4月も折り返しを過ぎ、就活が本格的になってきたようです。電車、駅、会社の近く、色んな場所で黒いスーツ姿の人とすれ違います。
(ボーダレスは私服勤務の会社なので、私服でのご来社、大歓迎ですよ!)

さて、会社説明会はやらないことで有名(?)なボーダレスですが、「社会問題を解決するんだ」という学生の方向けに、3月から少人数イベントを実施しています。

今回は、その模様をレポートしますね。

イベント「ビジネスで社会問題を解決する ―社会起業家というキャリア―」

過去3回のイベント参加者は、「学生団体で活動」「NGO・NPOでインターン」「途上国への留学」「ボランティア」 等を通して社会問題に携わってきた人ばかり。

貧困、紛争、難民、農業、環境、地域活性など取り組みたい問題は様々ですが、日本・海外の社会問題を解決したいという思いが共通しています。

そんな参加者の方から特に反響があったのは、この【2つの話】でした。

1.問題解決のアイデアは、まず◯◯から考える

ご参加頂いた皆さんを始め、社会問題を解決したいという学生の方にたくさんお会いします。でも、「どうやって解決するか」というアイデアを具体的に持っていることは、ほとんどありません

「こんな社会問題をなんとかしたいけど、何からやれば良いか決められない」
そう言う人に共通しているのは、そもそも「誰の、どんな状況を、どうしたいか」が曖昧、ということ。

「具体的な誰か」をイメージできていない状態で具体的なアイデアを出すのは、ほぼ不可能。
出せたとしてもだいたい独りよがりで「相手不在」、自己満足的な内容です。ボーダレスでは、「顔が見えない」と一蹴されます。

まずは「こんな場所のこんな状況の人を、こんな状況へと変える」と決めないと、具体的に何をすべきか考えることすらできないし、行動もできません。

例えば、途上国の貧困問題。
ミャンマーの農家
ミャンマーの貧困農家の多くは、仲買人の不当に高いマージンによって十分な収入を得られず、借金で生活しています。農薬による健康被害で病気になる人も少なくありません。

農家の人たちが安定的に収入を得て、毎日ちゃんと食事をとり、子供が学校に通えるような状況にし、健康に生活できるようにしたい。

そのために、農家が持つ技術と土地を活用してどんな作物をつくり、どんな商品にしてどのようにお客様にお届けすればよいか。

ボーダレスの場合、そのアイデアの1つはオーガニックハーブのフェアトレードでした。(AMOMA事業

いきなり「貧困問題」と大きくとらえるのではなく、まずは自分が一番「なんとかしたい」と思う人の状況を具体的にとらえる
その人たちがどうなれば良いかを考えることが、社会問題を解決する具体的なアイデアへの第一歩です。

2. 「走りながら考えろ、走りながら学べ」

4月12日イベントの模様
「○○の問題を解決したい」
その思いはあるのに、自分のレベルでは無理だと思って足が止まっていませんか?

「専門知識を身に着けないといけない」
「特別なスキルがないとできない」

ついつい、学んで知識を身に着けることに時間をかけ、自信がついたら・何かができるようになったら実践に移そうと思ってしまいますよね。

でもこれ、遠回りなんです

経営の勉強ばかりで、経営者になれるでしょうか。
理論を学んでばかりいて、試合に出ずにスポーツ選手になれるでしょうか?
実践があって初めて、スタート地点に立つことができます。そして実践と共に、一生懸命「必要なもの」を勉強する。

学ぶことはとても大切です。でも、「学ぶ」ことだけに時間を割いても状況はなにも変わらないし、困っている人々の状況は更に悪くなるかもしれない。

しかも、いくら学んでも、実践した後になって「学ばなければ」と気付く内容の1/10も学べていないもの。
果たしてそれは、「学んだ」と言えるのでしょうか。

具体的に動かないと、何が必要なのかも分かりません。どれほどの実力が必要なのか、今の実力がどれほどのものか、も。

イベントのスピーカーとして話していた鈴木曰く、「走りながら考えろ、走りながら学べ」。
本気でその問題を解決したいなら、 少しでも早く状況を変えるために、常に最短距離を意識しなければなりませんね。

参考ブログ
『マジな奴ほど、最短距離を突き進め! ~前編~』
『皆の成長を世の中は待ってはくれない。最短で社会起業家になれ!』

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この他にも、
ビジネスとソーシャルビジネスの違い3つ
ビジネスでは解決しづらい社会問題
 &それにも挑む、その方法論は?
・ボーダレスに入社する人の共通点
などなど、参加者からの質問に答える形で、様々なトピックについてお話しました。

本イベントは、5月にも開催します。
社会問題を解決したいと"本気で"思い、行動してきた方のご参加、お待ちしております!

【17卒限定5月イベント】「ビジネスで社会問題を解決するアイデア」に参加する

・2017年卒採用/募集内容の確認、エントリー
【ボーダレス・ジャパン 新卒採用】