先日、東京で内定者研修をやってきました。だが、研修とは名ばかりで、実際にやるのは内定者自身による『自分が立ち上げるソーシャルビジネスプランの発表』です。

しかも、これは遊びじゃない。発表が終わって「パチパチパチ~学生にしてはすごいね~!」なんてことは僕らの場合ありえない。そんなこと言って彼らが社会起業家になれる訳ないですから。

今年も「なんじゃ、そのプラン。お前、舐めてんのか?」とボコボコにされちゃう訳です。男も女も関係ない。ソーシャルビジネスという真剣勝負の世界に一歩足を踏み入れた以上、ビジネス経験があるか無いかなんて言い訳にならない。

Corva事業部長の中村ブログで書いていましたが、僕らは人に対して真剣勝負で挑んでいるんです。

ちまたでは、『ソーシャルビジネスはNPOと同じ』とか『稼ぐ力のないやつがやる慈善的事業』という風潮がありますが、そう思っている人は一度うちの会社に来てみてください。ソーシャルビジネスこそ一流のビジネスマンがやるべき仕事、というのが分かるはずです。

その今年の内定者説明会で、彼らに伝えたこと。

それは、『自走型人間たれ』ということです。

人材マトリックス

↑これは、僕が勝手に作った人材マトリックスですが、この一年間真剣に人材育成にあたってきた僕が出した結論がここにあります。

さて、あなたはどこにいますか?

一番大切な問いは、スキルではありません。まずは、あなたが「自走型人間」なのか「依存型人間」なのかです。

自走型人間・・・というのは、文字通り、放っておいても勝手に走っていくタイプの人間です。
彼らの特徴は、
「とんでもなく高い目標を立てる」
「“このままではいけない”といつも自分に対して不甲斐なさと焦りを感じている」
「とにかく自分に厳しい」
「他人と自分を比べない」
「やると言ったことは必ずやる」

一方、
依存型人間・・・というのは、誰かにケアしてもらわないとモチベーションが維持できません。
このタイプの特徴は、
「達成可能な目標しか立てない」
「明確な約束をしない」
「周りの人に褒められたいといつも思っている」
「他人と比べ一喜一憂し、ねたみやすい」
「自己評価があまい」
「感情に起伏がある」

いかがでしょうか?

あなたが、依存型人間である限り、組織にとってあなたはケア対象者となってしまうことを忘れてはいけません。モチベーションの安定しないあなたを上司はいつも気にかけてあげなくてはいけないのです。

 

そして、この一年間の経験から、依存型人間を自走型人間に変えるのはとても難しいということが分かりました。「無理」ではありませんが、周りにできるのはその働きかけで、その“自己改革”ができるかどうかはどこまでいっても本人次第です。

依存型人間を自走型人間にするのは難しい

しかし、世の中のほとんどの人は依存型人間なので、依存型人間の集合体である『組織』を引っ張っていくのが事業リーダーの仕事です。

だから、社会起業家を目指すなら入社時点で自走型人間として入って来いということなのです。

事業リーダーを目指す人間のスタートライン

そうした未来の社会起業家たちには、入社一年目からダイナミックな挑戦の「機会」をどんどん提供し、そのチャレンジを通してリーダーとしての在り方・事業の創り方を「実践教育」していくのが、ボーダレス流の社会起業家の育て方です。

社会起業家教育

そして、社会を変えるという高い志を持った自走型人間が、様々な仕事を通してプロフェッショナルスキルを身に付けた時、社会起業家が誕生します。

社会起業家への道のり

そうして生まれた社会起業家を、最低3,000万円の事業資金の提供など、さまざまなカタチで徹底的に会社はバックアップしていきます。

以前、BORDERLESS FACTORY事業部長の高橋が『雲の上はいつも晴れ』と事業のことをブログで書いていましたが、まさにそれは人も同じです。

一度、事業を立ち上げられるようになると、仕事はとんでもなく面白くなります。そして、その仕事がソーシャルビジネスであった場合、“自分は社会にとって必要な人間なんだ”と心から感じられるようになります。

だから、みんなに早くこのステージに上がってきて欲しい。そして、僕と一緒にこのボーダレスを使って、どんどんソーシャルビジネスを立ち上げようぜ!と心から思っています。

だから、
『モチベーションうんぬん言ってる時点で終わってるぜ。その次元からは、はよ抜け出せよ!』と全てのボーダレスマンにエールを送ります。