
ボーダレスで先月からスタートした新企画「HOMERUN」。
ボーダレスグループで成果を上げた(=ホームランを打った)メンバーの活躍を紹介していきます。
今回は、オーガニックハーブティーやアロマオイルを販売する、ママと赤ちゃんのためのナチュラルブランドAMOMAから第2号ホームランが放たれました。バッターは、AMOMA出荷部門14名のメンバーの頼れる司令塔、西野真由美さんです!
HOMERUN!
ギフト包装をリニューアル!お客様も、会社も嬉しい品質の向上とコストカットを同時に実現!
『ギフト』だからこそ、とことんこだわり尽くす
■HRができるまで
―ある日、出荷作業を終えた西野さん。パートナー企業の方との話のなかで、ギフト用の2つの資材のわずかな値上げを耳にします。かねてより、「ギフト」には特に強いこだわりがあった西野さんは、AMOMAギフトがもっとよくなる工夫ができないかー考え始めます。
西野さん
「一日に何件もの出荷をしていくなかでも、そのひとつひとつにはお客様の想いがあるんですよね。そのなかでもギフト商品にあるのは、『AMOMAの商品を大切な誰かに贈りたい』というお客様の想い。わたしたちはそんな想いをしっかり届けるのが仕事だと思うんです。商品を入れるときやリボンを結ぶとき、箱にシールを貼るとき。そんな手作業ひとつひとつを丁寧にしたいんですよね。」
―AMOMAのギフトは黄色の窓付きの袋にリボンでかわいくラッピングされ、AMOMAのマークが刻まれたかわいいデザイン。エコの観点よりシンプルな配送箱に入れ出荷されています。このギフト袋と配送箱を西野さんはいま一度考えてみよう、と決めました。
西野さん
「せっかくなので今までの課題も改善したくて、パートナー企業の方へご相談してみることにしました。
【ギフト包装で改善したかったところ】
① AMOMAギフト袋:たまに透明の窓あき部分にわずかな汚れがある場合が。もちろん使用できないので都度外していましたが、万一、お客様にお届けするものに混じっては絶対にいけないですからね。
② ギフト配送箱:エコの観点からシンプルな通常の段ボールを使用していましたが、箱を閉じるときに形状の都合でテープをたくさん使わねばならないのが難点でした。
―譲れない『ギフト』への想い、どうやったらコストを抑え、お客様に満足いただけるものができるのか。西野さんは、違う会社にも見積をとり、安くなるのかと同時にさらに良い改良ができないか、ギフトへの想いを伝え、比較しながら考えてみることにしました。とことんこだわる。値上げするから仕方ない、で終わらせません。
そうしてできたのが、こちらです。
AMOMAギフト袋
▶1枚あたり25円もカット!(年間消費数に換算するとこれだけで200,000円のカット)
なのに、譲れない『きれいさ』が向上!袋の工程を変えたことで、汚れがなくなったのはもちろん、以前よりも厚みがあって高級感のある紙質に生まれ変わりました。
(各写真左がリニューアル後)
ギフト配送箱
▶単価1円カット!(年間消費数に換算するとこれだけで56,000円のカット)
そのうえ、段ボールの形状に新たな工夫をし、梱包時のテープの量は少なく済むうえ、お客様が開封しやすいタイプに生まれ変わりました。
―改良後の2つの資材。「梱包時にテープを調整しやすい!」「見栄えがよく、時短!」と、出荷チームメンバーからの評判は上々の様子。
今回の値上げのニュースに影響をうけるどころか、皆の仕事がもっと良くなるきっかけに変えちゃった西野さん。
きっと、忙しい毎日のなかで、問題意識をもたず受け入れていたならば、何も変わってないこと。
でもそこでひとつ立ち止まってチャンスに変えようとする視点をもつことで、どんどん業務改善をしていける。
「お客様のギフトにかける想いを預かっている」という西野さんのプロ意識、今回文句なしの第2号ホームラン、認定です!
