
働く人を応援する牛本革専門ブランド「BUSINESS LEATHER FACTORY」。3月1日付で齊藤誠之と諏訪脩人が共同代表に就任しました。新生活や異動のギフトにおすすめのアイテムがそろう商品の魅力、新代表としての意気込みを諏訪に聞きました。
多彩な本革製品を展開 刻印のサービスが大好評
――共同代表ご就任おめでとうございます。まずは事業内容ついて教えてください。
ありがとうございます。共同代表になり、とてもワクワクしています。
働く人を応援する本牛革専門ブランド「BUSINESS LEATHER FACTORY」(以下、ビジレザ)は、2013年12月に事業をスタート。現在は、北海道から沖縄まで日本全国に16店舗を展開しています。バングラデシュの自社工場では約700人の革職人が誇りを持って楽しく製品づくりに取り組んでいます。
――実は私、数年前からビジレザの財布と名刺入れを愛用しています。本革なのにリーズナブルで使い心地がよくて…おっと、まるで通販番組のような展開になってしまいましたが(笑)、見るたびに元気になるカラーで、すごく気に入っています。
そうなんですね、うれしいです!
商品はキーホルダーからバッグ、ステーショナリー、スマホ・PCケース、シューズまで幅広く揃えています。革と言えば黒や茶のイメージだと思いますが、ビジレザでは10色以上のカラーバリエーションがあり、さらに季節限定の色も出しています。
どの商品も、年齢や性別に関係なくお使いいただける、シンプルで洗練されたデザインが特徴です。最高ランクの牛革を使い、日本の職人直伝の高い技術で一つひとつ手作りしており、クオリティには絶対的な自信があります。
また、落ち着いた雰囲気でゆっくり選んでいただけるように、店舗の内装や接客にもこだわっています。
ギフトに人気の名刺入れは2,999円(税別)、マルチウォレットは3,999円(税別)。
デザインや品質の良さと、手に取りやすい価格に驚かれるお客様も多いんですよ。
ギフトにも人気
――刻印のサービスもありますよね。入学や就職のお祝いに、刻印入りのアイテムをプレゼントしてみたいと思っています。
名前入りのアイテムは、世界に一つだけのプレゼントとして喜ばれています。
ほかにも、イニシャルや記念日を刻印したり、大切な人に「Thank you」と感謝の言葉を入れたり、職場でお世話になった人にメッセージを送ったり。
イラストもそのまま刻印できるんですよ。
ちなみに私は以前、宮崎店の店長だったのですが、販促の部署へ異動するときに、宮崎店のみんなが寄せ書きを刻印した財布をプレゼントしてくれました。すごくうれしくて、今でも見ると心があたたかくなるし、「よし、頑張ろう!」と思えます。
バングラデシュの貧困層 約700人の雇用を生み出す
――ビジレザはスタイリッシュな店構えで、「社会問題を解決するためのビジネス」という説明は全くありません。どんな社会課題に取り組んでいるのでしょうか?
生産を行っているバングラデシュは世界最貧国の一つといわれています。ビジレザは、現地に自社工場を建てて、働きたくても働けない人や劣悪な環境で働かざるを得なった貧困層の人たちを優先的に雇用しています。
私たちは「社会貢献のために買ってください」とアピールするのではなく、「商品がいいから買おう」と思ってもらえることを目指しています。
そして、楽しく誇りを持って働いてもらえる社会を実現したいと思っています。
――例えば、どんな人を雇用されているのですか?
障がいのある方やシングルマザーなど、他ではなかなか雇用されづらい人を積極的に採用しています。
貧困層の人は日雇いでどうにか生活しているケースが多く、子どもは学校に行く余裕がないので読み書きができないまま大人になり、その子どもも学校に通えず…という貧困のループから抜け出せない状況に陥っています。
ビジレザの工場で安心して働いてもらい、安定した給料を出すことで子どもが学校に通えるようになり、貧困の連鎖を断ち切りたいと考えています。今は約700人を雇用していて、家族を含めて約3,200人の生活を支えています。
――なぜ革製品のビジネスにしたのですか?
バングラデシュでは年に1回イードという宗教行事があり、大量の牛皮が廃棄されています。この牛皮に着目して、現地に工場を建てて革製品にすれば、貧困層の人たちを雇用できると考えて、ビジレザのビジネスがスタートしました。
――諏訪さんは現地の工場に行かれたことがありますか?
