴書

1992年9月生まれ、4人兄妹の末っ子として育ちました。 兄たちとは年が離れていることもあり、喧嘩一つすることもなく、むしろ甘やかされて育ったかもしれません。

中学に上がる少し前、ある日両親が離婚をしました。
年の離れた兄たちは、早々に自立していき、そこからは母と私の2人での生活が始まりました。

学校生活では特別頭が言い訳でもなく、何かに熱中する訳でもなく、大学に上がるまではただただ流されるままに過ごす、ごく普通の学生でした。そんな私がなぜソーシャルビジネスの世界に入ったのか。そのキッカケとなる大きな出来事が3つあります。

まず1つ目は、初めて大きな目標を持ったことです。

高校卒業後の進路を考え始める2年生になるまで、私はただ漠然と目の前にあることをこなす平凡な学生でした。高校2年生になり、そろそろ進路のことを考え始める季節になった頃、進路に迷う私に声をかけてくれたのは、これまであまり関わりのなかった先生でした。進学校ということもあり、ほとんどの生徒は大学進学を当たり前のように選んでいく中で、なぜ大学に行くのか。母子家庭の私が、親に負担をかけてまで、なぜ大学に行くのか。ちょうど先生が声をかけてくれたのは、それがわからず、将来に迷っているときでした。先生にとっては些細なことだったかもしれませんでしたが、両親の離婚を目の当たりにした私にとっては、親身になってくれる先生の姿が、かっこいい大人として眩しくうつったのかもしれません。「学校の先生になって、何かに困っている生徒の力になりたい」という目標ができました。

目標ができた後は、人が変わったように勉強づけの毎日を送るようになりました。母親にお願いして予備校に通い、学校が休みの日は一番に行き、帰るときはいつも生徒が誰もいなくなってから。結果、行きたい大学にはいけずに終わってしまいましたが、半日以上泣くくらいの悔しい気持ちの後に残ったのは、達成感にも似た清々しい気持ちでした。それまで何かに熱中することもなく淡々と過ごした私にとって、初めて自分の奥底に眠っていたエネルギーを感じることができた経験だったからかもしれません。目標を持てば、自分でもびっくりするほどの力を発揮できるし、誰でも変われると実感できた経験でした。

2つ目は、大学時代にのめり込んだ教育系NPOでの活動です。

大学2年の後期、NPOが主催する学校訪問型プログラムに参加していたとき、定時制の高校に通うある女の子に出会いました。その子は、高校生ながらに生活保護を受けながら、ひとり暮らしをしているいと話してくれました。理由を聞くと、私と同じ母子家庭に育ち、鬱状態の兄を看病する母も鬱になってしまい仕方なく、生活保護を受けているのだと話してくれました。勇気をだして、高校卒業後のことをどう考えているのか聞いてみると、本当は大学にって、バンドを組んで音楽がやりたいし、音楽を続けたいと思っている。しかし、生活保護を受けながら大学受験はできないからもうとっくに諦めている。と笑いながら答えました。率直に、この子になんて言葉をかければ良いのか戸惑いました。やっとの想いで絞りだせた言葉は「本当にいいの?」でした。女の子とは「自分だけ幸せになっていいのかなって思っちゃう」と今度は涙まじりに気持ちを伝えてくれました。女の子となりに、たくさん悩んだ選択に対して、あったばかりの私が、こんなことを言っていいのか。たくさんの戸惑いを持ちつつ最後に「自分の人生を行きて欲しい。まずは自分が幸せになって、家族を幸せにしてあげようよ」と言葉をかけてさよならをしました。自分も母子家庭で育ったので、全部とは言いませんが、彼女の気持ちが分かる気がしました。彼女にかけた言葉は、まさに自分にもかけていた言葉だった気がしています。

プログラム終了後、NPOを通して、彼女からメッセージをもらいました。「大学行くことにしました。しーちゃんに出会えてよかった」と。今でも思い出すと目頭が熱くなります。

その後も、自分ではどうにもできない人生の中で、もがきながら一生懸命になっている子どもたちとたくさん出会いました。もはや諦めてしまっている子もいました。
たくさんの子どもたちと出会う中で「なんのために働くのか」という自分の中の問いの答えを見つけることができたのはこの頃です。

3つ目は、母子家庭に育ったことです。

今までの出会いと経験の中で、自分がどれだけ恵まれていたのかを実感します。もちろん、母子家庭だからこその苦労はたくさんありました。それでも娘を大学までいかせるくらいに、愚直に頑張ってくれた母がいたからこそ、私も愚直に頑張ろうと思えるし、ただ生きるのではなく、私も誰かのために頑張りたいと思えるのは、母のおかげです。本当に感謝しています。

子どもたちを取り巻く環境がさまざまなように、さまざまな悩みを抱える子どもたちが存在します。それでも私は、自分の人生は自分で創っていくことができると信じています。目標を持ち、好きなことに熱中し、あるいは誰かと一緒に過ごす時間を大切にしながら、あっという間に過ぎてしまったと思える人生を送ってほしいと思っています。もし、難しい問題に直面し、人生を諦めかけてしまっている子どもがいたら、力になりたい。それが私の働く意義です。

※入社時の内容のため所属が異なる場合があります。