座右の銘

人生果てしなく学びの道

なぜこの仕事をするか

何処にでもある不平等を放っておきたくないから。一人一人が尊重される世界を作っていくために、自分が出来ることを日々やるため。

わたしの履歴書

平成も6年を経過した頃、大阪の病院で第二子として誕生しました。幼いころは自由でマイペース、幼稚園では飼われているウサギが一番のお友達でした。
小学校ではそれなりに子供らしく楽しみ、親に言われて英会話と学習塾に通う日々でした。そんな子供だった私に、ある日テレビで、フィリピンの、当時の自分より小さい女の子が、ゴミを集めて家計を支えている、というのを見る機会がありました。どこか遠く離れたところで自分とは全く違った環境で生活している子たちがいる。そして「自分は何かこの人たちのためになる事をしなければならない」と思ったのが、私が覚えている限り最初に社会問題について関心をもった瞬間です。

そんな私ですが世界の問題に関して本格的に行動し出したのは大学生になってからです。浪人中に参加したある講演会で、中東の発展や政治について興味をもち、自分の方向性が決まった気がしました。そして大学では英語学と国際関係学を専攻しました。
大学に入りたての頃はとにかく海外に対する憧れのようなものが強く、若いうちに日本の外に出て沢山のものを見て、体験し学びたいと思っていました。そのためには奨学金というチャンスがある今だ!と思い、留学をひとつの目標に、大学一年生、二年生の頃は国際関係の基礎知識、そして留学時に現地の学生と競えるようにと、英語力を伸ばすことを常に意識し生活をしていました。
「どうせ同じ時間を過ごすなら、見つけられる限りの機会を存分に利用し、最大限の成長を遂げたい」と考えていた私は、その中で、アフリカの子どもたちを、給食を通じて支援する国際協力ボランティア活動をしたり、地域活性化の事業で農業をしたり、留学生寮で寮長として働いたりして様々な国の学生と深く関われた日々は、既に自分のもっていた世界観を揺るがせる、ワクワクするような経験でした。
異なる人種やバックグラウンド、国を隔てる帰属意識、身近な地域にある社会問題、そして世界に当たり前のように存在する不平等。ただの憧れだったものが、具体的に自分の目標に変わっていきました。

その後「政治的な観点と、非政府的な観点の両方から世界の問題を見て知る」という目標を掲げ、アメリカのバージニア州のリッチモンドで一年間政治学を学び、そしてスウェーデンのヴェクショーで一年間、開発平和学を学びました。
アメリカでは大学で勉強をする傍ら、政府の社会問題に対する働きを知るため、州の法律を掌るバージニア州議会でインターンとして働きました。リッチモンドでは一歩大学を出るとアジア人は自分一人で、初めて”外の者”としての生活を経験しました。街を歩けばホームレスや物乞い、一方で立ち並ぶ閑静な住宅街、そして人種間格差を目の当たりにしました。
貧困や不平等は決して世界的に言われる貧困国だけのものではなく、経済大国であるアメリカ、そして日本にも当たり前のように存在し、そして政府機関としての関心は非常に限られたものであると実感をもって知りました。この時から私は、世界をより良いものにするためは、力のあるものの利益関心に左右されないような機関が必要であると考え始めました。

そしてスウェーデンでは女性の権利や社会福祉、人々の働き方、難民の流入など、日本にいたら出会わない常識に沢山出会いました。アメリカで自分の視野が広がっていた気でいましたが、西洋でもこんなにも違うのか、とある種ショックでもあり、人生は果てしなく学びの道だと感じた経験でした。
私のいた地域は南部だったので、6万5千人という少ない人口の州でしたが、約3500人もの難民が住む地域でした。アメリカにいた時とは反対に、政府機関に頼らないNGOで、難民を対象としたプロジェクトを運営する中で沢山の難民の方々と出会い、特にアフガニスタン人の友達が沢山出来ました。しかしながらそうしたNGOは活動規模も限られており、問題の根本的な解決策になるかというと、厳しい状況でした。金銭的な問題や、持続可能性、そして活動のインパクトの小ささに問題がありました。
それらの経験から、世界の不平等や社会問題に対して何が最善の解決策なのかという答えは、今でも模索しています。

しかし、そうした活動の中で私は、「支援者」としての「私」と「被支援者」としての「彼ら」ではなく、いち人間としての「私たち」として接するという意味での「平等」を学びました。
それまでは心のどこかで、支援とは先進国側の私たちエゴの押し付けではないのか、という考えを持っていた私にとって、これは重要な軸となっています。
問題解決に必要なこと、不必要なことを見極めるのは非常に重要なことであり、私はまだまだ学ばなければならないと思っています。「世界で困っている人の力になる」という目的を果たして行くために日々精進しています。私はこれからより一層学び、前進していきます。ボーダレスの仲間たちに良い刺激を受けながら日々奮闘中です!

※入社時の内容のため所属が異なる場合があります。