Mbuya ohoyere!! (クリア語でこんにちは!!)

前回に引き続きYutoがお送りします。

過去3回にわたって書いてきた、私、Yutoによるアルファジリインターンブログも今回の第4弾をもって、最後となりました。

最終回の今回は、アルファジリでのインターンシップを通じて、自分が学び、感じた3つのことをお話ししたいと思います。

1.ソーシャルビジネスというもの

2か月弱のインターンシップを通じて、自分が興味を持ったソーシャルビジネスというもの、そしてそれが、ケニアの小規模農家さんにどのような影響を与えているのかということを少しではありますが感じることができたと思います。

第2回でもお話ししたように、自分が滞在していたジルベスター家はアルファジリとともに働くことで、生活が少しずつ改善されてきていると感じています。彼の家で一緒に暮らすことで、実際にアルファジリが小規模農家さんにインパクトを与えていることを肌で感じました。

そして、ソーシャルビジネスは、ただ何かをあげるのではなく、彼らに彼ら自身の生活を改善・向上する機会、自立するきっかけを提供しているように感じました。

小規模農家さんと対等な立場でのビジネスを通して、自立した生活、持続的な生活を共に目指すことができるアルファジリ、そしてソーシャルビジネスの強みを見ることができたと思います。

 

2.自走型人間であること

アルファジリのインターンシップを通して、強く感じたことが自走型人間でいることの大切さです。

アルファジリでのインターンシップはある意味、自由で、自分がやりたいことを積極的にやらせてもらえる環境にありました。しかしながら、逆に言えば、自ら動かなくてはなにも始まらないということです。

そういった状況の中で、今自分はなにをするべきなのか?自分に必要とされていること、役割は何なのか?自分には何ができるのか?といったことを常に考えるようになりました。

西田さんがよくおっしゃっている、指示待ちではなく、自ら考え、自ら動き、自ら掴みに行く、自走型人間(Self- driven person)でいることの重要性をアルファジリでのインターンシップを通じて学びました。

何かを得るために、自ら動く。

これはどこに行っても必要な姿勢だと思います!

 

3.幸せとは何か

このインターンシップを通じて、実際に農家の方と一緒に暮らしたことで、貧困に苦しむ農家にとっての幸せとは何かということを考える機会がたくさんありました。

偶然にも恵まれた環境の中で生まれ育った自分から見ると、彼らの生活は経済的には貧しいながらも、小さな幸せに気づき、感謝のできる、どこか豊かな生活のように感じられる時もありました。

しかしながら、実際にこの生活が彼らにとって本当の幸せと言えるかどうかというと、その答えはきっとNOであると思います。

自分が2か月間お世話になった農家のシルベスターに、今何をしたい?何ができたら幸せ?と質問した時に、彼は、「子どもたちを継続的に学校に通わせたい。あと、新しい家を建てたい。」と答えました。

シルベスターは教育こそ貧困を抜け出すために最も重要であると考えていますが、実際は子どもたちの教育費の支払いに苦労し、時にはそれが払えないため、子どもたちが学校に行けないこともありました。さらに、家を新しく建てるための安定した収入もありません。

シルベスターに限らず、村でヒアリング調査をしてみると、多くの人が教育費の支払いに苦労し、子どもを学校に通わせることを諦めたり、また、資本金がなく、金融機関へのアクセス方法を知らないために新たなビジネスを始めたいけど始めることができないという現状があることを知りました。

彼らはやりたいことがありながらも、それを諦めなければいけないことが多々あります。

そういった現状を共同生活を通じ目の当たりにして、どこか幸せそうな生活を送っているように見える彼らでも、実際、その生活は苦悩や我慢で溢れ、本来平等であるべきチャンスが、彼らのものは制限されているようにているように感じました。

そのような中で、貧困農家の方にとっての幸せとは何かと考えた時に、それは、やりたいことにいつでも挑戦できる人生を手に入れること、という答えに自分は至りました。

貧困という障壁のせいで発生するチャンスの制限をなくし、選択肢のある生活を手に入れ、自分で自分の人生を決められることが彼らにとっての本当の幸せであり、彼らの望む生活なのではないかと今回のインターンシップを通じて感じました。

そして、貧困農家の方にとっての本当の幸せと言える生活の実現をサポートし、共に目指していける存在がアルファジリであると思いますし、自分自身も、やりたいことに挑戦できる環境がある恵まれた者として、すべての⼈が自分の意志で自分の人生を選び取れるチャンスのある社会をつくることにこれからも様々な形で関わり、貢献していきたいと強く思いました。

農作業をするシルベルター一家

 

最後に

アルファジリでインターンシップをして、日本では絶対に経験できないことや、学べないこと、現地に行ったからこそ分かること、感じることがとにかくたくさんありました。

毎日が本当に濃くて、濃くて、濃厚すぎるくらいでした。

経験も知識もなく、アフリカでのソーシャルビジネスという世界に飛び込んで、それがどういうものか肌で感じてみたいという一心で参加を決めたインターンシップでしたが、今後に活かすことのできる、良い経験ができたと思っています。

なので、これからも自分のやってみたい、挑戦してみたいという気持ちや興味を大切にして、とりあえずやってみようの精神でいろいろな世界に飛び込んで行きたいと思います。

そして、インターンシップ参加を考えている皆さん、アルファジリでのインターンシップは、おすすめです!!

やりたいことがあれば、どうぞやってください、というような環境なので、自ら何かやってみたいという人にはすごく良い環境だと思います。

アルファジリの応募資格はやる気と気力です!

やる気があればなんでもできる!
いや、やる気があればなんでもやる!

アルファジリはやる気のある人を大歓迎してくれます。

みなさんのインターンシップが実りあるものになることを願っています。

そして最後に、自分をインターン生として受け入れてくれた、薬師川さん、西田さん、アルファジリのメンバー、農家の方々、他インターン生に感謝感謝です!

ありがとうございました!!

毎朝元気をくれた朝日

 

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Vol.13: 就活は恋愛と同じ。100人からモテるよりも、1人から深く愛された方がいい(From Tika 4/4)
Vol.14: 普通の大学生がインターンに応募した3つの理由(From Yuto 1/4)
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