
コロナの影響であらゆるものが「リモート」に移行していく中、大学生へのヒアリングで見えてきた「#大学生の日常の大事だ」という現状。多国籍や豊富な経験など「多文化が共生する」場所だからこそできることがある、とボーダレスハウスが立ち上がりました。人とも自分とも対話ができる新プロジェクトの内容をご紹介します。 |
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![]() 神戸市生まれ、幼少期はベトナム育ち。2018年、社会起業家枠でボーダレス・ジャパンに新卒入社。 現在はボーダレスハウスにて事業開発を担当、新規事業やキャンペーンの作成などを手がける。 |
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大阪出身の福岡移住者。自らの社会起業経験をもとにボーダレスグループの情報発信を担当中! |
大学生から聞いた |
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ケイスケ | こんにちは!個人的に、やっとボーダレスハウスのお話が聞けてとっても嬉しいです!よろしくお願いします! | |
ゆうや | こちらこそ、よろしくお願いします! | |
ケイスケ | 多文化共生社会の伝道師である悠夜さん、まずはボーダレスハウスの紹介をお願いします! | |
ゆうや | ボーダレスハウスでは日本人と外国籍を持つ人がひとつ屋根の下で一緒に暮らしています。 差別偏見をなくしていくきっかけ作りとしての国際交流を通した、多文化共生の多国籍シェアハウスです。 事業コンセプトの詳細については、ぜひ「国際シェアハウスがが描く未来。ボーダレスマガジン Vol.30」をご覧ください! |
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ケイスケ | もうこれだけでワクワクしますよね!確か、ボーダレスハウスの運営は現在3カ国? | |
ゆうや | はい、日本・韓国・台湾の3カ国で、日本国内では関西(大阪・京都・神戸)と東京で運営されています。現在90を超えるハウス数があり、累計入居者が14,000人に達しました。 | |
ケイスケ | 今回は新プログラムがスタートすると伺いました!どんな内容ですか? | |
ゆうや | 『BH CAMP』という、主に大学生に向けたプログラムです。最大2ヶ月間ボーダレスハウスに住みながら、弊社が提供するインターンシップを通して学びの機会を得るというものです。 | |
ケイスケ | インターンシップからの経験だけでなく、日常生活での国際交流を通して生活力もつけられそうですね!プログラムを始めるきっかけは? | |
ゆうや | 「#大学生の日常も大事だ」っていうTwitter上でのハッシュタグ、聞いたことありますか? | |
ケイスケ | 初めて聞きました…。 | |
ゆうや | 京都のボーダレスハウスの近くには同志社などの大学があることから、大学生の入居者が多いんです。その入居者の方々にヒアリングしていく中でハッシュタグやその背景について教えてもらいました。 | |
ゆうや | コロナの影響で授業がリモートになり、リモートではやっぱり経験できることが少なくなってしまったと。 | |
ケイスケ | 入学時に理想の大学生活があったはずですもんね。 | |
ゆうや | 私たちに何かできることはないかと考え結果、まずは大学生同士を繋ぐ機会を提供しようと、京都のボーダレスハウスに手ごろな価格で入居手出来るキャンペーンを行いました。そこでさらに大学生が直面している悩みに触れたんです。 | |
ケイスケ | どんな悩みですか? | |
ゆうや | 1・2年生はオンラインになったことでサークルなど友達作りができず、バイトに入る回数も減り、実家に戻っても一人で心細く相談する相手もいないとか。 | |
ケイスケ | 3年生は就活に関する悩みですか? | |
ゆうや | まさにそうです。OB・OG・訪問など社会人に会う機会がなく話が聞けない、と。働くことへの実際の肌感がわからず、このまま就活していいのかと悩んでいました。 | |
ケイスケ | それに、海外留学などは大学に入った時から計画していたでしょうに…。 | |
ゆうや | この一年でやろうとしていた、待ちに待った大きな夢ができなくなってしまった焦燥感は計り知れないですよね。 でも、だからこそ大学生に向けたキャンペーンを始めたんですよ。ボーダレスハウスには、留学擬似体験どころか、新しい出会いがありますから! |
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ケイスケ | ボーダレスハウスに住めば、留学擬似体験ができるだけでなく、国内外を問わず社会人経験のある人からキャリアや人生の話も聞けそうですしね! | |
ゆうや | そうなんです!職種や大学、年齢など関係なく、いろんなバックグラウンドを持った人たちとごちゃまぜに話が聞けるってかなかないですよね。 そのキャンペーンの満足度は高く、学びとなる機会が提供できるとわかったため、この一年で失われた以上のことが経験できる機会を提供しようとパッケージ化したのが、今回の『BH CAMP』です! |
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”問い”という新しい血液が
ハウス内に循環を呼ぶ
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ケイスケ | 『BH CAMP』の具体的な内容を教えてください。 | |
ゆうや | 以下の4つのインターンコースを用意しており、ここから2つ選ぶことができます。
1. ソーシャルビジネスインターン:ボーダレスグループ各社からのレクチャーと現場見学を通じて、社会問題の本質を知る。選択した企業が提示する課題について考え提案することで、ソーシャルビジネスを体感できる。 2. 国際交流・異文化理解インターン:異文化理解のための「文化交流会」を開くというミッションを遂行。文化や習慣、価値観の違いについて異なる文化の人々と交流しながら異文化理解を深められる。 3. マーケティングインターン:プロから概念と基礎を学び、企業が発信する記事の企画から実際のライティングまでを実践。ビジネスで最も重要とされるマーケティングを体感し、スキルアップできる。 4. キャリアインターン:社会人入居者を巻き込んで、キャリアについて考える大学生向けイベントを企画実行する。社会人との交流を通して自己理解を深め、「新しいキャリア選択」を見つけることができる。 |
