座右の銘
良い仕事は全て単純な作業の堅実な積み重ね
なぜこの仕事をするか
ポスポスを通じて、捨てられてゆく物たちにふたたび使われる機会をつくりたい。 物を使い捨てない社会へ。
わたしの履歴書
~ポスポスへ入るまで~
1990年 平成2年生まれ。
小学生前くらいまでは、吉塚、小中学は志免町で過ごしました。
中学1年の中ほどに急に学校に行きたくなくなり、不登校になりました。(理由は今でも解りません...。)
父親があまり家族を見ない人だったので、家庭も安定しておらず、2年生の頃に、久留米の母方の祖父の家に住み、八女市のフリースクールに通いながら、中学を卒業しました。
祖父は、昔堅気の人間で、義に厚く、堅実な人でした。
私の父親の背中は祖父の物だったと思っています。
その後、高校へは行かず、(当時、家にお金もなかったので)ひきこもり生活を19歳まで続けました。
母親からの提案で、ハローワーク職業訓練学校というものに入り、そこからの紹介で前職へ入りました。
その後、そこで7年程、バイト、パートとして働き、そこで出会った、川村さん(ゆーちゃん)に誘われ、
ポスポスへの入社となりました。
~リユースを考える経緯~
子供の頃から、リユース?ショップは利用していました。
父親があまり自分と遊べず、遊び相手代わりに、ゲームを買ってくれたので子供のころはゲームを
ずっとやっていました。
ソフトを買うお金がなかったので、小学生くらいの時から、ゲームを買っては、短期間でクリアして、中古屋さんに売って、またすぐ次のゲームを買うのを繰り返し。
中古ショップには昔から縁がありました。
私の父親は車が好きだったようで、手ごろな値段の車をころころ買い換えて、乗っていました。お金もないのに、子供の貯金を切り崩したりして、自分の為に使っていました。
良い物を長く使うという、私の中の考え方は、そんな父親を見ていたからかもしれません。
私自身働き始めて、多少お金にも自由が出来ましたが、無駄使いせず、買える価格帯の本当に良い物だけを
選ぶようにしていました。(人には買い方に若さがないとも言われましたが...。)
中学、高校の頃は、映画に夢中。
「カサブランカ」のハンフリー・ボガートや、「ゴットファーザー」のマーロン・ブランドなど、父親というものがよくわからない私には、映画の登場人物が、私の人生の師といった感じでした。
当時は映画の影響か、昔の物などが大好きで、リサイクルショップを結構巡っていました。
これは今もですが、時計は特に好きです。
100年以上も前の物が今も動いている。
昔の人の物づくりの情熱を感じます。
そして、その物を大切に100年以上使い続けてきた人たちも凄いと思います。
その頃からか、
「大量消費で物があふれかえっている現代、そんなに物が必要なのかな?」と、初めは高いですが、良い物買って、修理しながら使えば良いじゃん。と、当時からそんな事を考えていました。
その時期の家庭は、父親の会社の仕事の受注が少なくなり、父親がお給与を遅れて持ってくるようになり、母親が遅れてくる少ないお給与でなんとかやりくりしていました。ごはんも他の家庭に比べると、さびしい物でした。そんなお金のない現状に至っても、父親はビール、タバコを辞めず、ずっと飲んだり、吸ったりしていました。上手くいかず物にも良く当たっていました…。
「こんな人間にはなるまい」と反面教師でした。
そんな経緯もあり、ポスポスの面接で初めて話を聞いた時、ゴミを減らし、物を大切に使って行く、
リユースの考え方に共感し、ぜひやりたい!と感じていました。
ポスポスでは、お客様から買い取った物をきれいに洗って、仕上げてから、店頭に出す作業があります。
この作業の人手が足りなくて、呼ばれたのが私だったのですが、個人的に天職だと感じています。自分の思いの形がこの作業に詰まっているからです。
「お客様が、使われなくなった商品を、きれいにして、また次のお客様に使って頂く...。」
物を大切に使っていくこのサイクルを店舗が増えていっても、
繋いでいくのが、今、私の目標です。