
むすびば代表の相原です。
2022年の5月でむすびば株式会社を創業して1年、技能実習生の日本語教育事業を立ち上げてからは1年半ほどが経ちました。
私は、2018年12月に初めてベトナムに行って技能実習生に起こっている問題を知りました。技能実習の問題を知り、ベトナムの人が日本を選んで働きに来てくれたからには実習生のみんなが「日本に来て良かった」と感じてもらいたいと思い起業を決意してから3年半ほどが経過しています。
起業1年目の悔しさ
技能実習生が失踪してしまったり、会社でトラブルになってしまう原因は日本語が充分に話せないことで意思疎通がとれないために起こると仮説を立て、全国どこでも勉強できるオンライン日本語教育を始めました。
最初に思っていた仮説通り、費用を負担してでも日本語を話せるようになってほしいと思っている企業や組合がたくさんいました。
今までご利用いただいた企業様からは、
「実習生が日本語を話せるようになって仕事の失敗がなくなった」
「実習生から話しかけられるようになって距離が縮まったので日本語教育を取り入れて良かった」
などと声をもらうこともでき、日本語教育を始めて本当に良かったなと思いました。(企業様の声:https://musubiba.life/review )
しかしながら、1年やってわかったこととして、日本語だけでは問題を解決することが全然できないことも分かりました。
その理由としてこれまで自分が関わった実習生の中から5人も失踪してしまったことがあります。
実習生が失踪した企業で少し問題があった場合もあれば、SNSなどで知り合ったブローカーから新しい仕事を紹介されたからいなくなったケースもありました。
失踪してしまうと不法滞在になることはもちろん、違法で人を受け入れている会社になるので労働条件もよくないだろうし、社会保障も存在しないことが想像できます。失踪してしまう人が出るたび、悲しさと何もできなかった無力感を感じました。
技能実習の問題を解決するため、今年度挑戦すること
技能実習生が日本語を話せるようになることで、仕事のトラブルが減ったり、企業と実習生の仲が深まる事を少しずつ達成できている一方で、
このまま日本語教育を拡大するだけでは失踪してしまう問題を解決できないのではないかと不安に思うことも増えてきました。
現在の技能実習制度では実習生が素敵な企業で働けるかどうかは運による部分が大きいです。そのため、楽しく日本で生活している人もいる一方で、現状の辛さを我慢している人もいることがわかりました。
この問題を解決するために、2年目の今年度は技能実習生の就労サポートも始めていきます。私がこの企業なら実習生が安心して働けると思える企業に実習生を紹介し、就労後もサポートし続けることで、一番達成したい「技能実習生が日本に来て良かった」と思える社会を実現できると思っています。
今まで、様々な企業日本語教育を提供してきて、感じていることは日本にはたくさんの外国人思いの素敵な会社があるということです。
次の1年でもっと事業を拡大し、ソーシャルインパクトを拡大させていきます。
これからもよろしくお願いいたします!
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▼プレスリリース
<April Dreamプロジェクト>『全ての技能実習生が日本に来て良かったと思える社会』を、むすびば株式会社は実現します(2022.04.01)
▼起業家ブログ
・技能実習生の失踪を防ぐためにできること(2021.10.05)