ボーダレスグループで成果を上げた(=ホームランを打った)メンバーの活躍を紹介する企画【HOMERUN】
今回はボーダレスキャリアから第5号ホームランです。バッターは、日々、課題を抱える若い世代と全力で向き合う、就活パートナー 八鍬ひかり(やくわ ひかり)さん(以後ヒカリさん)です。

HOMERUN
悩む求職者のそばに。働くことから「生きる楽しさ」を伝えたい

 

■HRができるまで
今回のお話 ボーダレスキャリアの提供する就労支援サービス “ステップ就職” は、一般的なものとはすこし違います。というのも、その主な利用者は、いじめや虐待、不登校などの過去を抱え、自分は社会にもう必要ないのではないか、と悩んだ経験をもつ若い世代がほとんど。
働くことに大きな不安を抱えながらも『やっぱり働きたい』と奮起した、その一歩を全力でサポートする事業です。

今回のホームランでは、そんな求職者の方々を<就職へとつなげた人数No.1>就活パートナーのヒカリさんへ仕事への想いをじっくりインタビューしてきました。

 

じっくり向き合い“本当の気持ち”にたどり着く、関係づくり

—ヒカリさんの仕事内容は、求職者さんとの面談に始まり、面接対策、企業への見学同行や企業対応まで。いろんな業務を担当されているんですね。求職者さんとはどのようにコミュニケ―ションを深めていくのですか?

ヒカリさん「まずはじめの面談では、『心のバリアを解くこと』を目標に、話しやすい雰囲気づくりをし、時間をかけ行っています。(ときには三時間に及ぶこともあるとか!)

面談では、求職者さんの好きなことや苦手なことについて深く掘り下げていくのですが、特に好きなことについて話しているときには、その方の本来の雰囲気や発するコミュニケーションの量、『こんな風に笑うんだな』ってことに気づけたりして。そして、生い立ち背景や抱えている不安について触れていくうち、その方の“考え方の軸”にたどり着くことができます。

そこから強みを一緒に見いだしていくんです。『その強みを活かしながら働くには、どうしていこうか』って、とことん話し合い、求職者さんの口から『実はこんなことにも興味があって、やってみたいんだよね』って内なる想いがでてきたら、やった!って(ガッツポーズ)。その本当の気持ちを私が何とかして引っ張りたい!と思っています。」

—働くことに不安を感じたり、離職を繰り返してしまう若い世代。そんな、悩みを抱えた方々と日々接するうえで特に気を付けていることはありますか?

ヒカリさん「そうですね。皆さん悩んでいるので、途中で急に不安になられることもありますが、そんな時にはじっくり話を聞きます。そうして“自分の想いを受け取ってくれる人がいる”と感じてもらいたいんですよね。

あとは、その方個人の特性に合ったフォローを念入りに重ねるようにしています。就業後に『その後どうですか』って電話やメッセージをするなかでもし、問題があったなら、ひとりで抱え込まないよう一緒に解決方法を考えたり、課題が見つかったのなら『●●までにできるようになろう』って一緒に目標設定をしたり。紹介して終わり、じゃなくって、その先も一緒に歩んでいくんです。」

 

「あなたはすごい」出会ったひとりの人として、本音で向き合いたい

—日々、若い世代の悩みに向き合うヒカリさんですが、ご自身は今まで立ち止まった経験はありますか?

ヒカリさん「あります。中学3年生のころ、辛い出来事があって、どう生きていけばいいのか葛藤しました。その当時はもう、自分を否定し、苦しい日々を過ごしていました。でもこの経験があることで、今、目の前にいる『自信がない、不安…』という想いをもった求職者さんの気持ちに寄り添うことはできるんじゃないかなって思うんです。

お一人お一人に今までの人生のストーリーがあります。だから“紹介会社の人”として事務的な対応をするんじゃなくて、“出会った一人の人”として、その方の歩みに敬意を払いながら同じ視点で接するんだって決めています。どんなに控えめな方でも、お話のなかで長所を見出せたなら『あなたはすごい』と言葉に出して、本音で向き合っていく―これからもそんな関係性を築いていきたいと思っています。」

“自分ではどうしようもできない環境のなか、悩むこどもたちへ生き方の多様性を知ってもらうことで『生きるのも悪くないかも』と思える社会にしていきたい” そんなビジョンを持つヒカリさんは、ボーダレスに入社後、ミャンマーの事業 ボーダレスファームでの勤務を終え、日本に帰国することに。でも次になぜボーダレスキャリアにジョインすることになったのですか?

