
今年の4月にRISE起業家枠として入社した相原恭平です。
RISEとは起業するために必要な力を身につける修行プログラムのことだ。
4月から3ヶ月間は起業の修行期間として、ボーダレスの新規事業ハチドリ電力に携わっていた。
ハチドリ電力で仕事をしていて、ボーダレスの面接で言われたことを実感する。
「起業する力は起業しないと身につかない」
ハチドリ電力では社長直下で働くことができたため、起業家として必要なことを多く学ぶことができた。
3ヶ月間様々な仕事をさせてもらえたのですが、その中でも僕のメインの業務はハチドリ電力が提携しているNPOや社会活動家とのイベント開催,寄付者へのプロモーション依頼が担当業務。
今日は働く上で学んだ、社会起業家にとって特に大切だと感じた3つのことを紹介しようと思う。
①常に自分で意思決定をする
入社してから最初はわからないことや悩んだことがあれば「これってどうすればいいですか?」と自分では何も答えを出さずに相手に質問していた。
自分の中では考えた上で質問していたつもりが、自分の中で明確な答えを持っていないまま質問しているので何も考えてないと一緒だった。
社長からは毎日のように自分が意思決定するつもりで仕事をするべき。
相手に答えを求めるのではなく答えを相手に投げかけることで初めて具体的なアドバイスをもらえる。
起業したら誰かが答えを教えてくれるわけではなく自分で意思決定するしかないからだ。
自分で意思決定するように心がけてから自分の中に生まれたポジティブな変化もあった。
考える癖がついてアイデアの精度が少しずつ上がっていった気がする。
そう感じた出来事があった。
6月の終わりにはハチドリ電力の提携団体と共催で環境問題について考えるイベントを複数回開催した。
1回目はイベント中、一方的に話し続けたことで講義のような形になってしまいうまくいかなかった。
その後、どうすればいいか0から誰かに聞くのではなく何が悪かったか一度自分で考え、イベントの中に参加者も主体的になってもらうためにワークショップ形式を取り入れたことでイベントを通してハチドリ電力に切り替えてくれた人が出てきた。
1から自分で企画して、実践することで初めて自分の力になった気がする。
教えを1から求めるのではなく、自分で意思決定した上で意見をもらうことが起業家には求められる、これが1つ目の学びだ。
②自分の中の違和感をスルーしない
自分の中の違和感、つまり何か疑問や不安を持ちながらその感情を無視して実行してしまうことは、結果として悪い方向に導いてしまうことを強く感じた。
4月の中旬に提携したNPOの担当者に「来週にはハチドリ電力のwebページに団体紹介ページを掲載できると思います」と伝えてしまったことがあった。
このとき、自分の中で多分来週にはできると思うけど、本当に間に合うか確証を得ることができていなかった。
結果として、当初の予定よりwebへの掲載が1週間ほど遅れてしまい、団体の人に迷惑をかけてしまう。
根拠のない楽観的な考え、どうにかなるだろうと思って違和感を曖昧にすると絶対にうまくいかないと身に染みた。
違和感があるときはそれをうやむやにせずにしっかり伝える、今回のケースだったら「来週に掲載が間に合うか現在webページの全体的な修正を行っているためわからないので、また来週に掲載できるかわかったらご連絡させてください」とお伝えするべきだった。
自分の中の違和感をスルーしない、これが僕の2つ目の学びだ。
③人に聞くまでが自分の力
人と積極的にコミュニケーションをとることが苦手な性格の僕は、何か悩みがあったり行き詰まっても自分で考えてどうにかしようとする癖がある。
そんなとき社長が言ったこの言葉にハッとした。
「自分で結果を出すだけでなく人に聞いて結果を出すまでが自分の力」
ボーダレスには多くの事業会社が存在することもあり、先に同じような挑戦をしている人や多くの知識を持っている人がたくさんいる。入社1年目の自分より、その人たちの方がより精度の高いアイデアを持っていることは明白だった。
これは社外の人に対しても同じでどんな分野でも先駆者はいるのだからその人たちに話を聞いたりアドバイスをもらって事業を進めていくことは何もずるいことなんかではなく、事業を拡大させていくためには必要不可欠なこと。
これが起業家になるための3つ目の学びだった。
多くの仕事を任せてもらい、多くの経験をしたことで4月に比べたら小さい一歩かもしれないが少しずつ変わってこれていると思う。
いよいよ7月からはRISEプログラムの本番、新卒で1000万円を使って新規事業を開発していく!
これからの目標
僕のやりたいことだけが日本の課題を解決する社会問題だったこともあり、今月からはボーダレスに入社した理由でもある、日本で働く技能実習生の労働環境をよくする事業を作れる。
この問題は、実習生が転職ができないなど制度上の問題を多く抱えていることや、低賃金で働かされている実習生がいることなど数多くの課題がある。
これに加えて新規事業を新卒の5人だけで作るためうまくいかないことの方が多いかもしれないが、自分がずっと解決したかった問題に入社して3ヶ月で挑戦できることは本当に恵まれているので、なんとしてもこの機会をものにしたい。
3ヶ月で学んだ起業家に大切な3つのこと、「常に自分で意思決定する」、「自分の中の違和感をスルーしない」、「人に聞くまでが自分の力」を忘れずに頑張っていきます!
5年後、10年後の日本で働く技能実習生が楽しく生き生きと働いている社会を作るために。