
【本記事はボーダレスグループのメールマガジンより転載:ご登録はこちらから】
『シェアハウス事業』を展開するボーダレスハウス株式会社。その管理物件の数は現在※3ヵ国、120施設に拡大し、利用者の数は1万人を超えるまでになりました。(※2019年11月現在の数)
関西エリアでは、もっと入居者さんへのサービスを向上させ、新しい仕掛けにチャレンジしていくために、今秋新メンバーを募集することになりました。そこで今回は副社長山本さんに、新メンバーに期待すること、ボーダレスハウスのこれからについて、じっくり話を聞いてきました。
\今回お話を聞いたのは/
ボーダレスハウス株式会社 副社長・山本崇人(タカト)
関西エリア統括マネージャー。「知らない環境に飛び込むことってたまらなくワクワクする!」と語る彼は、大好きだった国際交流を仕事にし、事業計画や物件開発、予算管理、プロモーションやマーケティングなどを幅広い業務を担当。今日も大阪・神戸・京都を奔走中。
聞き手/ライター タニガワ
身近にある問題を、言葉の力で良い方向にもっていけないか、と模索中のフリーライター。京都好きが高じて就職までした過去があり、魅力的な仕事内容に終始、前のめり気味でインタビューしてきました。
京都6ハウスをただ管理するのではなく、そのコミュニティを作っていく仕事
タニガワ
今日はよろしくお願いします。早速ですが、タイトルを見ただけでもう、楽しそうな職種の募集!早く詳細を聞きたいのですが、ボーダレスハウスをはじめて知った方のために、事業のことをまずは教えてください。
タカト
ボーダレスハウスは、外国人と日本人が一緒に暮らすシェアハウスを全国で展開しています。ひとつ屋根の下で生活を共にすることでお互いの文化や価値観を深く理解しあい(多文化共生)、差別や偏見のない人間関係を築いていくことを目指しています。
タニガワ
今回の募集は、そのなかで関西・京都での「事業開発メンバー」を募集するということですよね。早速、詳しい仕事内容について教えてください。
タカト
京都市内には現在6ハウスがあり、様々な国の方が96名、暮らしています。そこで、入退去の管理、内見の実施、また各ハウスでのまとめ役“コミュニティメーカー”さんとの面談や、入居者さんの間で何かあったら間に入って調整したり。各コミュニティにぐっと入っていただき、京都の入居者さんみんなにとっての“頼りたい人”になってもらいたいと思っています。それに加え、京都エリアの事業を推進するマーケティング面も担っていただきます。
(京都エリアのシェアハウス 京都上賀茂・京都衣笠・京都花園・京都西院①②・京都鞍馬口)
タニガワ
京都にある6ハウスのコミュニティを運営しながら、いろんな国の人の暮らしを良くしていくお仕事なんですね。応募に必要な条件や、入居者さんとの関係づくりについて聞きたいです。
タカト
まず、コミュニケーションは英語で行うので、英語を仕事にしたい、国際交流が好き、というのは前提条件ですが、それよりも重視したいポイントは、【人のこと、に深く興味が持てるかどうか】なんです。僕らがやっていることは、シェアハウスの管理というだけでない『コミュニティづくり』。だから入居者さんは、一緒にコミュニティをつくっていく仲間と捉え、『パートナー』と呼んでいます。例えば、文化の違いから問題があがることもありますが、じゃあどうすれば共存できるか、を一緒に考えます。間違っていることは、個人としてしっかりと意見しますし、相談を受けたなら、その人にとって本当にベストな選択を一緒に考え、そっと背中を押すことも大切ですね。
実は入居者だった僕だからこそ、見えてくること
タニガワ
聞いていると、サービスを提供する側と受ける側、という関係ではない、出会った“一個人として”真剣に向き合っているんですね。ところで、もともとは超・人見知りというタカトさんご自身も以前は入居者さんだったとか。なぜボーダレスハウスに入居していたんですか?
