
MENTでは、うつ病やパニック症などの精神的不調を抱える人たちのためのメンタルヘルスケア事業として、情報・サービス・商品を届けてきました。
(悩み相談ができるコミュニティアプリ)
事業開始から8ヶ月―。様々な専門家やお客様の実際の声を聞く中で、見えてきた現状と課題について書いていきます。
うつ病やパニック症の"本当の課題"
日本では、うつ病やパニック症などの精神的な不調により、生きづらさを感じる人が約800万人近くいることが分かっています。そして、その数は年々増加の一途を辿っているのが現状です。
15人に1人が何かしらの精神的不調を感じていることになります。連日ニュースやメディアでも取り上げられるようになり、課題意識を持つ人も多いのではないでしょうか。
では、うつ病やパニック症の何が本当の課題なのか?
不調自体が課題であれば、病院を増やしたり治療のための情報を提供すれば解決に繋がりそうに思えます。しかし、精神科の数や医師の人数、治療を受ける場も増えていますが、不調を感じている人は増えているのです。
私自身もパニック障害と診断されたことがありますが、『一生治らないんじゃないか?』『普通の人は掛からない私だけの病?』という漠然とした不安を感じていました。
気分障害やうつ病の場合は『人に迷惑ばかり掛ける自分なんて、いない方が良いんだ…』と強い自己否定をするケースが多く、社会との繋がりや人間関係の悪化に繋がる事は珍しくありません。
私自身、不調を経験してきた10年を振り返った時に、最も役に立ったのは同じパニック障害を経験した人たちの克服情報でした。克服することは可能なんだ!という情報への期待と、"その症状があるのは自分だけではない"という安心感が、私の生きる希望に繋がりました。
しかし、そうした情報は少なく、出会うのに多くの時間が必要でした。
「信頼できる情報」と「安心できる居場所」
自分の実体験やいま苦しむ多くの不調者の声から、改めていま正に苦しむ人にとって根本的な課題は何なのか?
考え続けた結果、私たちMENTが考える課題は、2つ。
1つは、信頼出来る情報に出会えず、生きていく希望を見出せないこと。もう1つは、安心できる居場所を持てず、生きることが苦しい状態にあること。
この2つが、復職の難しさを実感したり、不調の波に悩んだり、人間関係に苦しむなど、生きることの難しさに直面する、最大の苦しみに繋がっていると考えています。
MENTでは、スタッフ自身が不調を経験しています。その当事者目線を大切にしつつ、コミュニティを通して、いま苦しむ人たちにとって本当に必要な居場所や情報、サービス、商品を提供していきます。
こころが不安定な状態でも「大丈夫だ」と思える、そんな安心できる社会をMENTは創っていきたいと考えています。
どのように現状/課題を現実のものにしていくのか?そこについては次回のブログで書きたいと思います。
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