座右の銘

まだ何も始まってないし、何も終わってない。

メッセージ

高校生の時、親友がうつ病になりました。
このことが、私の「将来の夢」に大きな影響を与えました。成績が伸びず、悩んでうつ病になってしまった親友に対して、自分の無力さを痛感。「人をメンタルケアで支える」臨床心理士になろうと決めました。
しかし大学では、カウンセラーでは食べていけないという現実を目の当たりにします。若い人ですら自殺するほど心に病みを抱える人が日本で増えているのに、それを助けたいと思う人もいるのに、両者のマッチングはうまくいっていません。
これを解消することで、親友のように苦しむ人を減らせるのではないか。それは、いま社会問題化している日本の自殺者を減らすことに繋がるのではないか。その可能性を追いかけて、ボーダレスに入社することを決めました。
今までの経験を糧にして、「生きづらい世の中」を変え、「心が健康な状態で過ごせる社会」を実現していきます。

わたしの履歴書


 中学・高校時代、成績不振が原因で何人かの友人が不登校になりました。中学から進学校に通った同級生たちは、他者との比較で自分の価値を決める傾向が強かったようです。双子の妹として生まれた私も、相手と比較しないと自分の価値を見出せない癖がついていました。特に衝撃だったのは、親友がうつ病にかかり不登校になったことでした。彼女もまた、思うように成績が伸びない自分を責め、うつになってしまったんです。
 私は自分の無力さを痛感しました。もう彼女のような人を出してはいけない、人を心の面から支える臨床心理士になりたいと思い、大学では心理学を学びました。
 そこでは、「カウンセラーでは食べていけない」という現実を突きつけられました。
 近年、カウンセラーなどの心理職の活動範囲は教育、医療、産業など広がっていますが、まだ社会的に認められているわけではありません。例えば、仕事の多くは非常勤で、心理職のみで生活していくのは厳しい、という声をよく聞きます。臨床心理士を目指して大学に入学しても、現実を知って夢を諦める人が多くいます。
 一方、日本の年間自殺者数約2万7千人という数字が表すように、心に病みを抱える人が多くいます。心は目に見えないという理由で社会的に軽視されがちなんです。心は人間にとって切り離せないものなのに、蔑ろにされるのはおかしいと思いました。
 こんな話を知って、私の中で、日本のメンタルケアの分野そのものに対して問題意識が生まれました。現実は厳しいけれど、親友のような思いをする人が1人でも減るよう、自分にできることをやっていくと決めました。



 大学生の間は、友人、アルバイト仲間、アルバイトのお客様や教育実習、学習支援ボランティア等でお世話になった先生方、高校生など、時間の許す限り、様々な年代の人と対話を繰り返しました。そこでは、相手の体験に寄り添うことがとても難しく、重要だと学びました。私は相手と同じ体験はできませんが、傾聴して寄り添えば、相手は私という他者を通して自分の価値を感じられると実感しました。
 大きな発見は、カウンセラー資格の講座を受講した時にありました。そこでは技術も学びましたが、悩みを抱えるクライアントが払う料金が非常に高く、メンタルケアが一部のお金持ちだけのものになっていると気付いたんです。
 例えば、民間のカウンセリングは1回あたりの相場が1万円と、誰でも簡単に払える金額ではありません。行政機関の場合は民間に比べて少し安価ですが、メンタルケアが必要な人にとっては「外に出て相談しに行く」ことのハードル自体が高いんです。「いのちの電話」など無料でできる電話相談は、1日あたり4%しか繋がらないという調査結果や、相談員に報酬がなく(自己負担の研修も必要)、相談員を続けることが重い負担になっているという実態もあります。
 若い世代も自殺するような現代だからこそメンタルケアの重要性は一層増しているのに、悩む人とそれを助けたい人とのマッチングが上手く行ってないと知りました。
 自殺を選んでしまうほど悩む人がたくさんいる状況を、早く、変えていきたい。
 そう思った私は、メンタルケアアプリの開発を始めました。たとえお金に余裕がなくても、外に出ることが難しくても、自分で自分の気持ちをケアできれば、状況は良くなると思ったからです。
 悩みを抱える人は自分を過剰に責める傾向があるので、その発想の転換をアプリ上のトレーニングで促して気持ちの負担を減らし、前向きな発想へ変えていくのが狙いです。また、自分の力だけではどうにもならない借金等が原因で自殺してしまうようなケースも想定して、法の専門家などとのネットワークの役割も担いたいと考えています。



 生きていくのが辛いと悩んでしまう背景には、例えば貧困や労働、教育など様々な問題があります。そこにアプローチすることももちろん重要ですが、まずは、悩みを抱える人とそれを助けたい人を上手くマッチングさせ、苦しんでいる人を1人でも多く、早く助けたいんです。そしてそれは、社会問題化している日本の自殺者を減らすことにも繋がると思っています。
 就活を始めた時期に偶然ボーダレス・ジャパンを知り、面接で社長にこの思いを伝え、「よし、分かった。やってみよう」という後押しをもらったことで、私は自分がそれをやると決断できました。
 友人たち、また私自身が苦しんできた心の病みと同じような悩みを抱えた人たちを、救えるかもしれない。実際に、友人たちの苦しむ姿を目の当たりにしたり、私自身つらいと感じたりしてきた分、他の人たちにこんな思いをしてほしくないですし、同じような思いをしている人がいたら救いたいんです。社長の言葉は、私が抱いてきたこの思いを現実にする方向へと、背中を押してくれました。プレッシャーや不安もありましたが、いま逃げたら絶対後悔すると思いました。
 私はもうニュースで「自殺」という言葉を聞きたくないですし、中高生のような若い人ですら自殺してしまうような「生きづらい世の中」を変えていかなければなりません。私が目指しているのは、「心が健康な状態で過ごせる社会」をつくることです。そしてその過程に、日本の自殺者を減らすという目標があります。
 自分自身が辛い思いをした経験や、多くの人の話に耳を傾け、寄り添ってきた経験をもとにして、そんな社会を実現していきます。

※入社時の内容のため所属が異なる場合があります。