
ボーダレスグループ恒例行事の「内定者研修」を、先週2日間にかけて実施した。
この記事でも書いている通り、座学ではなく、内定者1人ひとりの志を体現したソーシャルビジネスプランの発表が中心。(そろそろ"研修"という名前を変えた方が良いかもしれない。笑)
10名の内定者がビジネスプランを発表、そして…
(2日間の研修には計30名の大学生が聴講生として参加してくれた)
今回は、ボーダレスグループで2年以内に事業立ち上げを目指す10名が発表した。
それぞれのプランに対して、グループ社長7人がフィードバック。社会問題を解決するのに本当に有効なアプローチなのか?ビジネスとして継続できそうか?などの観点でツッコミが入る。
決して彼らを褒めてモチベーションを上げることが目的の場ではなく、発表されたプランを聞いてその志を最速で実現するために配属先を決めるための場。だから、時には耳が痛くなるような鋭い指摘もあった。
そして、この研修を経て内定者2人の事業立ち上げが決まった。
1人でも多くの人が幸せに生きられる社会をつくりたいトモは「日本の中高生に社会問題と関わり、行動するキッカケを創る事業」を。
ベトナムの聴覚障害者が生き生きと働ける場をつくりたいおなすは「ベトナムの障害者が働くカフェ事業」を。
立ち上げの段階でビジネスモデルが変わる可能性はあるにせよ、過去5年の新卒採用を振り返っても入社後すぐ(または入社前の)立ち上げは、グループとしても初めてのこと。果たしてどんな風に進んでいくのか、できる限りバックアップしつつ見守りたいと思う。
そして他の8人の内定者たちもボーダレスミャンマーや、立ち上げたばかりのみらい畑、ピープルポートなど、とても刺激的なフェーズの事業に入ることが決まった。
2016年11月から1年かけてきた新卒採用がようやくひと段落して、少しほっとしたのが正直なところ。でも、18年卒の採用をボスと振り返った時に「新卒採用のKPIは入社した人数ではなく、実際に2年以内に事業を立ち上げた人数」と言われたように、本当の意味で着地したと言えるのは、もう少し先だ。
2018年卒の新卒採用では300人以上に出会った
(2017年4月の福岡・天神オフィスでのイベント)
18卒の新卒採用を振り返ると、イベントや説明会を通して出会ったのは300人以上、面接したのは110人ほど。内定者はその中の10人だ。
(ちなみに彼らがボーダレスを知ったきっかけは「社員・友人・先輩など知人の紹介」か「検索」がほとんど)
内定者たちは「なんとかしたい」という思いがひと一倍強いし、思うだけではなく「解決するためにはどうしたらいいか」をそれぞれ試行錯誤して、とにかく行動しまくってきた人たちだ。さらに、自分で事業をつくって解決するという意思を持っている。
(それぞれがどんなことをやってきたかはインタビューを読んでいただきたい)
とはいえ、社会問題を解決したいと活動してきた学生は当然彼らだけではないし、自分が採用活動の中で出会った人数よりも、もっとたくさんいるはず。
一方で、社会人になって仕事にしたい・続けたいと思う人や、ソーシャルビジネスの企業に就職・起業する人はかなり少ない。だから、この数をもっと増やしていきたいと思っている。
2019年卒の新卒採用に向けて
社会人になって社会問題解決を仕事にする人を増やすには、①そもそも社会問題に関心を持つ人を増やす、②問題解決に向けてアクションを起こす人を増やす、③仕事にする人を増やすというステップがあると思う。
①、②は一旦トモの事業に任せるとして、ボーダレスグループの採用担当としては③に注力をしていきたい。
③を実現するには、たとえばソーシャルビジネスの成功事例(インパクトと継続性どちらも備えているもの)を増やして、その存在を広めていく方法もあるだろう。
そしてもう1つ、「自分が解決したい問題はビジネスで解決できるぞ!」という発見・実感も大切な要素だ。社会問題解決に奮闘している人たちと出会ったり、解決のプロセスを擬似的に体験してみる機会が必要だと思う。
学生のうちのなるべく早い時期にそんな機会があったら、仕事にする人はもっと増えていくんじゃないだろうか。
今年仕掛けようと思っていること
というわけで今年からは、「ビジネスで社会問題を解決できる実感を持つ機会」をたくさんつくっていきたい。
たとえば長期インターン(3ヶ月インターン)。日本の母子家庭の貧困問題、ケニアやミャンマーの貧困問題に関われる機会をつくった。
(来週にかけてさらに追加予定!)
2月以降は、2daysインターンや会社説明会を開催していく。いずれも学年問わず参加可能で、ボーダレスグループの社長たちとガッツリ話せる場にしたいと考えている。
もちろん新卒採用のエントリーは通年で受付中で、すでにアツいエントリーを送ってくれた19年卒の学生が多数いる。
18年卒のメンバーと初めて話したときに共通して感じたのは、「あ、この人はやり遂げそう!」という直感みたいなもので、この時のアドレナリン放出具合はもはや快感。採用活動の醍醐味の1つとも言える。
今年も、そう感じる人とたくさん出会える年にしたい。
◆採用に関するブログ
□「社会問題を解決することに関わりたい」学生の方へ
□【イベントレポート】成し遂げたい志がある人に伝えたい2つの話
□ボーダレスは「日本の社会問題解決」はやらないの?