ソーシャルビジネスで世界を変える BORDERLESS GROUP Vol.21

「中身が新品のecoパソコンの販売」と「不要パソコンの回収」を通して行うのは、負のイメージがつきまとう「難民」のエンパワーメントと環境保全です。戦争をなくすという究極の目的のために、境遇にとらわれず誰もが安心できる「多文化が共生する場所」としての事業に込めた想いに迫ります!

 
今回話を聞いたのは・・・
  photo   ピープルポート株式会社 代表取締役社長 青山
カンボジアでの内戦経験者へのインタビューをきっかけに、戦争・紛争解決、および被害者の支援を志す。ボーダレスハウス東京事業部で1年半、台湾支店の立ち上げから2年を経て帰国後、ピープルポート株式会社を立ち上げる。
 
photo   聞き手 ライター ケイスケ
大阪出身の福岡移住者。自らの社会起業経験をもとにボーダレスグループの情報発信を担当中!自ら運営する「ロッボクラブ」ではピープルポートよりパソコンを購入。
 

お互いを理解し合えば、
戦争はなくなる

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ケイスケ   こんにちは!普段から仕事上よく連絡取り合っているので、改めましてって感じですね(笑)。
     
青山   そうですよね(笑)。改めて、お願いします!
     
ケイスケ   今年1月のボーダレスナイト (現「放課後シネマ(BORDERLESS CINEMA)」)では難民問題がテーマでした。この分野のプレーヤーが少ないと議題に上がりましたが、青山さんは昔から難民問題に取り組む予定だったんですか?
     
青山   当初からそこまで明確になっていたわけではないのですが、振り返るとおばあちゃんっこだったのが影響しているかもしれません。戦争経験者の祖父母からよく戦争の話を聞いていました。
     
ケイスケ   そのときどんな感情を持ちましたか?
     
青山   大事な人を失うというのが悲しいと同時に、「何でこんなことが起こるんだ」という疑問が湧きモヤモヤした嫌な気持ちになったのを覚えています。
     

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ケイスケ   その後の学生生活に影響はありましたか?
     
青山   大学で国際問題啓発サークルに入り、カンボジアやインド、バングラデシュにスタディーツアーとして行きました。
     
ケイスケ   どんどん国際活動になってきましたね!
     
青山   地雷原が残り、ポルポト軍と政府の内戦で当時殺し合った人たちが隣同士に住む所で取材する機会があったんですね。
     
ケイスケ   すごいところですね…。
     
青山   「なぜ同じカンボジア人を殺せたの?」と聞くと、返ってきたのは「貧しくて生活のため」「上からの洗脳で相手が人間と思えなかった」という答えでした。 一方で、「人として向き合っていたら、あんなむごいことはできなかったかもしれない」とも言っていました。 貧しさをなくしお互いを知ることが戦争をなくすことにつながるのではと思えたきっかけでした。
     

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ケイスケ   そしてボーダレスに出会ったんですか?
     
青山   当時普通に就活をしている中で見つけました。当時は社員20人くらいの時で、応募したらその日に面接で4時間半とか話してましたね(笑)。
     
ケイスケ   ボーダレスに出会って「ソーシャルビジネス」という考え方に衝撃を受けなかったですか?
     
青山   その時から広く国際協力をビジネスでやりたいと思っていたので、むしろそれをやっているところを見つけた!という感覚でした。
     
ケイスケ   それってすごくないですか?
     
青山   カンボジアでのJICAによる地雷撤去プログラムに携わる中で、資金援助が止まるからODAがストップするということがありました。地雷がまだまだ残っているのにお金がないから終わり、という現実を見て、お金を回しながら国際協力ができると強いと考えたんです。
     

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ケイスケ   ボーダレス入社後は?
     
