BORDERLESS LINK(ボーダレス・リンク)が始まって半年ほど、プレスリリースを配信させてもらいました。現在、12村に食料や生活用品を届けています。

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先日新しく開店したお店へデリバリーの様子

さて、最近ミャンマーの物価変動が激しいです。
昨日100円だったトマトが今日は150円になったりします。

昨今のドル高チャット安が大きく影響しているようです。
1ドル=1030ks→1300ksも上がることもあります。政府も外貨使用を取り締まるなど対策に出ていますが、今後どうなるのかそわそわします。

さらに、先日の洪水で米や作物の価格も高騰しています。
今年は稲や作物が洪水で大量に流されてしまい、今後も価格高騰が予想されます。本来ならば米の価格が下がる時期だったので、LINKとしても仕入れの目処が立てにくい現状です。

そんな中、先日のブログで紹介したボーダレスリンク特製「ボーダレス米」の売上は…というと。
仕入れして2週間…懸念していたものの、やはり無名の「ボーダレス米」全く売れず。

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ボーダレス米についてミーティング中のミャンマースタッフ。

そこで、お店の人に「ボーダレス米」の試食をしてもらい、サンプルを置いて宣伝をお願いしました。村人に会えば「ボーダレス米、美味しいから買ってねー!」と声かけ。
そして、1週間後…

なんとあちこちのお店から、「ボーダレス米」の追加注文が!
さらに米袋に載せていた電話番号を見て、全く知らない村から「自分の村も置いてほしい」と連絡が!

本当に良いクオリティの米を高くない値段で提供しているから村人が買ってくれています。他の米の値段が上がる中、前もって大量に仕入れた「ボーダレス米」は今日の価格変動の影響をあまり受けません。

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一度に大量仕入れし、倉庫に300袋ほどストックします。

ミャンマーではモノを買う時に口コミが効きます。今回もお店の人や実際にボーダレス米を購入した人などが、宣伝をしてくれたようです。
口コミが広がり始めれば、村中に知れ渡るのはあっと言う間です。マーケティングとも言えないような地味な手法が通用するのが、ミャンマーの村です。

しかし、今後も物価高騰が続けば仕入れはさらに難しくなります。仕入価格に合わせて、売値も上げなくては成り立ちません。どうしても値上げしなくてはならない時、今度は「ボーダレスショップはモノが高い」なんて口コミが広まらないように注意が必要です。良い情報も悪い情報もあっと言う間に広がります。

収入は変わらないのに、物価だけ上がれば、村人の生活が苦しくなるのは分かりきったことです。
自分たちの事業を成り立たせることと、村人の生活を守ることと上手く両立させていきたいです。