タカト
生まれ育った大阪から東京へ進学したときに、『新しい環境に飛び込むのってなんて楽しいんや!』って感じたんです。大阪は大好きだったんですが、知らない場所に漠然と憧れがあったんですよね。そしてさらに在学中に1年留学しました。留学先の寮でいろんな国の人と交流するのがもう本当、刺激的で!国際交流が日本でできる場所を、と調べているうちにボーダレスハウスに行き着き、もう即決、帰国後すぐ入居しました。
タニガワ
タカトさんの雰囲気ならすぐお友達もできそうですし、シェアハウス生活をさぞエンジョイ…されたんでしょうね
タカト
それが…最初から誰とでも打ち解ける性格ではないので、はじめのうちはコミュニティに入っていけず苦労しました。とりあえず名前覚えんとな、と思ってリビングにもうずっといましたもん。自然と顔と名前もお互いにわかってきて、ようやく輪に入れたのが2か月後。
タニガワ
それは意外!でもその経験からうまれる視点も、きっと今の運営にいきてきているんですね
タカト
そうですね。結局2年半、ボーダレスハウスに住み、出会った仲間とはいまだに連絡をとったり互いの近況をSNSでシェアしたり。頻繁には会えないけど深いつながりができています。入居者の立場だったからこそ見えてくることもありますね。
海外の人を「知らない」だけで生まれる、差別や偏見をなくすために。僕らが京都からはじめた、新しい手段
タニガワ
国の違いとか関係なくひとつのコミュニティとして、個人とつながっていくイメージですね。新メンバーとチャレンジしていきたい事はありますか?
タカト
今回、新メンバーの方には日々のオペレーションにとどまらず、京都にあるシェアハウスならではのイベント企画やプロモーション策定について、一緒に取り組んでいきたいとおもっています。“事業開発”という言葉だと堅いですが、ゆくゆくは、京都エリアを統括していただき新しいことにチャレンジしていく「リーダー候補」の募集なんです。
タニガワ
京都の現在の取り組みや、そのビジョンについて教えてください
タカト
京都・上賀茂ハウスではハウスのなかでの国際交流と合わせて『+地域交流』に力を入れています。ハウスでの限られた年齢層間のコミュニティを作る、という今までのカタチに加え、『地域の方とハウスの入居者が交流する』ということです。
タカト
実はこの上賀茂エリアは、昔からここにずっと住んでいる“ローカルな人”が多いんです。だから最初は、シェアハウスができることに反対を受けました。外国人に対して「知らない」ことから偏見が生まれていたんです。でもスタッフが地域の方々と交流を深め、町内会へ出席したり、ローカルな繋がりを地道につくっていくことで、少しずつ理解を得られ、今では、入居しているパートナーさんがご近所に遊びにいってごはんをおご馳走になっていたり(笑)、学童保育に顔を出したり地域の運動会へも参加するまでに。そんな国際交流の“いい関係”が自然と生まれています。
►動画はこちらからもご覧いただけます
タニガワ
すごくあったかい雰囲気が伝わる動画!入居しているパートナーさんもエリアの方々も本当にいい笑顔!そうか、国際交流ってハウスの中だけにとどまらず、こうしてどんどん広げて行けるものなんですね。
タカト
そうですよね。僕たちボーダレスハウスの目的は、「差別偏見をなくすこと」。
この事例のように、地域交流によって海外の人といままで接点がなかった人たちに、ぐっと溶け込んでいくアクションはとても事業として意義深いものです。新しいメンバーにはどんどんトライしていってほしいと思います。
タカト
これからボーダレスハウスの京都エリアが目指すのは、「多文化共生ハウス」なだけでない、「多文化共生の地域づくり」。ボーダレスハウスを真ん中に、地域の人たちが国際交流に興味を持ち、関わっていけたらなと考えています。この命題に、新メンバーと一緒にわくわくして、取り組んでいきたいですね!
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