
人生をかけて社会課題の解決に挑戦する起業家たち。
「よりよい社会をつくる。そのために何かしたい」
そんな思いのもとに、彼らを応援することによって社会問題の解決を加速させる、その仕組みが「ボーダレス サポーター」です。
2021年6月24日(木)に行われた、オンラインイベント「第1回 新規事業おひろめ会」。
アーカイブ配信もあわせて約300名のお申込みがあったイベントの様子を、サポーター事務局の小川がレポートします。
起業家とつながるオンラインイベント
1.社長 田口よりごあいさつ
当日は100名の参加者のほか、ボーダレスの起業家も20名以上参加し、「これから何が始まるんだろう」といったドキドキした空気の中でスタートしました。
冒頭は、ボーダレスグループ社長の田口がごあいさつ。
”これまで多くの心優しい方から「何かできないか」という声をいただいていましたが、起業家のサポートに精一杯で15年の間そのお声に応えることができませんでした。
社会の空気も少しずつ変わり、いまでは年間10名以上の起業家が誕生するようになりました。
ボーダレスグループはこれまで外部資本を入れずに、先輩起業家からの恩送りという仕組みでやってきました。しかし、これからもっとたくさんの起業家を生み出すために、多くの資金が必要となってきたタイミングで、ボーダレスらしいやり方で皆さまの力をお借りしていこうという初めての試みがボーダレスサポーターです。
頼るのが下手だった僕たちでしたが、サポーターの皆さまのことを身内と思って力をお借りすることで、皆さまと一緒に社会をより良くしていく一つの形になればと思っています。どうぞよろしくお願いします。”
ボーダレスグループにとっての”新しい仕組み”を、ここにいる皆さまと一緒に作っていくんだというワクワクを感じるオープニングでした。
2.新規事業おひろめ会
続いて、ビジネスプランシートを全て公開して起業家自らが事業内容をお話しする「おひろめ会」。
事前アンケートでの「サポーターになって一番楽しみなこと」という回答が最も多かった、参加者の方もお待ちかねの企画です。
今回は松野恵利香が、6月3日に承認されたばかりの事業プランを発表しました。
解決したい社会課題:日本の子どもの精神疾患の増加
事業内容:子どもたち一人ひとりの悩みや変化に気づき、ケアできる学童保育所
「子どもの頃、ちょっとした悩みを誰に相談していましたか?」
松野の問いかけに対し、zoomのチャット内で参加者の方からたくさんのコメントが寄せられました。「お母さんかな」「誰にも相談したことないかも」など参加者の方にも社会問題が自分事化されていきます。
子どもの精神疾患の現状がデータとともに紹介され、その課題を解決する事業モデル「学童保育」の詳細な形態やマーケティングブランが順に説明されていきました。
サポーターの方々からは
「精神疾患の増加の根本原因とは何だと思いますか?」
「世間の施設よりも随分リーズナブルな価格設定ですが、ビジネスとして成り立つのでしょうか?」
「スタッフ教育と継続的な雇用による学童の質の担保が、えりかさんのサービス展開には不可欠だと思います!」
といった質問やアドバイスが寄せられ、一つひとつに松野が丁寧にお答えしました。
オンラインながらも、熱くあたたかい応援とそれにこたえる感謝の気持ちが交差する時間でした。
参加していたグループの起業家からも「すごく温かい空間で僕自身が力をもらえた」という感想がありました。
3.第4出動
続く第2部は、社会起業家から皆さまに向けた「第4出動」です。
「第4出動」とは、ボーダレスの社内で使われている緊急応援要請のこと。アイデアがほしい時やシェア拡散を協力してほしい時などに使われます。
今回は、起業家からサポーターの皆さまへ「いま、知ってほしいこと」「一緒に取り組みたいこと」について直接共有させていただくために、ピープルポート代表の青山明弘が登場しました。
解決したい社会課題:日本に住む難民の居場所(仕事と暮らし)
事業内容:パソコンのリユースおよび販売事業
日本における難民の状況についての説明に始まり、事業に込めた思いや事業モデル転換のエピソードなど、現場で事業をつくってきた起業家ならではのお話をさせていただきました。
その上で、サポーターの皆さまにご協力をお願いしたいことを思い切ってお伝えしたところ、
「リユース事業の3つの軸が腑に落ちました」
「同業他社との価格競争についての対応はどうされていますか」
「難民のみなさんとの言葉の壁ってどう超えているのでしょうか」
などなど、松野の時と同様、熱くあたたかいご質問やコメントがたくさん寄せられました。また、イベント中にZeroPCを購入してくださった方もいて言葉にできない気持ちになりました。
起業家にとっても、事業背景についてしっかりと伝わった感覚と応援の気持ちを受け取れる、とても得がたい場になっていたことが印象的でした。
4.おわりに
最後は、ボーダレス創業者で副社長の鈴木がごあいさつ。
”社名の「ボーダレス」に込めた意味は何だったと思いますか?
国境、常識、既成概念、先入観…それらを超えて、という意味のほかにもう一つ大切な考え方があります。
助けてって言えない社会、助けてと言っても届かない社会。
個人と個人の間にある壁を取っ払って、つなぎ合わせたいという「助け合い」の意味も込めています。
そして、人と人、起業家同士の助け合いの仕組みを作ろうとしてきたのがこのボーダレスグループです。
でも社会を変えるためには、起業家だけでは足りないと思っています。
起業家と一緒に取り組む仲間がいて、それを応援する仲間がいる。そんなより多くの人たちで助け合っていく仕組みを今ならはじめられる!と思いました。
顔が見えて、お互いができることを出し合って、助け合う、そんな仕組みがボーダレスサポーターです。
みんなで役割分担をしながら、一緒に社会づくりをしていきましょう!”
イベントを終えて
参加者の方からは、応援していただく私たちにとっても胸にこみあげる熱いメッセージをいただきました。
「”熱さ”を感じて心が震えました」
「社会問題に対して取り組まずにはいられないという姿勢は、道徳とか良心以前の本源的なものを感じました」
「実際の事例を聞かせていただき、とてもスピード感があると思いました。熱い思いをお持ちの二人によるミッションがとても素晴らしいと思いました」
登壇者の感想

暖かいコメントやご質問、アドバイスもいただき、もっと事業をよくするためにこんなことも考えてみよう!というヒントをたくさんいただきました!嬉しくてコメントを何度も読み直しています。今後ともどうぞよろしくお願いいたします!(松野)
本当にありがとうございました!
自分の無力さを感じることも多いですが、応援いただけることが励みになり、しっかり前を向いて走れます。今後ともよろしくお願いいたします!(青山)
私自身イベントの運営を通して、起業家とサポーターの皆さまがつながることで、1+1=2以上のもっと大きくて温かいエネルギーが生まれる、そんな可能性を感じる場でした!
もっと大きなエネルギーにして社会を変えていけるよう、さらなる改善を図っていこうと思っています!
ボーダレスサポーターとして起業家を応援しませんか?
社会をより良くするために、それぞれがぞれぞれの場所で、できることをする。
そして社会、ちょっと先の未来が少しずつ変わっていく。
「起業家を応援する」ボーダレスサポーターという仕組みを使って、今の自分にできることから始めてみませんか?
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