
「産休育休制度あり」
「時短勤務可能」
「残業なし」
近年の求人サイトには、上記のような文言とともに“子育て中のママ”向けの特集が組まれているのをよく見かけます。夫婦共働きが珍しいことではなくなり、誰もが家庭でも社会でも活躍できるようになりつつある昨今。育児と仕事が両立できる環境を求めることは、なんら特別なことではなくなりました。
しかし「子育て中のママを応援します」とうたいつつ、あくまで法制度の中での取り組みにとどまっていたり、実は子育て中の人とそうでない人の間に温度差があったりする……、なんて話も耳にします。これで本当に育児と仕事が両立できる環境だと言えるのでしょうか?
「私たちはママたちに“一番の味方”だと思ってもらえる存在になりたいので、自分たちの働きやすさにもとことんこだわるんです。」
こう話してくれたのは、母乳育児専門ブランド『AMOMA』の代表 東郷さん。
今回は“ママも赤ちゃんも笑顔になる世の中を目指す”企業で働くママたちのリアルに迫るべく、東郷さんと社員の野口さん、高原さん、寺師さんに話を聞きました。
<目次>
入社のきっかけは、自分と家族の幸せのため
ママだから当たり前に続けている、休み方
AMOMAの輪を、かかわる人みんなと大きくしていきたい
入社のきっかけは、自分と家族の幸せのため
AMOMAは、社会問題をビジネスで解決する“ソーシャルビジネス”のプラットホーム企業ボーダレス・ジャパンのグループ会社です。
そんなAMOMAの事業紹介ページに掲げられているのは、「オーガニックハーブの契約栽培でミャンマーの貧困農家を支える」と壮大なビジョン。社会貢献度の高い仕事はできそうですが、育児と仕事の両立とは結び付きにくい印象があります。
そこでまずは皆さんに、入社したきっかけを聞いてみました。
私はAMOMAから出ていた求人に「育児をしながら働きやすそうだな」と感じて応募しました。一応AMOMAの事業を調べてミャンマーの貧困農家が抱える課題はおさえて面接にはのぞみましたが、実際のところ、最初は家庭、生活第一でしたね。
私は今でこそイベントやラジオの企画をしている立場ですが、元々は受注担当のコールセンターのパートだったんです。次男の育児が落ち着いたから少しでも長く勤められる会社を探していたら、子育て中のママにも優しそうな会社があるじゃんと思って。
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実はAMOMAをはじめボーダレスグループの会社への応募を検討している人の中には、「社会問題への意識がそんなに高くないし……」と入社のハードルの高さを感じてしまうという声も多いんだとか。(ボーダレス・ジャパン人事 石川さん談)
しかし社員さんたちがAMOMAに応募した動機はあくまで、“自分と家族の幸せ”がかなうかどうか。誰もが就職活動の時に大切にする基準となんら変わりません。
ママだから当たり前に続けている、休み方
では実際に、自分と家族の幸せを求めAMOMAに入社した社員の皆さんは、思い描いた働き方ができているのでしょうか?
子育て中の人間にとっては、本当に働きやすい環境ですよ。子どもが体調を崩した時には「帰っていいよ」ではなく「早く帰りなよ」と帰宅を急かされるほどです。また以前の勤務先では、子どものためとはいえ早退することに申し訳なさを強く感じていましたが、AMOMAには「申し訳ない」と思わせない雰囲気があるというか。仕事を持ち帰ることはもちろん、子どもを見守りながら仕事のことが頭から離れないなんてこともありません。
仕事に来たいと言ってくれるのは社長としてなによりもうれしいこと。だけど子どもや家族のことを心配しながら働くって、しんどいですよね。だから子どもになにかあった時はしっかりと休んで、復帰してから自分にできることを考えてもらった方がいいなと思いますね。
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子どもには不測の事態がつきもの。特に小さい頃は、急な発熱による保育園からのお呼び出しもあると思います。そんな時に仕事の引継ぎをドタバタと済ませ「申し訳ありません」と同僚に謝りながら帰宅した経験を持つ人もいるのではないでしょうか? そんな大切な子どものための行動にどこか後ろめたさがあるという違和感を、AMOMAではいだくことがないのだそう。
また子どものことで休みを取りたいシーンは他にも。例えば、幼稚園や学校の行事。子どもの意外な一面、成長を見る大チャンスでもある学校行事は、できることなら全て参加したいもの。
学校行事で休みを取ることも、AMOMAでは当たり前。しかもAMOMAはメンバー同士の住んでいる地域が近く、子どもたちの通う学校や学区が一緒で行事の日程が被ることも珍しくないんです。でもその日程が被るからといって、誰かが子どもの行事への参加を我慢することはありません。
“ゆずりあい”ではなく“支えあい”。
AMOMAで働くメンバーの皆さんの中には、自分が相手の立場に立って考える姿勢があるように感じました。
AMOMAには、子どもを、家族を、日々の生活を大切に考えるママたちが集うからこそ当たり前に続けている、育児世代が真に求める“働き方”、というより“休み方”が整っています。そしてその休み方には、今AMOMAで働くママたちの想いや視点がしっかりといかされているのです。
(オシャレでゆったりできるレストエリア。夏休みには……!?)