はい、2回行ったことがあります。
工場は整理整頓されていて、皆さんが笑顔で楽しそうに働いている姿が印象的でした。障がいがあるのでずっと働く場所が見つからなかったけれど、「ビジレザなら雇ってもらえる」という噂を聞いてやって来て、実際に働くことができて良かったという人や、夫のDVから逃れるために働いて自立できたという人など、本当にいろんな人が誇りを持って仕事に向かっていました。
私ももっと多くの人に商品をお届けして、もっと多くの人を雇用できるように頑張らなければと思いました。
――バングラデシュと日本。どちらも”働く”という価値でつながっているんですね。
働くことは、人生や生活の充実度に影響しますよね。
バングラデシュの職人との交流や、店舗でのお客様との対話を通して、そのことを実感してきました。
楽しく働く、そんなバトンがつながっていくといいなと思っています。
ビジレザには、ビジネスシーンに力を添えてくれるような商品が揃っています。
仲間の転職や就職のお祝い、お世話になった上司の異動といった新生活のギフトにビジレザを選んでもらえたら嬉しいです。
▽ビジレザのギフトを見る
「働く」のはじまりに選べるギフトセット
世界中で貧困問題を解決する プラットフォームになりたい!
――新代表としての意気込みと事業の展望を聞かせてください。
学生時代に訪れたケニアがきっかけとなり、世界中の貧困問題を解決したいと考えていたので、新代表の話をもらったときは全力で貢献したいと素直に思いました。共同代表の齊藤とは、目指すビジョンが初めから合致していたので、一緒に歩めることがとても嬉しかったです。
ビジレザが掲げる今後のビジョンは、大きく2つあります。1つは、ビジレザのビジネスモデルを確立させて、世界中に展開して貧困問題を解決すること。ビジレザのモデルは他の国でも十分に通用する、貧困問題を解決するプラットフォームになれると感じています。
例えば、私が入社前からずっと目標にしている「ケニアの貧困層の雇用創出」にも応用できると思いますし、海外への展開にチャレンジしていくつもりです。
一方で、経営基盤を固めるためにはお客様を増やすことも重要です。コロナ前は、海外のお客様が3割を占める店舗もあり、特にアジアのお客様にご購入いただいていました。アジアでまずはネット販売から始めて、近いうちに海外でリアルの店舗も展開していく予定です。
――「貧困問題を解決するプラットフォーム」とは素晴らしいですね。もう1つは何でしょう?
「働くの先を輝かせる」というのが齊藤と私の合言葉です。生まれた国や育った環境などに左右されず、働くことを通じて、人の可能性をどんどん広げていきます。
例えば、社内の話でいくと、店舗で働いているスタッフがECやデザインに興味を持っているなら、その分野に関われるような仕組みを作ったり、誰かのアイデアから全く新しい事業を始めたりすることもあるかもしれません。働く人の可能性を世界一広げられる会社になりたいと思います。
共同代表の齊藤(左)と諏訪(右)
ビジレザには、前代表の原口が作ってくれた素敵なチームワークがあります。私はこれまで4年半在籍して、たくさんの人と信頼関係を築くことができました。みんなに頼りながら、大きな夢に向かって全力で走っていきます。
日本とバングラ、私たちみんなの思いがつまった商品を店舗やネットでご覧いただき、皆さんにも気に入ってもらえたらうれしいです。
ボーダレスの起業家のオススメ書籍をご紹介!
「幸せとは何か?」この問いに対して、新たな「お金」で人間と人間の繋がりをつくっているeumoの新井さん、「食」を通じて生産者と消費者、都市と地方を繋げ顔の見える関係性をつくっているポケットマルシェの高橋さん。私が尊敬するお二人が「共感」をキーワードに、熱く語り合った対談本。幸せの価値観や生き方を深く考えさせられる一冊です。
最後までお読みいただきありがとうございました。
今回のインタビューは、ボーダレス・ジャパンが月に2回発信しているボーダレスマガジンのコンテンツです。
マガジンでは、ボーダレスグループの最新イベント情報や限定コンテンツ・クーポンの発信などがありますので、ぜひご登録くださいね。
▶ボーダレスマガジン登録はこちらから
▶バックナンバーはこちらから