4/15(木)に、Tomoshi BitoがSNS発信で社会を変える社会派インフルエンサーコミュニティ「RICE」をスタートさせました。新しいWebサイトには「グラデーション」という気になる言葉が。代表の廣瀬智之に、サービスについて詳しく聞きました。

 

今回話を聞いたのは・・・

  photo   廣瀬 智之Tomoshi Bito株式会社 代表取締役
1995年生まれ。滋賀県出身。報道写真家を志し世界中を取材、発信に取り組む中で、日本の社会・政治への参加意識が低いことを知る。
その後、社会起業家を目指しボーダレス・ジャパンに入社。新卒入社1年目でTomoshi Bitoを起業。
 

 

photo   聞き手 スタートアップスタジオ ふみこ
ボーダレス・ジャパンの広報として様々な事業と関わる。子育て経験を通じて共生社会のあり方と教育問題に関心が向いている。
 

タブーの話題が避けられ
ますます無関心になる社会

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ふみこ   起業して3年目になるTomoshi Bitoですが、まずは解決したい社会問題について教えてください。
     
トム   Tomoshi Bitoは、『社会問題に主体的な行動をとる人が少ない』という日本の現状を解決するために立ち上げた事業です。
日本は他の国に比べて、署名活動や、寄付、商品のボイコットなど、様々な指標において積極的に参加する人が極端に少ないんです。
     
ふみこ   かなり根本的で重要な部分ですよね。なぜそんなに社会参加する人が少ないんでしょうか。
     
トム   日本では特に、若者のうち「自分で社会を変えられる」と考える人の割合が少ない状況にあります。
この課題に対して、Tomoshi Bitoでは教育事業を展開してきました。
今回RICEでは新たにその原因を『社会問題や政治の問題に対して自分の意見を「発信する」人の割合が低い状況にある』と捉えました。
日本では社会的な話はなんとなくタブー視されていて、腫れ物のように扱われることもあります。政治や社会問題の話題自体が避けられている風潮がありますよね。
     


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ふみこ   暴言のような反対意見が来たり、炎上することを考えてしまうと、ますます発信しにくいですよね。
     
トム   発信が避けられる世の中では、社会に関する情報に日常的に触れる機会が少なくなるため、当事者意識を持つことは簡単ではありません。僕たちは、まず若者から意識を変えていくために、教育事業に加えて「RICE」を立ち上げました。SNSを通じて社会的な発信をする人の数を増やし、その影響力も増やしていくことを目的としています。
     
ふみこ   「RICE」の目指す社会はどんなものですか?
     
トム   日常的に社会的な発言をしたり意見交換ができて、誰もが社会に起こっている問題に対して当事者意識をもち、社会に参加していける状態をつくりたいです。
     
ふみこ   自分の生活とは程遠いような社会問題に対しても、ということですか?
     


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廣瀬が主催したスタディツアーの様子

トム   社会の構造が原因で起こってしまっている問題として捉えれば、この社会で生きている以上は無関係ではないですよね。
全ての社会問題に対してみんなが当事者意識をもつことが理想です。
     
ふみこ   私自身も反省点ではありますが、どうしても自分の生活と直結した社会問題にばかり目が行ってしまいます。
     
トム   そうですよね。「人の関心って何なんだろう?」と起業して以来ずっと考えていたんですが、仮説として「関心は時間の置き換え」なんじゃないかと思っています。
時間はみんな等しく与えられていますが、生きるために必要な衣食住以外に余った時間をどう使うかということです。
全ての問題に対して考え続けるのは不可能なので、まずは自分の関心がある問題からでいいと思います。
でも何かが起こったとき、誰かが声をあげたとき、寄り添ってすぐに動くことができる、そんな社会になるといいと思います。
     

1人のアクションから
社会が大きく変わる


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RICEの新しいロゴ
ふみこ   では、「RICE」の話をしていきたいと思いますが…「RICE」ってお米のライスで合ってますか?一度由来をお聞きしたいと思っていて。
     
