
社会起業家創出制度「SEED」が始まって2ヶ月が経過しました。SEED BUSINESS FORUM、SEED ACADEMYを経て、ますます多くのエントリーをいただいています。
一昨日ついに、SEEDの1人目が誕生しました。27歳の林 翔太朗さん(写真左)が目指すのは、「カンボジアの貧困問題解決」と「メンタルヘルスケア」。
カンボジアの主要産業である農業を活かして現地に雇用をつくることで貧困の解決にアプローチします。そしてお客様にはハーブを通して「こころの健康」を届けたいと考えています。
理想を求める一貫した行動と、事業を進める力
SEEDは、ビジネスプランを持つ人がすぐにソーシャルビジネスを立ち上げ、社会問題を解決するためのプログラムです。強い志だけではなく、折れずに事業を進めていく実力も求められます。
林さんの場合、次の2つがポイントとなりました。
(1)なんとしても解決するという思いの強さと、一貫した行動
林さんが「途上国の貧困」を知ったのは、大学生の時でした。
その時はすぐに現地に行ける状況ではありませんでしたが、医療が乏しい途上国に福祉用ベッドを届けたいと考え、医療・福祉向け家具の製造・販売を手掛ける企業に就職しました。
ところが、配属されたのは福祉用ベッドとは関係のない高級家具製造・販売事業。それでも「まずは必ず結果を出す」と決め、入社半年で小売店の店長に就任し、その後4年の間に不採算店舗を立て直して10店舗を統括するなど実績を残してきました。
残念ながら希望した事業への異動は叶わなかったものの、「それなら自分で立ち上げる」と退職し、昨年秋にスリランカ・カンボジアに渡航。
スリランカではハーブの効能を学び、カンボジアでは現地のNGOで活動しながら現場を知り、改めて「ビジネスでやる」と決意して帰国しました。そして自分でソーシャルビジネスを立ち上げる準備をしていたところで、SEEDを知ったそうです。
やる、と決めたことをやり切り、着実に行動に移してきていることが分かります。
(2)周りを巻き込み、事業を率いる実力
すぐに会社設立・事業を開始して社会問題解決に向かうの場合、当然ながら、リーダーとして事業を進める実力が重要です。
なぜなら、事業戦略やマーケティングはボーダレス・ジャパンのノウハウやリソースをフル動員し、自分が走りながらも、周りの人を共に巻き込み引っ張っていく力が必要だからです。
林さんはこれまでに1つの事業の統括を務め、40名のメンバーをまとめ上げて実績を出してきました。
ボーダレスのノウハウを使い尽くせば、本当にカンボジアの状況を変えるようなソーシャルビジネスを創れるはずです。
SEEDと新卒の選考フロー
ボーダレス・ジャパンでは引き続き、「社会問題解決のビジネスを創りたい」と本気で考え、行動する人を募集します。
あなたも、解決したい社会問題を、自分のビジネスアイデアで解決しませんか?
「SEED/新卒採用」は、日本国内・海外を問わず「社会問題をビジネスで解決する」と決め、自ら立ち上げたいと考えている人のための仕組みです。
「SEED」にエントリーする
すぐにビジネスとして立ち上げたいビジネスプランがある場合は、SEEDにエントリーしてください。
エントリーシートの提出後にオンライン面接を行い、通過すれば詳細なビジネスモデルや収支計画を提出、最後の面接に進みます。入社後は創業経営者としてビジネス立ち上げに向かいます。(最大3名のグループでもエントリー可能です)
「新卒採用」にエントリーする
具体的なビジネスプランがない場合や、ビジネス経験が少ない・実力をつけたい方は、新卒採用にエントリーしてください。
オンライン面接を行い、通過後に1,2回の面接を経て入社となります。
志とビジネスアイデアをもとに決まった配属先で、実践経験を積みつつ、SEED ACADEMYでビジネスプランをブラッシュアップしていきます。そして入社から2年以内に、創業経営者として事業の立ち上げに挑みます。
自分のビジネスプランですぐに会社を設立する「SEED」も、入社後2年以内の会社設立を目指す「新卒採用」も、通年でエントリーを受け付けています。
皆さんのエントリー、お待ちしています!
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