
Made in Bangladesh
ここまで来るのに、3年かかった。
長かった。本当に、長かった。
私とバングラデシュの出会いは3年前。
田口と鈴木のバングラデシュ出張にちゃっかり同行したのがきっかけだ。そこで現地の事情を目の当たりにし、それ以来、無我夢中で現地での雇用創出に取り組んできた。
ハニーレディ事業、トイボーイ事業、ココナッツレディ事業、スタディツアー事業など、挙げればきりがない程の事業を試み、そして、挫折してきた。
今振り返るとわかる。
決して、事業プラン自体はどれも悪くなかったと。
原因は、やっぱり私の実力不足。
正直、勢いだけでなんとかなると思っていた。
しかし、現実は甘くない。
勢いや想いだけじゃ、何ともならない。
”想い”や”志”は、時に人を巻き込み、運をも呼び込んでくれるかもしれないが、やっぱりそれだけじゃダメだ。圧倒的な努力で、実力をつけていかないと。
だから、こんなに時間がかかってしまった。
鈴木がいつも口酸っぱくいってくれる言葉がある。
「世の中は俺たちの成長を待ってくれない。」
本当にその通りだ。
3年前、私が見た村の子たちは、今どこで何をしているだろうか。いや、それ以前に今。。。
もうこれ以上時間はかけられない。
しかし、現実はここまで来るのに3年。それでもやっとスタートラインだ。
依然スラムはたくさんあり、道にはたくさんのストリートチルドレンがいる。私たちだけでどうにかできるレベルじゃない。
だから決めた。
私たちは”社会のスタンダードを変えていく存在になる”と。
児童労働していないチョコで当たり前。
適正な賃金で生産したコーヒーで当たり前。
環境に配慮した工場で作った服で当たり前。
「消費は投票」というように、そんな商品が選ばれるようになれば、そうでない商品たちは体制を見直さなければ売れなくなる。
幸い、私たちの商品は子供服。お客さんはママたちだ。
子どもの将来ついて考える一番敏感な時期。
環境問題や児童労働問題など、メッセージを伝えるには最高のタイミング。
ママたちから、ぜひ子供たちの未来のためにも、意識と行動を変え、そして社会のスタンダードを変えていってもらいたい。
最後に、今回の出張で出会った最高の仲間たちを紹介して締めくくりたいと思う。
Alamgir kabir, Kahlid, Hosneara, Monir, Rafique, Taharul
みんなすでにミシンの経験が10年以上もあるエキスパート。
これから彼らが中心となってたくさんの人たちを指導しながら仲間を増やしていってくれます!
Made in Bangladesh は6月上旬入荷予定。
お楽しみに!