トム   はい、お米の意味で合ってます!スイミーのように「小さな力が集まって社会を大きく動かす」というイメージと、日本人の日常に根付いているものということで、お米を選びました。
あとは一瞬「なんだろう?」と目を引く、ちょっと面白い名前をつけたかったというのもあります。
     
ふみこ   なるほど。私以外にもスッキリした人がいると思います(笑)さて、これまで運営してきた「RICE INFLUENCERS」でも手ごたえがあったと聞いていますが、なぜリニューアルすることになったんでしょうか。
     


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トム   「RICE」は2020年8月から事業スタートし、SNSで社会的発信をする社会派インフルエンサーのプラットフォームとして運営してきました。
これまでInstagramやTwitterを中心に320アカウントに登録いただき、130万人に情報を届ける体制がつくれました。
企業さんからは29の案件をいただき、合計310万人に届けることができました。
     
ふみこ   とても順調じゃないですか。
     
トム   ただ、フォロワー1000人以上のインフルエンサー向けのPR案件が活動の中心になっていて、フォロワーが少ない人たちが活躍できていない現状がありました。「社会的な発信をする人を増やす」という事業目的に直球で向き合えているのだろうか?と、初心にかえって考えた結果、リニューアルを決断しました。リニューアル後はフォロワー数に関わらず参加することができる発信プロジェクトや、オンラインコミュニティも展開していく予定です。
     
ふみこ   軌道に乗り始めたところで基本に立ち返る、というのは勇気がいりますが大切なことですね。
     


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SNS発信で社会を変える社会派インフルエンサーコミュニティ「RICE」のWebサイト

ふみこ   「RICE」のWebサイトのイメージはとても柔らかい色合いになっていますね。
     
トム   そうなんです。「あなたの発信で 社会を変える グラデーションを」というのが「RICE」のコンセプトです。この『グラデーション』が大切なキーワードになってくるんです。
     
ふみこ   グラデーションですか。
     
トム   RICEを立ち上げる上で、改めて「社会を変える」ってなんだろう?と考えてみました。
多くの人は「社会を変える」という言葉を聞くと「イノベーションを起こす」とか「自らが先頭に立ってアクションを起こしていく」というイメージを持たれると思います。
     
ふみこ   たしかにそんなイメージが大きいですね。
     
トム   ういう変え方以外にも、グラデーションのようにちょっとずつ色が変わっていくような社会の変わり方もあるんじゃないかと思ったんです。
最近の同性婚の違憲性を訴える裁判で、違憲判決が出ましたよね。
LGBTQを取り巻く環境への世論は30年前と比べると、大きく変わってきていると思います。
この変化は、誰かの一人の力で起こった「社会変革」ではなく、問題意識を持つ人や、声を上げる人が少しずつ増え、その積み重ねで起こった変化だと捉えています。
     


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ふみこ   なるほど!確かに言われてみるとそういった例はたくさんありますね。ではどういったサービスで発信する人を増やしていくんでしょうか。
     
トム   コンテンツは大きく分けて3つあります。1つが発信者が集うオンラインコミュニティ「RICE COMMUNITY」。
もう1つが社会に知られるべき取り組みを発信する「RICE PROJECT」、それによって生まれる「RICE FUND」という基金です。
     
ふみこ   「RICE PROJECT」と、これまでの「RICE INFLUENCERS」のPR案件の違いななんですか?
     
トム   公募型とオファー型の2種類あって、公募型のプロジェクトはフォロワー数に関係なく誰でも参加できるようになりました。
オファー型はクライアントが発信してほしい人を指定することができ、投稿に報酬や商品提供が発生します。
目的は変わらず、社会性のある取り組みやキャンペーン、商品などの認知を広めるための発信をします。
そして、発信した人のフォロワー数×0.1円が、「RICE FUND」に積み立てられます。
     


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SNS発信で社会を変える社会派インフルエンサーコミュニティ「RICE」の3つのサービス

ふみこ   「RICE FUND」の基金はどのように使われるんでしょうか。
     
トム   ドキュメンタリー映画の制作や、非営利団体や災害支援への寄付等、社会課題の解決に繋がる取り組みに使用します。
登録メンバーが基金のオーナーとなって、使い方のアイディアを出し、投票で使用先を決めていくつもりです。
     
ふみこ   みんなで決めていくんですね!
     
