
〇アルファジリOBOG座談会
日時:2021/11/20
場所:オンライン開催
〇メンバー紹介
斉藤:3年勤めた商社を退職してケニアへ。キッチン業務を担当。(2021年1月~6月)
坂本:大学4年生、理工学部所属。デリバリー、接客業務を担当。(2021年3月~6月)
石塚:医療関係を軸に活動中。デリバリー、接客業務を担当。(2021年4月~8月)
吉村:挫折がしたくてアルファジリで働くことを決意。キッチン業務を担当。(2021年5月~10月)
*( )内はインターン活動期間
〇座談会テーマ
0.久しぶりの再会!
1.ケニア人メンバーとの関わり方
2.それぞれのインターン生との思い出に残っているエピソード
3.社長、副社長に言われて印象に残っている言葉
4.インターン後のみんなの進路
5.編集後記
0.久しぶりの再会!
斉藤「皆さんお久しぶりです!元気にしてますか?早速ですが、今日は皆さんがインターン中に学んだことや成長したことなど、ざっくばらんに楽しくお話していければと思っています。この4人はインターン期間も被っているのでインターン生同士のエピソードも踏まえて話していけたら面白そうですね。今日はよろしくお願いします。」
一同「よろしくお願いします!」
1.ケニア人メンバーとの関わり方
斉藤『インターン中、どんなことを意識して仕事をしていましたか?働いている上で何か苦労したポイントはありますか?個人的には、「ケニア人メンバーとどう働いていくのか」という部分で工夫したことが結構あったのではと思いますが。』
吉村『日本人がいなくてもケニア人メンバーだけで問題解決できるように考えてもらうようにしていました。問題が起こったとき、「自分は分からないから」と問題から逃げようとするメンバーも多かったのですが、私が答えを教えるのではなく、まずは自分たちで頑張って解決できるように働きかけることを意識していました。』
坂本『僕も似ているのですが、人を動かすことが大事だと思いました。自分のタスクが多い中で、仕事をケニア人メンバーに任せたいと思いながら、最初は任せられませんでした。自分のやっていることを人に伝えるのも難しいし、自分の業務の質を担保してくれるのかという不安もありました。でもそれでは会社は回っていかないのでやっぱり仕事を任せていかなきゃと思ったんですね。』
一同『(同意)』
坂本『ケニア人メンバーに仕事を頼むときには、メンバーの特性を考えて、“口出ししすぎないように”というのは考えていました。仕事を教えるときも、少しだけ話して相手のレスポンスを待ってから話すこと、言葉のキャッチボールをすることを意識していました。でも一番大切なのは人間関係を築くことですかね。「誰に言われるか」によって聞き手の受け止め方も変わるので、心で通じ合うことを大事にしていました。』
石塚『私は吉村さんがキッチンスタッフ一人ひとりと向き合っているのを見ていたので、自分も会計業務やデリバリー業務を担当するケニア人メンバーにどうしたら成長してもらえるかを考えていました。最初はメンバーとぶつかることも多かったのですが、薬師川さんに「ぶつかることはいいことだ」とアドバイスしていただいたこともあり、話し合いを繰り返していました。』
デリバリーお見送りの瞬間
2.それぞれのインターン生との思い出に残っているエピソード
斉藤『この4人はインターン期間が被っていましたが、お互いに印象に残っているエピソードとかありますか?』
石塚『私は吉村さんと毎日商品のパッキング作業をしていたことが印象に残っています。』
斉藤『パッキング作業、時間がかかって意外と大変ですもんね…』
石塚『そうなんです、でも今思うと楽しい思い出だったなと。笑 あとは朝からサンドイッチを5個つくらなくてはいけない忙しい日に、ケニア人メンバーの出勤が遅れたことにより、(普段料理業務を担当していない)私がサンドイッチを吉村さんと一緒に急いで作ったことも印象に残っています。1日の終わりにはメンバーに「いいシェフだ!」と言ってもらえて嬉しかったですね笑』
吉村『私は、坂本さんに言われた言葉が印象に残っています。』
坂本『え、僕??笑』
吉村『インターンに来た初日からキッチン業務をしていましたが、2,3日目で何のために料理をしているのか目的が分からなくなってしまったんです。その時、坂本さんに「目的や、やりたいことを見つけることだけではなく、できないことを身に付けることが大切」と言われました。そこから、「できないことをできるようにしよう」と自分の中で目標を立てることができました。半年間のインターン生活で苦しいことがあった時、度々坂本さんの言葉を思い出していました。』
一同『笑』
坂本『僕は斉藤さんとミゴリに一緒に行ったことが印象に残っています。ミゴリでは斉藤さんと1か月一緒に生活していたのですが、毎日インターンのことや進路のことについて話しをしていました。斉藤さんの、相手の気持ちを考えて話を聞いてくれる部分や、人のいいポイントを沢山見つけ出す、絶対に一面的な部分で人を評価しないところをリスペクトしてました。』
斉藤『ありがとう!私はみんなそれぞれに尊敬できるポイントがあります。坂本くんには石橋を叩かずに渡り始められるような度胸があるし、石塚さんにはどんなに辛い状況でもやり遂げる力があると思っていました。吉村さんからは自分はこのインターン期間中に絶対に変わってやるんだ!というブレない意思を感じていました。』
