掲載手数料0円のクラウドファンディング「レスキュー」がいよいよスタート。なぜ今、ボーダレスがこの事業をやるのか、手数料0円に込めた想いとは。誰でも手軽に行動し、支援者とつながることができる新たなクラファンの形について、事業統括の成田好(なりたこのみ)に聞きました。


想いに共感し 行動してほしい

――いよいよレスキューがスタートしましたね!まずはレスキューがどのような事業なのか教えてください。

レスキューは、助けたい人や守りたいもののために行動する人のための、掲載手数料0円のクラウドファンディングです。

従来のクラウドファンディングでは、プロジェクトの実行者に9~17%の手数料がかかります。

社会のためにという想いで行動を起こして、たくさんの方の協力のもとに集まった大切なお金を、支援したい先に全て届けることができない。
社会を良くしようとはじまったプロジェクトの手数料は、最小限でも良いのではないか。そんな視点からレスキューは生まれました。

レスキューの特徴は3つです。

1.実行者の手数料が0円であること。
手数料は支援者が負担する仕組みです。

2.ソーシャルグッドな内容に特化していること。
人や動物、地球環境、食べ物など、大切な人やものを「助けたい」「守りたい」という想いのプロジェクトだけを掲載しています。

3.目標金額に達成しなくても全額受け取れる、All-in方式だけを扱うこと。
それは、実行者の想いに共感したお金は全て受け取ってほしい、限られたお金であっても一歩前進してほしいと願ってのことです。

支援は500円からはじめられる仕組みにしています。
プロジェクトの金額や実行者の年齢に制限もありません。目標金額が10万円前後といった小さなプロジェクトも扱います。

――小さなプロジェクトってどのようなものですか?

例えば、子ども食堂を営む方が、そこに来るお子さんの「サッカー部に入りたいけど道具を買えないから入れない」という悩みを知ったそうです。実際に必要な費用は、スパイクや練習着など多くても10万円くらいですが、それを子ども食堂の運営費から出すことはできない、でもなんとかしたい、とレスキューにご相談いただきました。

こういった「誰かのために」という行動を、レスキューで実現してもらえたらと思っています。10万円は、一人500円だとしても200名集まれば達成できる金額です。また、プロジェクトに参加することで、「サッカーをしたい」という一人のお子さんの願いを、みんなで応援することができます。

このように、小さなプロジェクトを多くの人で応援していくというのがレスキューの理想の形です。

多様な関わり方で 誰かの想いと行動を応援

――小さなプロジェクトを掲載し応援することで、どんな社会を目指しますか?

今は、多くのクラファンで、数百万~数千万円の大きな金額を数か月かけて集めています。
プロジェクトの経験者にお聞きすると、長い期間やり続けることは思っていた以上に疲れる、仕事との両立が難しい、知り合いに何度もお願いするのが辛いなど「できればもうやりたくない」という声が多くありました。

これって、もったいないことだと思います。

一方で、家族や周りの人が困っていたり助けを求めていても解決策や仲間の集め方が分からない、クラファンでお金を集めるのはハードルが高すぎる、と感じている人は見えないところにたくさんいらっしゃいます。

「誰かを助けたい」と思ったときに、少額から簡単にすぐにはじめられるレスキューがあることで、“みんなで助け合う社会”が実現すると期待しています。

――レスキューのオープンにあたり、たくさんのプロジェクト実行者とお話ししましたね。そこから見えてきたものはありましたか?

