シェアハウス生活の財産

2月6日未明、台湾南部にて大きな地震がありました。
台南では建物の復旧などは進んでいますが、ビルが倒壊し現在も行方不明者の救出活動が行われています。
今回地震によって犠牲になられた方には心からご冥福をお祈りいたします。

2011年に福島を襲った大地震の時もそうでしたが、
こういった出来事があるとシェアハウスの可能性を再認識します。

台北のボーダレスハウスではハウス毎にLINEグループを設けているのですが、そのグループ上でハウスメイトの無事を確認したり、既に退去したルームメイトにすぐに連絡をとり安否情報を確認したりと、一緒に住んでいるからこそのつながりの強さを感じました。

シェアハウスというと、
-新しい人と出会える
-安い家賃で豪華な家に住める
-家具全部ついてて短期で住める
-言語の勉強になる
といったことがわかりやすいメリットとして取り上げられますが、本当の価値は違うところにあります。

 

「自分の身に何か起きた時、自分の国に何か起きた時心配してくれる家族のような友人がいる。

何か事件や事故があった時、心配ですぐに連絡をとる友人がいる。」

このことが、住んでくれた方皆さんの一生の財産になります。

 

シェアハウス生活で大事なことは「助け合い」。いい方は悪いかもしれませんが、私欲の無いGive and Takeです。

-毎日忙しそうだから晩御飯を多めに作って、残しておいてあげたり。
-「頑張って」というメッセージを机の上にそっと残したり。
-ハウスメイトのパソコンが壊れてしまい、修理に出すとお金がかかるから直してあげたり。
-お互い失恋したときに慰めあったり。

こうしてお互いを支え合い、長い時間を共有したからこそ、この繋がりがハウスを出てそれぞれの国に帰国した後も続くのです。

 

助け合う時に「国籍」なんてものは消えてなくなります。そこにあるのは個人対個人の繋がり。
この小さいけれども強い一人一人の繋がりが、震災や紛争が起きた時に国境を越えて大きな助けとなっていくのだと思います。