また、子連れ出勤を7年前から推奨しているAMOMA。そのため夏休みなどの長期休暇には、お母さんのデスクの横で宿題をしたり、オフィスのソファに腰掛けて友達とゲームを楽しんだりする子どもたちの姿がみられます。
AMOMAの働きやすさはこちらでも⇒「AMOMAの夏休みの風物詩?子連れ出勤の様子をレポートします!」
AMOMAの輪を、かかわる人みんなと大きくしていきたい
子育てをする自分たちがいきいきと働ける環境をつくっているAMOMA。その心は、ハーブティーなどの商品作りにもいかされています。
そんなAMOMAは、2019年の6月にブランドの全面リニューアルを実施。母乳育児専門のブランドとして新たな一歩を踏み出しました。
(2019年6月、WEBサイトを一新!)
しかしAMOMAのハーブティーは全国の産婦人科でも取り扱われており、ネット通販でも毎月たくさんの注文が寄せられるほど、すでに多くの方に利用されている商品。にもかかわらず、ブランドのリニューアルをしたのはなぜなのでしょうか?
これまでのAMOMAは“ミルクアップブレンド”や“ミルクスルーブレンド”など、ハーブティーの名前は知れ渡っているもののどんな会社がつくっているかについてはあまり認知されていませんでした。でも私たちは、お客さまと商品を“売る買う”だけの関係にとどまりたくなくて。
本当に心から母乳育児に悩むママたちに寄り添うためにはどうしたらいいだろうと考えた時に、きちんとブランドを知って、好きになってもらう必要があるなと思ったんです。だから全国のママたちとつながり続けるブランドを目指すため、新たな取り組みを始めることにしました。
(AMOMAで人気のハーブティー。お悩みに応じて自分に合ったブレンドを選べる)
東郷さんが言うようにリニューアル後のAMOMAでは、ラジオや動画配信での情報発信、電話やチャットで母乳育児について気軽に相談できる“母乳なんでも相談室”、直接お客さまと交流を深める座談会などの取り組みを開始。母乳育児をはじめとするいろんな悩みを持つママたちに寄り添うために、これまでのAMOMAにはなかったあらゆるアプローチからのサービスをつくっている真っ最中なのです。
私はラジオやイベント担当していますが、この新たな取り組みがAMOMAの目指す“ママたちとつながり続けるブランド”になるための正解かどうかなんて分かっていません(笑)。
でも、ママたちとのつながりが強くなったことだけは確かです。以前、商品を使ってくださっているママたちと座談会をしたのですが、このときに商品に対するコメントだけでなく、今のママたちの母乳育児の大変さをたくさん聞けたんです。私たちが育児をしていた頃とは違う悩みに直接ふれたことで、本当に必要とされているサービスについて考えることができました。
この経験から私は、AMOMAをメンバーだけでなくお客さまやパートナー(外注先)さんと一緒に大きくしていきたいと思っています。
(高原さんがパーソナリティーを務めるラジオ)
座談会では、ママ同士が楽しく交流している姿も目にしました。私はこの様子を見て、AMOMAを子育てに悩む人同士がつながれる場所にもしていけたらいいなと考えています。
また子どもが成長するにつれて、ママたちにはその時その時の悩みが生まれるはず。今は妊娠中の方や授乳中の方に向けた商品や情報を届けていますが、これからは子育てステージ、さらにはママがひとりの人として人生を歩んでいく中での良きパートナーのような存在にもなれたらと。
まだまだAMOMAで実現したいことは、たくさんあります。でも今の私たちには、AMOMAの輪を広げていくための力がまだまだ足りないんです。だから、私たちにない“ママ視点”を持つ人と一緒に、新しいAMOMAをもっともっと大きくしていけたらと思っています。
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AMOMAを、子育てをする人たちにとって大切な場所にしていきたい。
こんなあたたかな想いを持つ、AMOMAのメンバー。その想いを実現するには、新たな仲間が必要だと言います。
ブランドを多くの人に広げるためには、マーケティングの力が必要です。マーケティングはWEBサイトの運営や販促物の制作、広告の企画など多岐に渡る上、思った通りの結果が出ないこともある難しい仕事。しかし、一生懸命企画した施策が結果に結びついたときに、「ママと子どもたちの役に立った」という実感を真っ先に実感できる仕事でもあるんです。
もちろんECサイトの運営やマーケティング全般の経験があるに越したことはありませんが、それ以上に大切なのは“お客さまの気持ちになって、考え動く”こと。このお客さまにはもちろんAMOMAで働くメンバーも含まれています。つまりAMOMAでのマーケティングには、もしかしたらあなたの育児経験がいきるんです。
(現在掲載中のAMOMA求人。確かに仕事内容にハードルの高さがあるかも……。でも少しずつできることを増やしていけばOK!)