みんなの頼れる橋渡し役
―「ホームランってこんな小さなことでもいいんですかね」と控えめだった西野さん。彼女とAMOMAの出会いは7年前。実はパートタイムから社員になり、またパートタイムに戻ったというキャリアがあります。取材をするなかでもっと知りたくなったわたしは、西野さんとはほぼ同期入社、長く一緒にAMOMAで肩を並べてきたパートナー 東郷さんにもお話を聞いてみました。
東郷さん
「今回のリニューアル提案は相談を受けたときから信頼してお任せしています。それは、彼女の仕事のやり方を見てきたからこそ。お客様のこと、働くメンバーのことを一番に考えて、ベストな方法で話を通すきめ細やかさがある方なんですよ。」
東郷さん
「わたしたちAMOMAって、1階チームと2階チームでフロアが離れているんですよね。お互いにコミュニケーションに気を付けてはいても、やっぱり距離を感じることがあったんです。そこをうまくつないでくださるのが西野さん。彼女がいるだけでチームの雰囲気ががらっと変わるんです。社員の立場も、出荷作業のパートさんの立場も両方経験しているからこそ、見えてくるものや、気付けることがたくさんあるんですよね。」
―社員の時代を経たからこそ、その業務量も、会社のどんどん変わっていくスピード感も熟知しています。双方の立場になって、かみ砕いて伝えたり、解決策を導くことができたり。西野さんはAMOMAメンバーみんなの頼れる橋渡し役、なんですね。(なんと西野さん…ボスには親方って呼ばれているとか…!)笑
東郷さん
「1か月に20000件弱のご注文をいただくわたしたちですが、出荷作業はすべてバーコードではなく人の手で作業しているんです。そんななか、現在(取材当時)3か月のあいだ、出荷ミスはゼロ。これは驚異的な数字なんですよ。
たとえ、出荷ミスがあったときも、西野さんはああ仕方ない、ではなく、同じミスが起きないようにするにはどうしたらいいのかしっかり検証をしていて。そんな、ミスからどんどん学び、工夫をしていく姿勢にはみんな、学ぶことがたくさんなんです。わたしたちの仕事のなかでは、“お客様に届くとき”っていちばん大切な場面なんですよね。その場面をお任せしている出荷メンバーのみんなも、まとめる西野さんもAMOMAにとって、なくてはならない存在なんですよ。」
結局わたし、仕事が好きなんでしょうね。
―西野さんが仕事をしていて一番やりがいを感じるのってどんなときですか?
西野さん
「やっぱり “出荷ミスがゼロ!”の結果が出たときはすごい達成感です。やった~(万歳ポーズ)って。
でもね、そこで気が抜くことがないように、みんなに声をかけて、また気持ち新たに引き締めてやっていくんです。
仕事をしていて何か問題が起きたりすると、すぐ解決したい性分なんですよ。すぐに答えが見つからなくても動き出したいんです。そうやって考えていると自宅で食器洗ってたり、掃除してるときに『あっ!もっとこうすればみんなやりやすくなるじゃないの!』って突然ひらめいて、カタチにしなきゃ!ってなるんですよね(笑)なんだか考えを巡らせるのが癖みたいになっちゃってね。なんででしょう。やっぱりわたし、仕事が好きなんでしょうねえ。」
―いつもチームとしての働き方を考えている、面倒見の良さ。西野さんの最近のひらめきがカタチになったもの、見せてもらいました。
\西野さんのひらめき/
- AMOMA出荷チームの「昼礼」
出荷業務フロアには昼から出勤するパートの方やパートナー企業の方などがたくさん。そのため、朝礼で共有された業務内容が全員にいきわたらないことも多々ありました。朝礼で決まったことに「聞いてないよ!」な人がいると、出荷ミスにも繋がりかねないこと。そこで、皆がそろう12時に“昼礼”を提案しました。現場が円滑に進むようになって、既に聞いている人も再確認ができて一石二鳥、なんですって。
2. ギフト商品の組み合わせ一覧表
AMOMAのギフトって、商品の組み合わせがたくさんあるのに口頭で伝え、手書きでそれをメモしていたんです。でも出荷業務フロアには障がい者雇用でコミュニケーションが苦手なスタッフも。彼の様子を見ていると、口頭からのメモをとるとき、焦ってしまっていて。だったら組み合わせが番号で一覧になっている表があったらいいはず!と思って、一覧表を作ってみました。今ではメンバー全員がこの表を使用し、しっかり確認しながら進めています。
これからもずっと、AMOMAで
―「仕事がやりやすくなった!」と現場が喜んでくれるとすっごくうれしいんですよ、と笑う西野さんに、今後チャレンジしたいことや目標としていることをきいてみました。
西野さん
「これからもまずは、やっぱり出荷作業にミスがないように。あと、仕事をやっていくうえで、チームの皆が大変に感じることや苦手なことを少しでもスムーズにできるよう、いつでもアドバイスができる自分でいたいと思っています。」
そんなインタビューの終わり、東郷さんがつぶやきました。
「西野さん、最近『老眼でてきたー』とか言いはじめましてね…。みんなで『何とか西野さんの年齢とめれないかな』なんて相談してるところなんですよ(笑) 杖でみんなに指示出せるくらいまで、ずっとAMOMAで活躍してほしい。大切な人なんですよね。」