レスキューへのプロジェクト相談を通して、私も知らなかった、小さいけど深刻な課題とたくさん出会いました。
また、その解決のために具体的に動いている人たちの想いや行動力に、心動かされることも多くありました。

老猫の保護シェルターをつくりたい。
コロナでオンライン授業を受けられない子にパソコンを届けたい。
なくなりかけている沖縄のお豆腐屋さんを支援したい。
私財を投じて取り組んでいる方、課題解決に集中するためにお仕事を辞めてしまった方。

私たちが知らなかった人やこと、見えていなかったリアルな課題が、プロジェクトを通してあぶり出されてくる。
レスキューは、ジャーナリズムの役割も果たしていけるのではないかと感じています。

――普段はクラファンが身近にない私のような人間でも、気軽にレスキューに関われるシステムがあるとお聞きしました。

プロジェクトを応援する人たちがあつまる「レスキュー隊」という仕組みをつくりました。実行者と直接つながったり、今まさに始まるプロジェクトのお知らせや、時にはプロジェクト作成のヘルプ要請などの情報をタイムリーに受け取れます。

その情報を得て、資金面での支援はもちろん、拡散でのサポートなどそれぞれの関わり方で応援することができるんです。
皆さんに知ってほしいプロジェクトがたくさんあります!
参加方法はLINEのオープンチャットに入るだけなので、ぜひ気軽にご登録ください。

実行者、支援者、レスキュー隊。プロジェクトごとに役割が入れ替わりながら、たくさんの人でつながる。そんなイメージを持っています。
また、社会で起こっていることに関心がある、社会のために何かしたいという人にとって、一歩を踏み出すきっかけの場にもなる、とも思っています。

小さな一歩で現実を変える 何度でも挑戦してほしい

――クラウドファンディングを運営する会社はすでにたくさんありますが、今回ボーダレスで事業を立ち上げた背景を教えてください。

私たちはこれまで、「目の前で困っている人がいるのにどうしたらいいか分からない」「助けたいけどお金がない」という想いを持つ人が多いことに課題を感じていました。

身近に「コロナで経営困難になっている山小屋を助けたい」とクラファンを立ち上げて6000万円集めたものの、約1000万円が手数料として引かれたという事例も耳にしていました。

せっかく想いをもって行動を起こした、社会のためのプロジェクトなのに、「何か違うのではないか?」というところからレスキューが始まりました。

レスキューの開始にあたり、プロジェクト経験のある方にヒアリングをして、実行者の方にとってとにかく使いやすい仕組みを目指しています。
プロジェクト着手前に仮審査を行うのも、本格的にプロジェクトを始める前に簡単なフォーム入力で相談できることで、実行者の負担を軽減することが目的です。

支援者に決済手数料として支援金額×5%とシステム利用料一律150円(税別)を負担いただく仕組みになっています。
応援する人も気軽に参加できるよう、支援額は500円とワンコインからはじめられるようにしています。

行動のハードルを下げられるように、たくさんの人が関われるように、そんな思いの仕組みになっています。

レスキューでは「社会をよくするため」のプロジェクトだけを掲載します。

プロジェクト実行者の皆さんに共通しているのは、課題や理想が明確で自分の行動に自信をもっていること、でも世間に課題が知られておらず応援者が必要である、ということ。

そして1回の支援だけでは解決しない問題が多く、継続的な支援が必要だと感じました。まずは目の前の問題から一歩ずつ、レスキューを利用して何度でも挑戦してほしいです。
誰か一人が「すごい人」じゃなくてもいいんですよね。小さなプレイヤーが多い状態を目指し、マイノリティが取り残されない社会をつくりたいです。

目の前に困っている人がいたときに、すぐにアクションを起こすことができる。そこにレスキューの価値があるのではないかと思っています。


ボーダレスの起業家のオススメ書籍をご紹介!



親のがっこう」代表 上条厚子

政策提言を行い「男性育休の義務化」などを国策化した認定NPO法人フローレンスの駒崎氏が実際に政策や法律を変えてきた事例が紹介されている本。政治家にならなくても「普通のわたし」でも社会のルールを変えられる方法が指南されているので、今の日本の政策や法律に違和感があり、変えたいと思っている方におすすめ。

最後までお読みいただきありがとうございました。

今回のインタビューは、ボーダレス・ジャパンが月に2回発信しているボーダレスマガジンのコンテンツです。
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