ケイスケ |
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そんな経緯があってクラウドファンディングに挑戦されるんですね!リモデルした教育事業について、詳しく教えてください!
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トム |
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その名も『CHANGE SCHOOL JAPAN』です!主に小中高生を対象に、総合学習の時間で12時間ほどをかけて「社会問題の解決」そのものを体験することができる探求学習プログラムを提供します。
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ケイスケ |
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真っ直ぐでダイナミックなイメージ、いいですね!実際にどのような体験ができるんですか?
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トム |
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世の中の社会問題の解決のために活動している企業やNPO団体で活動されている方々を講師としてお招きます。実際にお越しいただいた講演やオンライン電話を使った現地からの中継を通して、生徒たちにとって活動内容や現状を知る機会を創出します。
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ケイスケ |
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すでに行動していて、社会問題のリアルを身をもって知っている方の生の声や情報ってめちゃくちゃ貴重ですね!
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トム |
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まさにそのとおりです!そもそも社会問題の解決に本気で取り組む人と出会こと自体、ほとんどないですよね。まずは「社会問題って解決できるんだ」「こんなことに挑戦してるカッコイイ大人がいるんだ」ってことをリアルに知ってもらいたいと思っています。
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ケイスケ |
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ただトムが繰り返し強調しているように、彼らが実際に「行動できる人」になるように、ここからどのように仕向けていきますか?
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トム |
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生徒たちには講師から出される「ミッション」、つまり課題解決のアイデア創出や新規事業の提案に挑戦してもらいます。
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ケイスケ |
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社会問題を知るだけでなく、自分に何ができるかを主体的に考える機会があるんですね。プレゼンした提案内容が実際に採用されるケースが出てくれば最高ですね!
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トム |
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それを期待しているんです!『問題を深く知って』から『答えのない問いに挑戦』し、社会問題の解決に取り組む人から成果を肯定してもらうことで『成功体験の獲得』につなげたいと考えています。
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ケイスケ |
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子どもたちがイキイキしている姿がもう目に浮かびますね!このプロジェクトを取り入れてもらうために、トムとジェリーで学校を回って社会問題についての授業をしていると聞きましたが、子どもたちや先生方はどんな反応でしたか?
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トム |
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僕の授業を受けた後、自分の行動についてダメだと思う所を書き出して、それに対してアドバイスを求めに来てくれた生徒さんがいました。またある教員の方からは、「少しずつ学校の外に繰り出して、社会問題について勉強したり、課題解決型のプロジェクトを発表する大会に参加したりする生徒が増えてきました」と教えていただきました。子どもたちや先生方の姿勢の変化を感じましたね。
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ケイスケ |
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すでに変化も見えているんですね!トムが「体験」にこだわるのはなぜですか?
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トム |
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これは僕の原体験から来ているんです。もともと自己肯定感が低く「自分にできることはない」と思い込んでいた高校生の時、e-Educationを創業した税所さんに出会いました。税所さんはもともと自分は偏差値が低かったとご自身でおっしゃっていたのに、バングラデシュの貧困問題に起因する教育格差をなくす活動をしているのを目の当たりにしたんです。
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ケイスケ |
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「自分にもできることがあるんじゃないか」と思えたんですね。
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トム |
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はい。そして東日本大震災が発生した際、当時大学生だった僕は被災地へ瓦礫撤去のボランティアに参加したんです。そのときに被災者の方々からいただいた「ありがとう」という言葉が残って。「自分にできることはやっぱりある」と実体験を持って感じることができたんです。
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ケイスケ |
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知るだけではなく、体験することで「自分が起こす行動に意味がある」と考えられるようになったんですね!
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トム |
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実は当時の僕のように「自分にできることはない」と感じている若者って結構多いんです。あるデータでは世界で一番多いとされてるんですよ。
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ケイスケ |
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そうなんですか!?初めて知りました。
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トム |
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日本財団の18歳意識調査という調査なんですが、「あなたが動くことで社会を変えていけると思うか?」という問いに対してYESと答えた割合が日本は18.3%。これは世界9カ国中最低の数値です。ひとつ上の8番目に少ない韓国でも日本の2倍近い数字というのをみると、改めて情報量に対してアクションがついていっていないことが浮き彫りになりました。(「日本財団『18歳意識調査』調べ」)
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ケイスケ |
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隣国とそんなに差が!?18歳の時点でそう思っていたら、その後社会に出て考えを変えることはなかなか難しいですよね。
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トム |
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だからこそ、学校から提供されたものを取り組む段階で、「社会は変えられる」と感じられる成功体験を届けたいと思っています!「できるはずがない」から「いや、変えられるんだ」っていうのを社会に出る前の一人でも多くの人たちに多く伝えたいんです。
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ケイスケ |
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先ほどトムの授業にも少し触れましたが、Tomoshi Bitoとしての学校現場での活動経験があれば教えてください。
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トム |
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長期の教育プログラム実績はまだありませんが、これまで小学校から大学に至るまで、短期出張授業に取り組んできました。ボーダレスグループの各社が取り組む社会問題や事業内容を取り上げています。
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ケイスケ |
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出張授業を受けて、実際に行動を起こすようになった生徒さんもいるんじゃないですか?