青山   当時はAMOMAかボーダレスハウスどちらかの事業に入るという選択肢でした。カンボジアでの経験もあったので、「国境を超えた相互理解」を目指していたボーダレスハウスを選びました。
     
ケイスケ   もともと国際協力に関心があった青山さんにとっては自然な流れだったんですね。
     
青山   ただ、国際的なつながりができると国際情勢が身近になると同時に、僕が向き合いたいのは紛争など現在進行形で苦しい状況にいる人だと思い始めたんです。
     
ケイスケ   そこでピープルポートにつながるんですね。
     
青山   はい。「生活の不安定さ、そして実体験ではなく”刷り込まれた”憎悪の連鎖に、戦争や紛争の要因があるのならそれを緩めることはできるんじゃないか」と。 そしてたどり着いた難民に話を聞く機会があり、何とかしなければとピープルポートを立ち上げました。
     

「手に入れる側」と「手放す側」が
共に参加できる社会貢献

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ケイスケ   ピープルポートは難民への雇用創出をされていますよね。日本に来る難民の状況について教えてください。
     
青山   まず対象にしているのは、日本に避難してきた難民申請者です。ここ数年は年に約1万人が難民申請をしていますが、認定率は0.2〜0.4%しかありません。(法務省のデータ参照)
     
ケイスケ   そんなに認定者が少ないんですね!?何が原因なんでしょうか?
     
青山   実は専門家も疑問に思うくらいなんですよ。ただ、一つには客観的証明が求められることが挙げられます。
     
ケイスケ   紛争に巻き込まれたことを証明する客観的証拠ですか!?
     
青山   そうなんです…。例えば自分が写っている新聞記事の写真を見せて、その新聞の発行日から自分がどの時期に紛争を逃れてきたかを証明するという話も聞いたことがあります。
     

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ケイスケ   そんな証明、自分だとわかるように新聞に載るのが奇跡なくらいですよね。客観的な証明なんて普通はできませんよね…。
     
青山   本当にそうなんです。他国は状況を汲んで難民を受け入れる傾向にありますが、対して日本は状況を疑う傾向にあります。
     
ケイスケ   それが厳しい認定の現状なんですね…。
     
青山   そして申請から認定まで、平均して4〜6年かかります。認定を待っている間もビザ更新が半年ごとにやってくるんです。滅多に不認定とはなりませんが…。
     
ケイスケ   でもやっぱり半年ごとに怖さはついて回りますよね…。
     
青山   それに加えて、そもそも誰もが準備万端で日本に来ているわけではなく、日本語が話せず仕事を探すのが大変なのが現状です。
     

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ケイスケ   そんな難民申請者を受け入れられるのがピープルポートなんですね!
     
青山   はい!彼らには英語でできる業務として故障パソコンの修理や整備を任せ、それを私たちが「ecoパソコン」として通常の半額あたりの価格で販売しています。 パソコン修理・整備は一旦詳しくなればお客様にとても喜ばれる専門職で、日本語もそこまで必要ありませんからね。
     
ケイスケ   なるほど!パソコンの性能は大丈夫ですか?
     
青山   彼らが部品交換やOS入れ直しおよび動作確認などパソコン再生における肝の部分をしっかりやってくれているので、クオリティはとても高いです!
     
ケイスケ   それは安心ですね!部品全てが中古ではないんですよね?
     
青山   大事な部品はきちんと新品を使っていますし、ハードディスクもSSDを入れているのでとても快適なんです!
     

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ケイスケ   ただ、「難民」へのネガティブな感情は残念ながら日本に根強くありますよね。
     
青山   その事実を理解した上で、私たちが現地から「ありがとう」と感謝されることをすれば難民への見方が変わると思い、取り組んでいることがもう一つあります。
     
ケイスケ   おお!どんな取り組みですか!?
     
青山   不要パソコンの回収です。日本社会の課題の一つであるプラスチックを含むゴミ問題に取り組むことで喜んでもらえると思ったんです。
     
ケイスケ   捨てられたパソコンを再生する「ecoパソコン」の提供に加えて、不要なパソコンの回収も行っているんですね!?
     