トム   様々な社会課題を啓発する社会的キャンペーンを大々的にやろうとすると、多額の予算が必要になりますが、そういった企画にもRICE FUNDが活かせると面白いなと思っています。
「最近、面白い社会的キャンペーン多いよね」と噂になる事例の裏にはRICEがいる、という状況になったら最高です。
このように、発信と基金という2方向から社会課題解決に貢献できるサービスになりました。
     
ふみこ   社会派の仕掛け人になるわけですね。
     
トム   「RICE COMMUNITY」も今までなかったものですが、slackで発信者同士が社会的な情報や発信ノウハウなどを共有する場になっています。
メンバー向けのオンラインイベントなども開催して、みんなで発信について学んでいきたいです。
     

若者がもつ危機意識
RICEが受け皿になる


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廣瀬が主催したスタディツアーの様子
ふみこ   公募型の「RICE PROJECT」は、商品提供や報酬が発生しないプロジェクトなので、登録者をどう増やしていくのかが難しそうですね。
     
トム   そうですね。ただ、今は社会問題に関心を持つきっかけが色々あって、「自分も何か出来ることをしたい!」と思っている人がたくさんいると思います。
その「何か」は、ボランティアや寄付などが真っ先に思い浮かびますが、「発信」という手段はまだまだメジャーではないんです。
それは「発信」で社会問題の役に立てる舞台がなかったから。そこを「RICE」が担いたいと思っています。
     
ふみこ   今でこそ、社会的な疑問や違和感をSNSで発信する人も増えてきましたが、数年前までは全然でしたよね。特に若い世代は気軽に意見を発信しているようにみえます。
     
トム   ここ2~3年で、だいぶ変わってきましたね。気候変動による自然災害は毎年のように大きな被害があります。
そんな環境で生まれ育った若者の方が、問題を敏感にキャッチしていて、自分の人生や生死に関わるという強い問題意識が生まれているんだと思います。
     


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学生団体の募金活動の様子

ふみこ   簡単に誰でも参加できて、社会の役に立てて、集めた基金で面白いことができ、話が合う仲間も増える。「何かしたいけど…」と行動に出れなかった人の後押しになりそうですね。
     
トム   そうです!「発信」はやろうという気持ちさえあれば誰でもできるし、時間の制約もありません。
目指すところは、新聞の購読者を超えるような日本一影響力を持った社会派インフルエンサーコミュニティです。
認知の面で課題を抱える市民団体や非営利団体の活動もRICE MEMBERの発信力で多くの人に知ってもらえるかもしれないですし、吉本興業のNSC(芸人養成所)のような『YouTubeやTikTokで社会的なことを発信する社会派クリエイター』の養成所もつくりたいです。
     
ふみこ   わくわくする未来しか見えませんね!
     
トム   これが完成したときには、世の中に大きなインパクトを与えられる事業になれそうで、ワクワクしています!
     


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左がTomoshi Bito代表の廣瀬智之(トム)、右が副社長の藤田一輝(ジェリー)

ふみこ   どうすればRICEの活動に参加できますか?
     
トム   こちらの応募フォームに必要事項を入力していただくと、Slackコミュニティへの招待メールが届きます。
そこからSlackに参加していただけば、その時点からRICE MEMBERの一員です!
もっと詳しく知りたいという方は、本日19時からオンライン説明会を開催するのでぜひそちらにご参加ください!
     
ふみこ   それでは最後に、メルマガの読者さんに向けてメッセージをお願いします。
     
トム   僕が一番大切にしている考えは「一人が世の中に何かを働きかけた瞬間に社会は変わり始める」ということです。
このメルマガを読んで、「RICE」のサービスがいいと思ってくれた人は、心のどこかで社会の困っている人の力になりたいと思っている優しい人たちだと思います。
そういう人達が集まって、その力で社会を少しずつより良いものにしていく場をつくっていきます。
今何かしたいと思っている方も、別の手段で社会問題に向き合っている方も、誰でも参加してほしいです。一緒にいい社会を作っていきましょう!
     

CHECK

 


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