ヒカリさん「帰国前、ボス(代表田口)に今後について相談したら、こう言われたんです。

『今、ボーダレスに、いちばん“人と向き合う体力”がつけられる事業があるよ』 って。はっきり言って、ボーダレスキャリアは想定外の提案でした。人間が変わる瞬間に立ち会うって、なかなか大変そう。でも確かに体力つきそうだな、よし、やってみよう!って。」

—実は、ボーダレスキャリアの代表高橋にも話を聞いてみると、初めて会ったときのヒカリさんの印象は今とは大きく違っていたそうで…

代表高橋「はじめて会ったときに実は、『何を考えているかよくわからないな』と思ったんです(笑)感情をあまり表に出さないタイプなのかなって。でも実際に一緒に働くうち、驚かされる場面に多く出会いました。
それは、あまりにも『動じない』ということ(笑)。皆が思わず慌ててしまうような事態があったとしても、彼女だけは動じない。何というか、ブレない不思議な強さがあるんですよね。
しばらくしてから、過去に辛い経験をし生きることに葛藤したという話を聞いて、納得感がありました。動じない彼女の強さの奥には乗り越えてきた過去が確かにあって、それが今の彼女のブレない軸を作りあげたんだな、と。」

 

—ヒカリさんは求職者さんからの面談の指名が多いとも聞いたのですが、高橋さんから見て、今回のホームラン「就職につなげた人数NO.1」の裏にある、普段の面談の様子ってどんな印象なのでしょうか?

代表高橋「彼女は、目の前にいる人の話をまるごと受けいれます。ただ話を聞いて、聞いて。そして時に自分から言いたい事が出てきたとしても、目の前の方にとって、今それを言うことがいいのかどうかじっくりと考えるんです。結局、言う、という選択をすることもあれば、言葉をしまいこむことも。すべて相手の行動や思考の傾向を鑑みて、判断している。その絶妙なバランスって本当勉強になるんですよね。はじめの印象とは違い(笑)、今では本当に頼もしい存在なんです。」

 

その方の人生が、より良いものになるように

―最後にヒカリさん、今後のビジョンについて聞かせてください

ヒカリさん「ボーダレスキャリアが目指すのは『不遇な環境で育ち離職を繰り返す若者が、働くことを通して将来に希望をもって生きられる社会をつくること』
それを実現するためにはまず、目の前にいる求職者さんお一人お一人の人生が良いものになるように、しっかりと向き合い続けていきたいです。そしていつか“レールに乗れない”と思う若者が出てこないような、多様な生き方を受容できる社会づくりをしたいです。
具体的には、進路の選択を控えて戸惑っている中学生くらいのこどもたちに向けて、『今、あなたが見ているよりも、もっともっと世界は広いんだ。いろんな生き方があって良いし、多様性があってあたりまえなんだよ』って導いていけるようなアクションができたらと思っています。

・・・

 

「私、たとえ短い期間のお付き合いであっても、就職という一つの人生の節目をご一緒するならば、そこに『もっとこうすればよかった』なんて後悔を残したくないんです。どんなに小さなものでもそれは人生の後悔に繋がる気がしちゃうんですよね。だからやっぱり大変だとしても、いつも全力で向き合っていたいんです。」

―そう話しながらにっこりとするヒカリさん。自分の弱さと向き合った過去があるからこそ、求職者の方の本質も弱い部分もすべてを受け入れられる—インタビューを通して、その伴走していく覚悟と心強さを感じました。
就職支援を超えた、その人の人生まるごと支援するこの姿勢、文句なしの第5号ホームランに認定です!

 

HOMERUN!
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