前回の記事に続き、無事に事業スタートの許可をもらい、村に商店を開店したのでオープニングセレモニーを行いました!

今までこの村には商店はなかったため、村人は5日に1度だけ開かれる市場に片道2時間かけて買い物に行っていました。
(この市場も都市部の通常価格に比べると10%程高い)
また、作った農作物を市場へ運ぶ手段も限られており、なかなか収入に繋がりません。
実際に村では、10歳程度で学校をやめてしまう子や、不法入国で中国やタイに出稼ぎに行ってしまう若者も多くいます。

僻地の農村の人々が、必要な時に必要なものを適正な値段で買う事ができる。
農作物を市場へ運び、収入に繋げる。
まずは小さな一歩から、この村の人々とやっていくことにしました。

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オープニングセレモニー当日、村に私たちが到着すると村人たちが続々と集まり笑顔で迎えてくれました。
そして、お店の前ではテープカットの用意をしてくれていました!

村人たちと一緒にモヒンガー(ミャンマーの代表的な麺料理)を食べ、お店のオープンを祝いました。
料理担当の人は、村人全員(約400名)誰が来てもごはんを食べられるように朝の4時から準備してくれていたそうです。

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モヒンガーをみんなで食べているところ

この「Lone cone村」の人々は、自分たちの村を良くしようと自ら提案・実行してくれます。
今回のセレモニーも村の人々にお店のオープンを周知してもらうために、村人から提案してもらったものです。村での打ち合わせの時も、村人が続々と集まってきてそれぞれの意見を私たちに直接伝えてくれます。

村の人も初めて商店を運営するので、試行錯誤しながらやっています。そして私たちもまた、ミャンマー新規事業の第一店舗目なので、全てが初めてです。

私たちが全てを指導するわけでもなく、一緒に考え、一緒に悩み、一緒に作り上げています。
日本のやり方に慣れた私としては効率が悪いと感じることもあります。それでもまずはお店の運営者に任せています。
例えば、仕入れや在庫の管理を手書きで何回も書き直したり、それをまた別のノートに写したり。商品点数が多いのですごく時間がかかります。
パソコンでデータ化して印刷すれば10倍早く終わるのになぁと思いながら、自分のお店の商品に責任を持ってもらう為に、あえて任せています。

一緒に何かを成し遂げようとする時に、たとえ自分が正しいと思っても始めから全てを指示せずに自分で考えてもらうようにしています。そうすることで村人たちから、次々と提案・実行してくれるようになりました。
村を良くしようという同じ思いを持ち、同志として頑張っています。

そして行われたオープニングセレモニー。
村人と一緒に笑い合い、みんなが本当に喜んでくれていることが感じられました。お店ができたことを村全体に認知してもらうこともでき、普段は畑仕事で忙しい村の人々たちとも話すことができました!

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この村のお店の商品点数は80品以上、一日に30人ほどが買い物に来たり、お喋りをしにきたり、村人のコミュニティの場にもなっています。
予想していたよりも、村人の購買意欲は高く、私たちも仕入れや配達に飛び回っています。

必要なものが必要な時に、適正な値段で買う事ができる。
それがミャンマーの僻地の村々でも当たり前にできるように、「Borderless Link」をもっと拡大してきたいと思います。

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