はじめまして。
2020年の4月に、ボーダレス初のインフラ事業「ハチドリ電力」を立ち上げた小野といいます。

ハチドリ電力は地球温暖化を止めるために立ち上がりました。
地球温暖化の原因と言われているCO2排出の大部分を占める火力発電をなくすため、CO2を排出しない自然エネルギーを提供しています。

ハチドリ電力がやっていることや目指している世界についても語りたいことはたくさんありますが、今回は第一回目の投稿なので、まずなぜ私がこの事業を立ち上げようと思ったのかということを書きたいと思います。

自分の軸が変わった瞬間

ソーシャル・ビジネスという世界に出会ったのは、大学2年生のときでした。当時インターンしていた会社の先輩がたまたまボーダレスの内定者で、タイミングが合い夏休みにミャンマーとバングラデシュを訪れました。

そのとき、ボーダレスの事業であるボーダレスリンクとボーダレスファーム、ビジネスレザーファクトリーの工場を見学し、そこで働く起業家を見て衝撃を受けました。「日本で、少なくとも自分が今いる生活の中では決して出会うことのない現地の人たちのために、ここまで人生をかけれるなんて。」
今まで出会ったことのない世界に出会った感覚でした。

それまで私は、「面白そうかどうか」で生きてきました。
新しい世界に飛び込むのが大好きで、好奇心の赴くままに生きていました。その好奇心のベクトルの先には、いつも自分がいました。だれかのためになんて、考えたこともなかった。

ボーダレスに出会った当初は「すごいな。かっこいいな。」と思うだけで、特に自分がやりたいとかは思いませんでした。

しかし帰国し、元のコミュニティに戻ったときに、自分の「軸」が変わったことに気づきました。
ある先輩から、「飲食店とのマッチングアプリをつくらないか」と誘われたんです。もしボーダレスに出会う前だったら、今までやったことないし面白そう、と思っていたかもしれませんが、そのとき私は「それはだれのなんのためになるんだろう」と考えていました。

そのときに初めて、私の中で「面白そうかどうか」ではなく「なんのためにやるのか」が大切な基準になっていることに気づきました。それは確実にボーダレスの起業家から受けた影響でした。

「人生をかける」覚悟が持てなかった2年間

その後いろんなソーシャルビジネスを見た中で、「だれのために」を一番近くで感じられるのはボーダレスだと思い、2018年に新卒入社しました。

ボーダレスの起業家採用で入社した同期はみんな、解決したい社会問題を明確に持っていて、それを解決する手段としてボーダレスに入社していました。
しかし私は「ソーシャルビジネスに携わりたい」という気持ちからスタートしたため、入社面接当時、人生をかけて解決したい社会問題がありませんでした。なににも興味がないというよりは、興味のあるトピックがたくさんあってずば抜けてこれ!がない状態でした。

面接の際、当時面接官だった副社長の鈴木に「社会問題は1つ1つ解決していくしかない。一度にたくさんの問題は解決できない。人生をかけていくつも解決できるから、まずは1つ今やるものを決めきれ」と言われ、まずは小規模農家の家出・出稼ぎ問題を解決したいと思い、ボーダレスリンクに入りました。

自分の中では、このとき「決めきった」つもりで、周りにも4〜5年はミャンマーにいると豪語して働き始めました。しかし生活が合わなかったことで、どこからかミャンマーで事業をつくることがゴールになり、自分の成し遂げたいことがわからなくなっていきました。
日本に帰国してもすぐにやりたいことが見つかるわけではなく、いつか見つかったときにすぐに動けるよう、修行として働いていました。

覚悟を持つきっかけは、強い「危機感」から生まれた

そんな中、スウェーデンの環境活動家グレタ・トゥーンベリさんを通して、環境問題の実態を知りました。調べれば調べるほど、もうすでに取り返しのつかないところまできてしまっていること、今すぐに大きく動き出さないと事態はさらに悪くなること、今後どんな世界になっていくかだれもわからないことを知り、それまで「なんとなく取り組まなければいけないこと」だった環境問題が、「今すぐ取り組まなければいけないこと」になりました。強く恐怖を感じたことを覚えています。

そこからは早いものでした。地球温暖化を止めるため、まずはCO2排出部門1位のエネルギー部門からアプローチするべく、ハチドリ電力を立ち上げました。
今はまだ代表という形ではありませんが、いずれ代表になるという気持ちで事業をつくっています。

目的は地球温暖化を止めるためなので、自然エネルギー普及の他にもたくさんやりたいことがあり、また地球規模の問題なので日本だけでなく世界全体で解決に向けて動いていきたいと考えています。(このあたりは、次回のブログでご紹介できたらと思います!)

2年間決められなかった覚悟は、決めよう決めようとしていたときには決まらなかったのに、やるべきことに出会えた瞬間気づいたら決まっていました。
とにかく、こんな規模の大きな問題を解決するためには、人生をかけるしかない!と、今は危機感半分、やってやるというわくわく半分という気持ちで挑んでいます!

かなり長くなってしまいましたが、最後まで読んでいただきありがとうございます。
まだまだ始まったばかりの壮大な挑戦なので、ぜひ応援していただけたらと思います。

これからもよろしくお願いいたします!