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トム |
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はい。ある生徒さんはこれまでも社会問題に関わる人の講演などは聞いたことはあったけれど、自分がやろうとは考えたことがなかったそうです。僕たちの授業をきっかけに「自分もやってみたい」「できるかもしれない」と思うようになり、大学進学後にカンボジアの教育支援活動に取り組んでいると報告してきてくれました!
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ケイスケ |
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トムが切望している「行動する人」が実際に生まれたんですね!この教育事業の可能性を感じさせてくれますね。
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トム |
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はい、本当にそう思います。実際に自分たちで授業をしてきた経験も生かしながら、快く協力してくださる団体や講師の方々と共に、教育事業の長期プログラムを開発していきたいと考えています。
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ケイスケ |
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クラウドファンディングはあくまで軍資金を集めるためで、その後はビジネスとして回していく予定なんですよね?
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トム |
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はい、もちろんです。これからまずモデル校で授業の作りこみ行っていきつつ、開発に必要な費用をクラウドファンディングで集めます。その後学校や行政に導入費用をいただく形になります。これまで実際に小学校から高校まで先生方にヒアリングをし、いい反応をいただいています。すでに来年度の導入を決めていただいたところもあるんですよ! |
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ケイスケ |
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すでに決まっているんですね!
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トム |
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特に高校では『総合的な探求の時間』という探求学習が2022年より必修化されるということも追い風になって、社会問題に関する探求学習の導入が必要だと考えていらっしゃる先生方が多くいらっしゃるという実感があります。 |
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ケイスケ |
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探求学習って何ですか? |
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トム |
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「実社会や実生活から見出した課題を、自分のキャリア形成と関連付けながら探究する能力を育む学習」とされています。とはいえ見た通り広義の解釈ができ、且つまだまだ日本で馴染みがない分野なので、やり方が分からないという声もお聞きします。 |
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ケイスケ |
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先生方もお忙しいでしょうしね。だからこそ民間企業の出番というわけですね。
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トム |
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そうなんです。Tomoshi Bitoがボーダレスグループである強みを生かして、社会問題解決に取り組む様々な事業とコラボしながら、学校現場に「社会問題を解決する体験」を届けていきます。
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ケイスケ |
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学校や教育機関がクライアントになるということですね。
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トム |
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はい!さらには先述のように探求学習について学校側も模索している段階のため、教員研修としての需要もあると考えています。
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ケイスケ |
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なるほど!確かにまだ事例もすくないでしょうし、どのような授業をすれば効果的なのか、課題解決の実践者から具体的な方法を聞ける機会は、需要がありそうですね!
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トム |
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さらに、さらに、誰一人も取り残さない社会の実現に向けて世界的な目標となっているSDGsも、これから社会を担う若者を育てる教育現場として避けては通れないテーマとなっています。探求学習とSDGsを組み合わせて、この2つのテーマにおける学習分野のエキスパートとしての地位を確立していこうと考えています!
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ケイスケ |
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CHANGE SCHOO JAPANのソーシャルインパクト(社会課題の解決のために与えた影響を測るための指標)は何ですか?
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トム |
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「僕たちの教育プログラムを届けられた子ども達の人数」です。全国の子どもたちに一人でも多く届けることを目指しています。僕にとって転機となった先述の学生時代の体験や「国際協力」の授業に対しても、「予算のある私立だからできたこと」と見られることも正直言ってありますからね。
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ケイスケ |
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私立に比べて公立の学校は特に予算がなかったり、受験勉強が優先されたりしますもんね。
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トム |
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でも、私立・公立に関わらず、さらに言えば、生まれた場所や環境に関わらず「困っている人の役に立てるかもしれない」「社会に何か変化を起こせるかもしれない」と実感できる機会を届けることが僕の使命だと思っています!
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ケイスケ |
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やっぱり人を行動に駆り立てる一歩は「かもしれない」という一筋の希望なんですね!
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トム |
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そして、僕にとって本当の理想は「誰かの犠牲じゃなく、みんなの幸せの上にある社会」なんです。そしてそのために大切なのは「問題が起きた時に変えられる」社会かどうかだと思っています。
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ケイスケ |
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「変えられる」社会 、ですか?
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トム |
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人が集まって構成される社会の中で、おそらく問題は生まれ続けるとは思うんです。でも誰かが犠牲になっているとわかったら、その人が幸せになるように変えていくことが大切です。その変化を生む原動力になるチェンジメーカーを増やしていくために、この事業に人生をかけて取り組んでいきます!そのためにも、まず第一歩を踏み出すために皆さんの応援が必要です!ご支援をどうか、よろしくお願い致します!
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