AMOMAのメンバーは、最初はなにもかも分からない素人でしたし、今もそういう部分はあります。しかしメンバー同士、お互いを大切に支えあうカルチャーがあるので、失敗しても「さあ、次!」と動き出せるんです。
AMOMAは、リスタートを良しとする会社なんです。私はこれまでに何度も「いつメンバーに見捨てられてもおかしくないな」という失敗をしてきました。AMOMAのメンバーはそんな私を諦めずに、足りない部分はしっかりと指摘しアドバイスをくれるだけでなく、変化した部分をめちゃくちゃ認めてくれるんです。
実は私も、入社後すぐに産婦人科向けのリサーチや営業活動、冊子などのデザインディレクションを担当するリーダーになりましたが、いっぱいいっぱいになり普通のメンバーに戻してほしいとお願いして今に至ります。AMOMAは、新しいことに挑戦できるだけでなく、困難にぶつかった時にはきちんとその人と向き合い、次の一歩を踏み出すサポートをしてくれる会社。大変なことはありますが、それでもママや子どもたちの笑顔のために仲間と一緒に新しいことに挑める今が、とにかく楽しいんです。
たぶん私は、AMOMAに入っていなければ“ただのおばさん”だったと思います。それがこの会社に入ったことで、育児のスキルに加え、“ママと赤ちゃんの役に立つ”仕事のスキルが身についたんです。それこそ最初は家庭と生活を考えての入社だったのに、パートから社長になりましたし(笑)。
しかも仕事のスキルは、メンバー同士のつながりだけでなく、お客さまやパートナーさんたちとのつながりによって身についたものだと思っていて。他のメンバーもそうで、例えばカスタマーさんはお客さまに電話をかけて相談にのるようになってから、「自分がお客さまのためにできることは何か」を常に考えるようになりました。このようにお客さまの「ありがとう」がダイレクトに届く環境が、メンバーの新たな挑戦への一歩を踏み出させてくれるんです。
なにより私は、母として子どもに語りたくなる仕事ができていることが誇りなんですよ。
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AMOMAで働くのは、家族を、子どもを、日々の生活を大切にしている普通のママばかり。
普通のママだからこそ、母乳育児に悩むママたちをはじめ、世の中の子育てに悩む人に寄り添うサービスを真剣に考え実践できているのだと思います。
「子育ても家庭も仕事も、大切にしたい!」
「自分の育児経験を仕事にいかしてみたい!」
「子どもに誇れる仕事がしたい!」
このような気持ちをお持ちの方がいたら、AMOMAの仲間になりませんか?
どんな働き方が理想か、仕事でどんな想いを実現していきたいか、まずは気軽に語り合いましょう!
AMOMAのWEBマーケター求人はこちら⇒目指せ、発展途上国の貧困農家の収入UP!マーケティングメンバー募集(子育てママ歓迎)
インタビュー・執筆 / クリス
福岡在住のフリーライター。ボーダレス・ジャパンを4ヶ月で退職し、いまはパートナーとしてインタビューや執筆を手掛ける。愛猫“雛”をおなかに乗せソファに寝っ転がってアニメを見たりマンガを読んだりする時間が至福。仕事よりもこちらに時間を割きすぎる傾向があるが、やるべきことはやる。企業の採用コンテンツやブライダル、エンタメなどのメディアでも執筆。