青山   電子機器のゴミは年々増えていて、埋立場に入りきらなくなってきているんです。日本のゴミ問題にも貢献することで、「難民」に対する感情をポジティブなものに変えられると信じています!
     

多文化が安心して共生できる場所
=ピープルポート

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ケイスケ   パソコンは毎年300万台が廃棄されていると言われていますもんね。このゴミ削減は急務ですよね。
     
青山   私たちは数多くの企業にご協力いただきたいと思っています。地球環境保全や弱い立場にいる人へのエンパワーメントにつながる倫理的活動を企業こそどんどんしていくべきだと考えています。
     
ケイスケ   環境に負荷を与え続ける代わりに、低価格に加えて社会や困っている人の役に立つ手軽な方法としてecoパソコンは最高ですね!
     
青山   また、私たちは収入の一部を日本の教育を支援しているNPO団体へ寄付しています。日本社会への貢献を考えた時に、子どもへの教育の機会は平等であるべきだという価値観に基づいています。事業拡大が教育へのより大きなインパクトへつながることを意識しています。
     

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ケイスケ   僕が運営する「ロッボクラブ」がピープルポートからパソコンを11台購入した際に皆さんが喜んでくれたのが印象的でした!
     
青山   ある女性スタッフは、困難に直面しても、最適な問題解決方法を考えてトライして解決策を見つけていくのがとても楽しいと。常に新たに学ぶことがありとても充実していると言ってくれて嬉しかったですね!
     
ケイスケ   定職につけることで安心できる部分もありますよね。
     
青山   家も引っ越すことができ、母国に残っている家族のサポートまでできるようになったと言ってくれました。当たり前の自由を得ることができて喜んでくれています。
     
ケイスケ   「当たり前の自由」って、僕らに刺さりますね…。
     
青山   何かしたくても何もできない時期が半年も続けば、人間病んでしまいます。やっぱり仕事をするって、人としての尊厳を守る上でとても大事なんですよ。
     

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ケイスケ   元々は自分の国で学校で勉強したり仕事をしていた身なら尚更ですよね。
     
青山   NPO団体さんはファーストエイドに特化していることが多く、これは当然重要です。一方で「人として尊厳を持って生活をしていく」分野はまだまだプレーヤーが少なく、平和な社会を作っていく上で絶対に必要だと思っています。
     
ケイスケ   企業個人を問わず、私たち一人一人ができることからどんどん取り組む必要がありますね。
     
青山   一台からでもご用途に合わせた最適なパソコンをご提案します!そして再生できる素材も仕事も増えるので、廃棄予定のパソコン回収依頼もどんどんいただきたいですね!
     
ケイスケ   個人でも購入や回収依頼は可能ですか?
     
青山   着払いでの宅配回収依頼が可能です。購入に関してはLINEにてお気軽にご相談ください。
     

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ケイスケ   ところで、「ピープルポート」の由来ってなんですか?
     
青山   国籍だけでなく個性など人としての「多文化」が自然な状態で共生する場所を創りたい、という思いから付けました!
     
ケイスケ   いろいろな人々が集まる玄関口としての「港(ポート)」なんですね!
     
青山   どんな境遇にいても、 自分らしくいられる「安心できる場所」としてあり続けたいですね。
     
ケイスケ   明日6月20日は「世界難民の日」。これを機会に、企業や個人一人一人が難民について考え、できる行動に移すきっかけになってほしいですね!
     
青山   私たちも国内にとどまらず、今後は海外展開も見据えて難民問題解決に向け、インパクトを与え続けられるように活動していきます! 今後もFacebookTwitterで活動内容を発信していくので、どうぞお楽しみに!

また、7/1(水)のボーダレスシネマ-オンライン-は「難民問題」がテーマとなっています。映画上映後のトークショーには、僕とシリア人メンバーのサイラも登壇するので、こちらもぜひご覧ください!
     

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