前回のバディブログ:若手起業家を成功へ導くさすらいの仕事人!新制度バディとは何か。

今年の夏、かつての時代の顔とも言える元ミュージシャン参議院と神戸市議とのスキャンダルを週刊誌がすっぱ抜き、芸能面の一面を飾った。有名人のスクープ記事だけにもの凄い″スピード″で世間を駆け巡ったため、まだ記憶にも新しいのではないだろうか。
その後の会見で二人そろって、こんなコメントを発表している。

一線は超えていません!

謝罪コメントとしては、なかなかキャッチーな言い回しだと思った。「自分達がした事はちょっと悪いと思うけど、本当に悪い領域には至ってないんですよ!」という事を一言で表している。印象的なワードだし、次に話題になった芸人も使っていたので、もしかすると2017年の流行語候補になるのではないだろうか。

結局のところ一線とは何かについては分かっていないが、二人にとっては超えてはならない心と体、すなわちボディ&ソウルな一線である事は間違いない。「それを超えてしまうと何かが成立する」という重要なラインってわけだ。

1.ビジネスにおける一線とは何か

このようなラインはビジネスにも存在する。
一つや二つでなく事業の成立にはかなり多くの一線があると思うが、その中でも、私がバディを担当する中で若手社長が最初に直面する「一線」を紹介したい。

それは、
不安に打ち勝てるかどうかの一線。

え?
不安に打ち勝てないようなら、そもそも社長やらなきゃイイじゃんって?
不安を感じなくなるまで考え抜いたビジネスプランを描けばイイじゃんって?

そう、ボーダレスだって誰もがそう思ってる。社会起業家になって世界を変えるんだと、そのために考え抜いたこのビジネスプランで勝負するんだと。みんな意気揚々と乗り込んでくる。
でも、思ったように進むほどビジネスは甘くはない。むしろ、ほとんどが上手くいかない。そうして、想定していた事と違う結果が次々と出てくると、あれほど勢いのあった人間でも不安という悪魔が襲ってくる。

前回、私が書いた「バディ」ブログの主な仕事の中で、プロとして社長が迷わない道筋を明示することと書いたが正にこれだ。

2.不安に襲われた男

私はいま「バディ」という、新規事業を創る若き社長のガチ相棒をやっている。具体的には今年の5月に新規事業として立ち上がったボーダレスキャリアの社長、高橋大和の専属バディだ。(ボーダレスキャリアの若者の就職支援事業の詳細はコチラから)
普段から非常に熱い男として有名で「ヤマトのむせかえる情熱」というキャッチコピーがある程!ゆえに、そんな男が自分の事業にかける情熱は言わずもがなだ。

そんな高橋大和のバディを担当して1カ月が過ぎたころ。

「作内さん、事業の方向性これであってますよね…?」
「これで上手くいきますよね…?」
「大丈夫ですよね…?」

という普段、耳にしない不安いっぱいの声に驚いて後ろを振り返った。

落ち込む高橋大和

えー!?物憂げな表情で窓の外みてるぅうう。
ど、、どうした、、ヤマト。

信じられなかった。気づかなかった。
でも、実際に彼は底知れない不安を抱えていた。
私と高橋は何度も話し合い、夜な夜なLINEをしながらその不安を紐解いていった。そして出た原因がコレだった。本人に許可を取ったのでLINE原文をそのまま掲載する。

バディとのLINEのやりとり

「止まる事への恐怖」。
とても胸を打たれた。笑顔で話す裏でこんな不安と戦っていたことに。そして、それを気付けなかった自分が情けなかった。でも、そんな時こそバディを頼って欲しい。どんどん弱音を吐いてほしい。これ以上に深い所に行かないよう、この時点で自信を取り戻させる事が重要なのだから。

ヤマト!立ち止まっても良いんだぜ。俺も一緒に戦うから!

3.バディは心の相棒

この一件はとても学びとなった。
経営者が感じる不安や焦りを意識するようにしたと同時に、テクニックや経験だけを提供するだけではなく、バディとして若き社長の「魂(ソウル)」にも寄り添わなければならないと痛感した。不安を超える一線は、ビジネスにとって超えなければならない大事なライン。この一線を越えた時、経営者はまた一つ成長する。だからこそ、バディは一日でも早くプロとして社長が迷わない道筋を明示することが大事なのだ。

政治家2人がコメントした超えてはならないボディ&ソウルな一線。
バディが常に意識しなくてはならないバディ&ソウルな一線。

どちらにしても、重要な一線であることをひしひしと感じつつ。
「バディ」の旅はまだまだ続く。

復活した高橋