
「9割の社会問題はビジネスで解決できる」徹底解説
ボーダレス・ジャパン初の書籍「9割の社会問題はビジネスで解決できる」。
2021年5月の販売から半年で2万部+3,000ダウンロード(22年1月現在)のこの本は、10代の学生から、ビジネスパーソン、経営者、教職員、NPO職員など、幅広い層に読まれています。
「社会のために何かしたい!でもどうしたらいいのか分からない」
この本に関心を持ってくれた方に共通しているのは、そんな思いかもしれません。
・社会問題を解決するビジネスってどういうこと?
・この本を読むと、何が分かるの?読者の感想は?
・タイトルに込めた思いとは?
このブログでは、そんな気になるポイントについて解説していきます。
「社会問題を解決するビジネス」とは
そもそも、社会問題を解決するビジネスって!? そんなものあるの?
そんな疑問を持った方もいることと思います。
貧困問題や国際協力、気候変動、少子高齢化などの社会課題。
こうした問題の解決は、国などの公的機関やNPO(非営利団体)、ボランティアが行うものと考え、そうした団体へ寄付をしている方もいらっしゃるでしょう。
では、もし寄付金や助成金などの外部資金に頼らず、継続的に収益を上げることで経済的に自立しながら社会問題の解決にアプローチを続けることができるとしたら、どうでしょうか。
社会問題の解決を目的とし、その手段としてビジネスを使う。
それを「ソーシャルビジネス」と言います。
そんな「ソーシャルビジネス」だけを行い、16か国で42の事業を展開しているのが、私たち株式会社ボーダレス・ジャパンであり、著者の田口一成はボーダレス・ジャパンの創業者なのです。
『9割の社会問題はビジネスで解決できる』の内容紹介
それでは、この本の内容を見ていきましょう。
この「9割の社会問題はビジネスで解決できる」は、はじめにと5つの章で構成されています。
はじめに
なぜこの本を書いたのか、どんな人にこの本を読んでほしいのか。
ボーダレスグループの簡単な事業紹介とともに、そんなことが書かれています。
この「はじめに」は全文公開されており、こちらからお読みいただけます。
※PDFデータが開きます
第1章 「社会問題を解決するビジネス」を次々と生み出す仕組み
社会起業家が集うボーダレスグループの組織の仕組みを紹介しています。
資金提供の仕組み、それを支える恩送り、株主配当やトップの報酬のルールを定めた定款の前文の意味など。
これまで講演などで、経営者や管理職の方に特に反響の多かったボーダレスグループの仕組み一つひとつを、設計の詳細、導入した意図や効果まで詳しくご紹介しています。
またこの章の最後には、こうした仕組みについて、よくいただく質問と回答をQ&A形式で載せています。
ボーダレスグループの社会起業家たち
第2章 この”仕組み”がどうやって生まれたのか。その実験の歴史
ボーダレス創業から現在までのエピソードをセキララに公開しています。
前章で紹介した仕組みは、どんな試行錯誤(時には大きな失敗も!?)から生まれたのか。
会社がつぶれそうになったエピソードや、著者である田口の唯一の後悔。
ソーシャルビジネスに舵を切るきっかけとなった出来事など。
ビジネスパーソンなら共感する要素が盛りだくさんの読み物パートです。
また起業を考えている方にとっては、一人の起業家の奮闘記としても楽しんでいただけるのではないでしょうか。
第3章 「社会問題を解決するビジネス」の作り方
読者の方が”一番参考になった”というのが、この章。
ここでは、ボーダレスグループの事業承認に実際に使っているシートを公開。
一見するとシンプルなシートを構成する各項目について、その考え方を詳細に解説しています。
社会問題を解決するソーシャルビジネスと、なんちゃってソーシャルビジネスの違いも、この章から掴んでいただけると思います。
このシートは読者特典としてダウンロードできます。
従来のビジネスとは異なる発想から作り上げていくボーダレスのソーシャルビジネスの作り方。あなたの取り組むビジネスを題材にシートを完成させてみるのも面白いかもしれません。
バングラデシュの革工場のメンバー
第4章 ビジネス立ち上げ後の「成功の秘訣」
さて、ビジネスは立ち上がったところからが真のスタートです。
第4章ではボーダレスグループの事業6つを例に挙げ、事業開始後の実例をご紹介しながら、プランを実装していくためのポイントを解説します。
従来のビジネスとソーシャルビジネスで、意思決定において立脚するポイントの違いが腑に落ちるパートです。
最終章 一人ひとりの小さなアクションで、世界は必ず良くなる
最終章では、ボーダレスグループが見据える展望についてご紹介しています。
また、社会起業家になることのほかに、社会のために一人ひとりができることについても、ご紹介しています。
いかがでしょうか。
ボーダレスグループの今を全公開した1冊。
手前味噌ではありますが、かなり盛りだくさんな内容の本だと思います。
日々、それぞれの場所で自分の仕事に懸命に向き合う皆さまへ、次の一歩を踏み出すためのヒントがあることを祈っています。
読んだ人の感想
SNSやメール、または直接の声として、たくさんの方から本の感想をいただきました。
読んでくださった方は、ぜひ「#9割の社会問題はビジネスで解決できる」をつけて感想を投稿してください。
※ 数字の9は半角推奨です。
タイトルの秘密
ところで、タイトルの”9割”にはどんな意味があるの?
そんな質問を受けることがあります。
ビジネスでは解決できない社会問題とはどのようなものなのでしょうか。
「はじめに」でも触れられているように、災害時などの緊急支援は公的なサポートやボランティアが有効と言えるでしょう。
SDGsやESGがよく聞かれるようになった今、まだまだ多くの社会課題が残されています。
貧困、難民、地球温暖化、限界集落、差別偏見…。
そのために何かしたいと思っても、社会問題の多さや原因の複雑さを前に無力感を感じてしまう人も少なくありません。
地球温暖化の解決を目的とした電力事業「ハチドリ電力」のメッセージ
公的な支援や、NPO・NGO、ボランティアはもちろんこれからも重要な役割を果たすでしょう。
でも、それらの問題は本当にビジネスでは解決できないのでしょうか。
そして、ビジネスは変わらないままで良いのでしょうか。
社会問題の解決に挑戦する社会起業家の数だけ、社会問題は確実に解決に向かっていくと私たちは信じています。
だからこそ、社会のために何かしたいというその挑戦をサポートする会社が、私たちボーダレス・ジャパンなのです。
こちらはボーダレス・ジャパンの目指すビジネス像を紹介した動画です。
ボーダレス・ジャパン主催「JAPAN ソーシャルビジネスサミット」オープニング映像
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ソーシャルビジネスの作り方を学ぶ:社会起業家養成「ボーダレスアカデミー」
ぜひご自分にあったステップを見つけて、第一歩を踏み出してみてください。
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▼ボーダレスマガジンVol.60(2021.12.21)
「ソーシャル×ビジネスの現在地。ボーダレスグループが目指すもの」はこちら
社会起業家のオススメ書籍も紹介!
ボーダレスグループの起業家おすすめの書籍をまとめた『ボーダレスの本棚』を公開しています。
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