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ケイスケ | 2ヶ月でかなり知識も実力もつきそうですね! | |
ゆうや | ボーダレスハウスには学生から社会人、留学生から日本で働く人まで多種多様な人が住んでいて、年齢も偏りなく幅広い世代がいます。 | |
ケイスケ | 本当に「世界」がそこにあるんですね! | |
ゆうや | 日本に来る前は社会人だった人も多くいて、経験も多種多様で豊富なんです。木こりをやっていた人もいれば、宇宙開発に関わっていた人もいました。 | |
ケイスケ | めちゃくちゃ面白そうな国際的な内容が聞けそうですね!インターン中の言語は日本語以外も使うんですか? | |
ゆうや | いろんな言語は混じりますし、最終発表は英語とするものもあります。 ただ、言語に縛りはなく、自分が目指すレベル設定によります。 ボーダレスハウスではLanguage Exchange(言語交換)のペアのマッチングを全入居者に行っているので、日常生活ではそちらで友達を作りつつ、BH CAMPを通して経験を積むことができます。 |
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ケイスケ | 大学生にとって素晴らしい経験になることは想像できるのですが、すでにハウスに入居している側にメリットはあるのかなと思ってしまいます。 | |
ゆうや | 大学生っていろいろ迷っている中でも、みんなに「問いを立ててくれる存在」だと思っています。 | |
ケイスケ | 問いを立てる? | |
ゆうや | コロナで移動が制限される中、ハウス内でも出る人・入る人の入れ替わりが少なくなっています。 その結果、コミュニティの中でお互いが仲がいい反面、新しいアイデアやひらめきが例年に比べて少なくなっていると感じているんです。 |
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ケイスケ | そこに、”新しい血液”となる大学生の若いパワーやエネルギーと”問い”が必要なんですね! | |
ゆうや | そう、”問い”を立ててくれることで、社会人が忘れていた「働く理由」を考えたり、改めて人生を振り返るきっかけとなるんです。 そんな循環を生み出す大学生の存在は入居者にとっても私たちにとってもありがたいことなんです。 |
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対話し続けることを
止めちゃいけない
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ケイスケ | 悠夜さんもご自身のバックグラウンドについて考える転機は大学生の頃と伺いました。 | |
ゆうや | そうですね。高校の時は親の庇護化にあったり様々な制約があり、自分の人生をコントロールできませんでした。でも例えば大学生になって下宿を始めると、一人暮らしをするのに家やお金のやりくりを考えないといけない。 | |
ケイスケ | 自分の人生をコントロールしだす時期なんですね。 | |
ゆうや | 自由な時間が多すぎて、「これから大学生活どうしよう」「これから人生どうしよう」と自分と対話する時間が増えてきますよね。 | |
ケイスケ | 悠夜さんはどうやって自分と対話していったんですか? | |
ゆうや | 私はいろんなところに出向いて、人と対話することで”自分と対話”ができました。やりたいことや自分のルーツを見返すことができたんです。 | |
ケイスケ | 「リモート」が普及した現状では、その「人との対話」が少なくなってしまっているんですね。 | |
ゆうや | そうなんです。こんなに行動が制限されて、こんなに対話ができなかったら、私だったらここまで自分を見つめ直すことはできなかったと思います。 人と出会える環境に行く、住む、出会う。対話する。この機会は止めちゃいけない。 |
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ケイスケ | まさに、大学生にとっては今が「人生のターニングポイント」ですもんね! | |
ゆうや | 「私たちは、彼らの背中を押してあげられるんだ」とキャンペーンを通して実感したからこそ、それを『BH CAMP』というパッケージにしました。 ここでの学びやハウスの要素をもっと抽出して、ソーシャルビジネスという働き方の追求にもつなげていきたいですね! |
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ケイスケ | 大学生の皆さんの期待感はどうですか? | |
ゆうや | キャンペーンを通して、「実家に戻っていた時はここまで何でも相談できる環境がなかった」「小さなことでも相談できたから就活が充実している」「留学に行けずモヤモヤしていたけど、国際交流ができる空間に入居して、この一年を後悔せずに済んだ」という声を聞きました。だからこそ、この『BH CAMP』には可能性を感じています! | |
ケイスケ | どんな学生さんが『BH CAMP』に申し込めますか? | |
ゆうや | 悩みながら、「経験を得たい」「目標を持ちたい」「人と交流したい」と思ってさえいれば、どんな方でもウェルカムです! 直接申し込みも可能ですし、BH CAMP説明会やボーダレスハウス代表の李が登壇する4/6開催のオンラインイベントにご参加ください。よりこのプログラムへの理解が深まります! |
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ケイスケ | 社会人としては、『BH CAMP』に対してどのようなサポートができますか? | |
ゆうや | 周りにいる大学生にシェアしていただけると嬉しいです!また、母校の大学や学生団体と私たちをお繋ぎいただければ、講演に伺います!
講演依頼やボーダレスハウスに関するお問い合わせについてはこちら(LINEにてお友達申請)にご連絡ください。よろしくお願いします! |
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ケイスケ | 『BH CAMP』がより多くの大学生に届くことを願っています! | |
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最後までお読みいただきありがとうございました。
今回のインタビューは、ボーダレス・ジャパンが月に2回発信しているボーダレスマガジンのコンテンツです。
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