ミゴリ支部で行われた白菜の試験栽培
3.薬師川さん、西田さんに言われて印象に残っている言葉やエピソード
石塚『私は西田さんに「頭の使い方が下手だ」と言われたのが印象に残っています。大学院で研究をしていたので、計画を立てたり、それを実行していくことは得意だったのですが、変に気を遣ってコミュニケーションがうまくいかなかった部分がありました。インターン後の転職先に悩んでいた際にも、「悩む前に気になっている企業に話を聞きに行ったらいいのでは?」とアドバイスされたことにより、「自分が達成したいことを実現する為には使えるリソースは全て使うようにしよう」と考えるようになりました。度々西田さんの言葉を思い出して頭の使い方を意識するようにしています。』
坂本『僕は命を燃やすことを薬師川さん、西田さんから学びました。2人のいつも全力な姿勢を見て自分も全力で物事に取り組むことにより、「全力でやることってこんなに楽しいことなんだ」と学びました。本気でやったら本当の自分が見えてくると思っています。』
斉藤『私は薬師川さんから「ベストな選択肢探しを辞めてベターな選択をしてみたら?」とアドバイスされたことが印象的でした。インターン終了後に何をしようか迷っていたのですが、それは自分でベストな選択肢を探そうとしていることに原因があると気付けました。自分の中でベターだと思う選択は何か仮説を立て、仮説を立てたら、それを全力で実行・検証する。この繰り返しによって自分が思うベストな人生に近付いていけるのだと気付いたときにキャリアの考え方がクリアになった気がしました。』
石塚『なるほど・・・その言葉、私にもよく刺さりました!!』
ホームステイした農家さんのお家を離れる日の写真
4.インターン後のみんなの進路
吉村『私はみなさんのインターン後の進路が気になります。』
石塚『私は、医療系のスタートアップ企業に転職しました。アルファジリでのインターン前から途上国の人も含め、全ての人が医療を受けられるようにするにはどうすればいいのか?ということを考えていたので、医療系の分野で働こうというのはブレなかったですね。日本の医療の技術力は高いですが、その技術を途上国でどう使うかといったことにも興味があります。これからも時間を見つけて国際協力に関わっていきたいと思っています。』
坂本『僕は今南アフリカで英語を学んでいるのですが、来年の9月からは上海の大学院に進学してインベストメントとファイナンスを学ぶ予定です。9月まで時間があるので、またアルファジリのインターンに行こうと思っています。』
一同『えーーーーー!!!!!』
坂本『将来的には財務系の知識をつけて、土日はプロボノとしてNPOの力になりたいと思っています。僕にとって西田さんは憧れの人なので、いつか西田さんを超えられる部分をつくっていきたいです。』
斉藤『私はコンサルティング会社に転職しました。アルファジリは「幸福な農村社会の創造」という素晴らしい企業理念を掲げていますが、こういった経営者の熱い思いがもっと社会に届いていったらいいなと思ったんですね。コンサルで経営や業務改善のスキルを身に付けて、経営者の思いを社会に届けて世界が幸せになるお手伝いをしていきたいです。』
吉村『私はインターン中にインスタグラムを更新したり、イベントに参加していたりしたこともあり、マーケティングや広報に興味があります。アルファジリでは経営者の熱い思いが中々お客さんに伝わらなくてもどかしい思いをしたので、伝える仕事をしていきたいです。』
斉藤『もう1時間半も話してしまいましたね。みなさん今日はありがとうございました。坂本くんがアルファジリのインターンに戻ったらまたそこからテレビ電話繋げてください!笑日本にいる組はまた近々お会いしましょう!それでは!』
週末のファーマーズマーケットへの出店の様子
5.編集後記
今回の座談会を通じて、各人がインターン中に様々なことを考え、思考錯誤しながら毎日を過ごしていたことを改めて実感しました。4人とも上手くいかないことや辛かったことも沢山あったようですが、その度に社長、副社長をはじめインターン生やケニア人メンバーとの対話によって成長をしていたことは皆に共通していました。
アルファジリでは自分の提案次第で何にでもチャレンジできます。逆に、何も考えずにいるとあっという間にインターン期間が過ぎてしまいます。
自分で考え、行動する事が求められるので大変なことも多いですが、頑張った分だけ自分の成長に繋がることは確かです。
国際協力に漠然と興味を持っているけど何をしたらいいのか分からず悩んでいる方、アフリカビジネスに興味があるけど一歩踏み出せていない方、そんな方々には是非アルファジリの門戸を叩いていただきたいです。
百聞は一見にしかず。日本でどれだけ調べ物をしていても、ケニアを実際に訪れることでしか得られない気付きが沢山あるはずです。
「悩んでいる時間が勿体なかった。」と思えるくらいに、アルファジリでは刺激的な毎日が待っています。
今回は日々の業務の様子についてあまり語ることができませんでしたが、Twitterも更新しているのでそちらで是非インターン生の日常をチェックしてみてください!
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