タニガワ |
|
私にも小学生の子がいます。
もし不登校になった場合、学校に行けていない焦りやこの先の不安も生まれると思うのですが、不登校をどう受け止めるか、保護者の方とお話されていますか? |
|
|
|
ジーツー |
|
そうですよね。僕が保護者の方によくお話しているのは、たとえ不登校にならずに大学まで行ったとしても、子どもが『どう生きていくか』という道を選ぶタイミングはいつか皆に来るものだということ。
それは大人になればなるほど一人で答えを出さないといけなくなるものなんですよね。
不登校になるとすごく不安になるかもしれませんが、もしかすると、お子さんにとっては今がそのタイミングで別のレールの可能性を考えている時期なのかもしれない。
もしかしたら10年後、20年後に一人で抱えて苦しむかもしれなかったところを、
今この時期に一緒に考えるきっかけが出来たのかもしれないですよね。 |
|
|
|
サービス名WOWは、子どもたちへ“未来に期待できる気づき”『ワオ!』の瞬間を届けたいという思いから
|
ジーツー |
|
答えは一つじゃないしすぐ出てくるものではないかもしれない。
だから、今ある可能性のなかから答え探しをするんじゃなくて、答えを作っていくような道を探っていけたら。
親と子だけでやるのではなく、そこにもう一人の大人が選択肢を広げて一緒になって考えていけたらいいですね、とお話をしています。 |
|
|
|
タニガワ |
|
なるほど。夢中教室という強い味方と一緒に、どう進むのかを作っていくイメージが持てるといいですね。
ところで、夢中教室には『この状態を目指そう』というゴール設定はあるのでしょうか? |
|
|
|
ジーツー |
|
実は不登校の状況のなかでも段階があると言われているんです。(下図) |
|
|
|
不登校の子どもの段階
|
ジーツー |
|
1-2(初期~本格期)は保護者が受けさせたくても、お子さんが何もしたくない状態であることが多いので、無理に何かをさせようとしても逆効果になることも。
逆に、5(活動期)は自分で学校に戻る選択をしたり、フリースクールや自分のやりたいことを見つけている状態。
しっかり休んだ後、3-4(安定期・始動期)のお子さんたちが夢中教室の対象となる子どもたちです。
5(活動期)をゴールにしっかり寄り添っていきます。 |
|
|
|
『めざせ!昆虫はかせ』2年間不登校の小3の男の子の授業中。
一緒に盛り上がる様子は、虫好き少年同士の会話のよう
|
タニガワ |
|
スタートしたばかりではありますが、この事業をやっていてよかったと思うことはありますか? |
|
|
|
ジーツー |
|
最初の授業の日のことは一生忘れないと思います。
緊張のなかでやり切った授業の後、保護者の方から『初対面の人とこんなに話したのは初めて。こんなに笑っている息子を久々に見ました』と感謝の言葉をいただいて胸が熱くなりました。
子どもたちの良い変化をご報告いただく度に、それがどんなに小さな変化であっても、そこから子どもたちの可能性が広がるのを感じ、ご家庭にも少し明るい空気が生まれると思うとたまらなく嬉しくなるんです。 |
|
|
|

|
タニガワ |
|
今後の目標について教えてください。 |
|
|
|
ジーツー |
|
1対1という今のスタイルを基本に、今後は1対3で子ども同士の繋がりも持てる授業や、オンラインではなく場所型のものも実現出来たら。
そして、統計上“社会の認識が変わる目安”とされている3.5%という基準があるのですが、不登校生徒の3.5%、つまり6,000名の生徒たちに夢中教室の授業を届けることを大きな目標としています。
もし実現出来たら世間に対しても『学校だけが全てじゃない』という価値観を作れて、学校に行かない選択をした子どもたちに『こんな道もあるんだ』という機会として届けられるようになるんじゃないか。
そう信じてチャレンジしていきたいですね。 |
|
|
|

|
タニガワ |
|
先生ともちがう、友達ともちがう、心を開ける大人との繋がり。
一緒に喜んだり悲しんだりしながら、自分にとっての大切なものを、一緒に大切にしてくれる。そんな存在が子どもの世界をどんどん広げ、毎日を変えるきっかけとなる。
お話を聞いていると「自分は何だってできる!」そう胸を張って言える子どもたちがここからたくさん生まれていく予感がしました。 |
|
|
|